【ayu全国ツアーに密着⑪】「真夜中のサーカス」に込められた本当の意味


浜崎あゆみさんの全国ツアー「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2015 A Cirque de Minuit ~真夜中のサーカス~」。



その全公演に密着し、その裏側をレポートしていく連載は、ついに最終回!!!



ずっとayuに密着してきたライターだからこそ分かる、「真夜中のサーカス」に込められた本当の意味とは…?



(今までのツアー関連記事はコチラから)



* * * * * * *



横浜アリーナで行われた、真夜中のサーカス“The FINAL



やはり、土日とも雨でしたね!



寝起きに、「やった~雨だ!」と喜ぶなんて、ayuのライブくらいですが、



その大いなる期待を裏切らない、ホントに素晴らしいフィナーレだったと、



余韻にひたっていたら、2週間もたってました(笑)←本当にごめんなさい!



真夜中のサーカスについての音楽レポ的なことは、ツアーのスタート時にBARKSさんが



ステキな記事を書いてくださっていたし、実際にステージを観た人たちなら、



その感動は、文字以上のモノとして記憶に残っているであろう…ということで、



今回は、ツアーを同行させていただいて、改めて思ったことを書きたいと思います。



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私が真夜中のサーカスの下地をはじめて見たのはカウントダウンライブ直前の



バンドさん、ダンサー&パフォーマーさんなどの出演者の方々が、



ステージよりちょっと小さいくらいのスタジオで本番同様に行うリハーサルの初日でした。



本番同様といっても、平坦な床の上で、もちろんLEDや照明もない。



リハーサル後に「どうだった?」ayuから感想を聞かれても、



正直、全体像はおろか、リハーサル着の状態では世界観すら想像できるわけもなく、



「逆に、あの状態であれこれ修正指示を出せるって、どんな脳内構造してるの?」



と、質問したくらいでした。



今思えば、あの時点で“真夜中のサーカス”の全貌を頭で具現化できていた



人間は、ayu本人しかいなかったのかもしれません。



“まるでサーカスのようなステージ”



“まるで舞台を見ているようだった”



エンターテイメント性の高さという部分では、確かにそう。



でも、ayuがこのステージで、いちばんに伝えたかったことは、



やはりセットリストの中に隠されていたと思います。



生気のない混沌の中からはじまるオープニング。



意思と葛藤が交錯する序盤。



ayuのステージにおいて、初めて本編で自分以外の声を用いた「Diary



なぜ、ayuが歌わなかったのか。歌えなかったのか。



これは、真夜中のサーカスのストーリーを理解する要となる部分でもある。



そして、満たされない孤独感を吐き出したバラードパート。



このパートのラストに現れたayuとシンクロするもうひとりの自分。



無垢の魂を覗かせる再生の瞬間――。



Anything for you」「forgiveness」「progress」と続く、希望と祈り。



そこには、一点の曇りもない眼差しを向け、“彼ら”を包み込むようなayuがいた。



力強く前進し始めるエンジン稼働の合図。



新たな幕開けを示唆する、オープニングと同じ衣装にこだわった終盤。



immature」からの「Mirrorcle World」という、初の流れも、



今思えば、このステージにおいて、これしかありえない選曲。



ツアー中に、パーツ、パーツで「何だ?これは?」「こういうことか?」と、



いろんな解釈が私の中で交錯してたんですが、



時間をおいて、ツアー中にどんどん進化していった演出を思い返し、



ayuが何に強くこだわっていたかを改めて考え直してたどり着いた答え――。



それは、



前半がayu自身であり、「A Song for ××」「(miss)understood」で、



ayu”と“浜崎あゆみ”がシンクロし、



Anything for you」以降が、再生した“浜崎あゆみ”



言い換えれば、



サーカスという終わらない夢を届ける世界に身を置き、



迷い葛藤しながらも、そこで生き続けると決めたひとりの主人公の物語であり、



どんな時も、あきらめずに勇気を持って歩き続けて欲しいというメッセージ。



そういうことだったのかなって。



ある意味、自分自身をさらけ出し、こんな私だけどいいですか?と、



ジャッジされる覚悟で1ステージ、1ステージ、全力で挑んでいたのかと、



本当は、泣いていいものなら、すべての曲で泣いてたくらい、



1曲、1曲が、ありのままの浜崎あゆみだったんだと、



今さらながら、あ~なんでもっと早く気づけなかったんだろう――。



と、自分の不覚さにガックリ。



忘れかけてたんですが、ツアーが始まったころ、



「なんかね、うっかりするとDutyから泣けてきちゃうんだよね」



って、ayuは言ってたんです。



(※「Duty」は1曲目)



3時間半にも及ぶステージをゼロから作りあげたayu



そして、それをサポートしてきたバンドさん、ダンサー&パフォーマーさん、スタッフのみなさん。



ホントにホントにお疲れ様でした!!!!



