GATEで特地派遣される74式戦車はこんな戦車【アニメ豆知識】
「 GATE (ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 」に登場する 74式戦車の魅力!前回、あにぶのコラム記事として公開させて頂いた「GATEで描かれる炎龍攻撃とファントム戦闘機【アニメ豆知識】」。このシリーズという感じで、引き続きGATEのコラムを書き進めさせて頂きたいと思います。今回ご紹介するのは、陸上自衛隊の74式戦車です。この戦車、GATEの第1話の終盤付近で、新宿に突如現れた「門(ゲート)」へ、自衛部隊を派遣するシーンします。このシーンで描かれているのが、今回テーマとしてピックアップした74式戦車です。この74式戦車を先頭にして、「門(ゲート)」へ自衛隊無頼が続々と進入するのですが、筆者はそのシーンに、思わず背中がゾワゾワした記憶があります。このシーンで描かれた74式戦車は、おどろくほど細かく書き込まれていたのに関心しました。しかし、実はこの戦車、1974年に制式化された、かなり古い戦車なのです。そこで、前回のコラムでも少し書きましたが、なぜ74式戦車が派遣されたのか?を中心に、74式戦車にもついて少し語らせていただきます。Contents1 74式戦車とは2 アルヌスの丘での戦闘3 74式戦車もやっぱり旧式兵器だが・・・4 ここの「描写」がさすがッ!GATEのこだわり!■74式戦車とは74式戦車は「ななよんしきせんしゃ」と呼ばれ、自衛隊の部隊内では、「ナナヨン」の愛称で呼ばれているそうです。純国産の戦車として、1974年に陸上自衛隊の戦車隊を中心に配備が進みました。74式戦車は1945年に日本が戦争に負けてから、2番目に作られた戦車で、開発当初は世界の先端レベルの性能を持つ戦車でした。主砲は105mmライフル砲を装備し、油気圧サスペンションにより車体を前後左右に傾ける姿勢制御機能が装備されていました。この油圧サスペンションで、戦車の車高の自由に変化される事が可能になり、かなり悪い地形でも安定しゃ射撃が可能でした。この技術は、2018年の現在でも、他国の兵士が驚く機能のひとつです。そして74式戦車には、外見的に特徴もあります。それは。低車高化に力を入れ、戦車自体の車高を極限まで低くする事に成功しました。この車高の低さは砲塔の有る戦車の中でも最も低いものとなっています。全体に亀の甲羅のような独特の砲塔は、傾斜装甲形状で敵の攻撃を受け流す防御方式のために、この独特の形状になっています。この独特の74式のフォルムは、戦車好き野郎達の心を未だに掴み続けています。■アルヌスの丘での戦闘画像引用元:©柳内たくみ・アルファポリス/ゲート製作委員会74式戦車は最初の特地派遣部隊の構成に編入されています。先遣隊が「門(ゲート)」から異世界が進む際に、黒い排気煙を立ち上げながら「門(ゲート)」の仲に進んでいくシーンがあります。敵の兵力が未知数の場所へ派遣される自衛隊隊員にとって、「鉄の壁」となる74式戦車部隊は、非常に心強いものであった事は容易に想像できます。異世界に到着した74式戦車と普通科連隊は、「門(ゲート)」の異世界側にあるアルヌスの丘に橋頭堡を構築しますが、この丘を奪還しようとする諸王国軍との戦闘が、自衛隊発足以来はじめての正規軍に対する戦闘行動になった筈です。おそらく人間(種?)に対する初の戦闘では、74式戦車も諸王国軍の兵士に対して砲撃をしています。当然ですが、圧倒的火力の前に、諸王国軍は指揮能力を完全に失い、多くの損害をして敗走する事になります。異世界における74式戦車を投入するような大きな戦闘は、これ以降は発生していません。自衛隊と帝国軍の圧倒的な戦力差が、直接の大規模戦闘を発生させない環境を生み出しているのですが、もっと74式戦車の活躍を見てみたいと思うのは、筆者だけではないハズです!?よね?■74式戦車もやっぱり旧式兵器だが・・・前回の「GATEで描かれる炎龍攻撃とファントム戦闘機【アニメ豆知識】」でも少し書きましたが、異世界へ派遣された74式戦車もやっぱり旧式の兵器のひとつです。2018年の現在では、非常時に即応可能な戦車としてはもっとも古い戦車になります。GATE中の日本政府が異世界派遣に74式戦車を決めたのは、やはり非常時には異世界へ装備投棄した上での全部隊撤退をも考慮しての政治判断だと思われます。また、90式戦車や最新型の10式戦車では非常に高い戦闘能力を発揮しますが、運用維持には多くのエレクトロニクスパーツや技術者が必要になります。補給が不安定な特地では、74式戦車が総合的にベターな選択なのかもしれません。■ここの「描写」がさすがッ!GATEのこだわり!画像引用元:©柳内たくみ・アルファポリス/ゲート製作委員会GATE 第1話の終盤に「門(ゲート)」へ進入する場面では、74式戦車が隊列を組んで異世界に出発するシーンが出てきます。エンジンを始動した74式戦車の排気管から、次々と黒煙を出す所が有ります。74式戦車は、ディーゼルエンジンなので、大量の黒煙が排出される訳ですが、ここの描写がとても良く出来ているのです。そして「門(ゲート)」から異世界側に到着した74式戦車が停車するシーンでも、戦車がブレーキを掛けて停車した時に、戦車の車体のフロント部分が少し下がって停車するところなども、手を抜く事なく、小さな挙動まで良く描かれています。そんなに細やかな戦車の挙動までを描写するところに、TVアニメ『 GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 』の製作会社やスタッフのこだわりと熱意がよく伝わってきます。まさに自衛隊無双!!アニメ「 GATE -自衛隊 彼の地で斯く戦えり 」は、