ステージの素晴らしさも然ることながら、その裏側を見てきたからこそ、



伝えられることがあるとするなら、



ひとつ動きが変われば照明も変わる。音のタイミングも変わる。



幾度とない演出の変更に即座に対応してきたプロフェッショナルな仕事ぶりは、



毎回、毎回、驚きと尊敬の連続でした。



その先頭に立ち、常に真夜中のサーカスに関わる人たちの士気を束ねてきた、



ayuの気合入れは毎回、鳥肌が立つくらい、時には必死にこらえないと泣けちゃうくらい



力強く真摯な言葉だったこと。



すべての努力は、足を運んでくれるひとりひとりのためにあったこと。



浜崎あゆみに関わるすべての人たちに、費やした時間のすべてが誇れる。



そんなステージをまっとうしなくてはならない。



という、座長としての重責をいつもその小さな背中に一身に背負っていたこと。



真実のひた向きさからのみ生み出される、そんな感動があるとするなら、



私が、毎回感じていたものは、きっとそれなんだと思います。



きっと、ファンのみなさんのまぶしいくらいにキラキラした笑顔も、



そんな大事な何かを、ayuから、真夜中のサーカスから、



しっかり受けとめていた証だったのかなって――。



さてさて、みなさん、11回に渡ったツアー密着レポート、楽しんでいただけたでしょうか?



こういうカタチで書くことに不慣れなモノで、



途中で打ち切りにならず、最後まで完走できてホッとしてます(笑)。



みなさんからのご要望があるならば、来月に迫ったa-nation



そして、超プレミアムなツアーになるであろうTAツアーにも潜入しちゃおうかな~と



企んでいたり、いなかったり。



おっと、忘れるところでした!!!



ayuのお宝シリーズ完結編となる渾身のパパラッチ!



今回は特別にパワーアップバージョンで締めくくりますよ~~!!!



それでは、どうぞお楽しみくださいませ



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アンコール曲「teddy bear」でayuに寄り添っていたクマさん。



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今年で10才になりました!



初登場からずっと同じクマさんだって知ってましたか?



ayuがツイッターでつぶやいていたダンサーのKOくんからのラブレター



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実は、これを読んだ直後、ayu10分くらいバスルームから出てこなかったんです。



きっと泣けちゃうくらい胸キュンなラブレターだったんだろうね。



後方の時計に注目! 



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最終日はグッズ売り場が大行列で開演が10分押しになったため、



まさに、気合入れ直前のパパラッチ!



さらにもう一枚! こちらは楽屋を出る直前!



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今日でラスト!そんな張りつめた緊張感と、



“浜崎あゆみ”のオーラに包まれていたayu



Text/Takako Tsuriya



さて、4月から11回にわたってお届けしてきましたが、この壮大すぎるステージを、ここまで詳細に、ずっと伝えてこれたことが、私たちの喜びであり誇りです。



本編にも書いてある通り、またayuのライブレポートはお贈りしていきたいと思います。



とりあえずここでこの連載はいったん終わりますが、また近いうちに!



■ツアースケジュール



“ayumi hamasaki ARENA TOUR 2015 A Cirque de Minuit ~真夜中のサーカス~”



4月11日(土)12日(日)さいたまスーパーアリーナ

4月18日(土)19日(日)サンドーム福井

4月25日(土)26日(日)大阪城ホール

5月2日(土)3日(日)マリンメッセ福岡

5月9日(土)10日(日)宮城セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)

5月16日(土)17日(日)日本ガイシ スポーツプラザ ガイシホール

5月23日(土)24日(日)神戸ワールド記念ホール

5月30日(土)31日(日)静岡エコパアリーナ

6月6日(土)7日(日)国立代々木競技場 第一体育館

6月27日(土)28日(日)神戸ワールド記念ホール(※追加公演)



7月4日(土)5日(日)横浜アリーナ(※追加公演)



▼オフィシャルサイト



http://avex.jp/ayu/


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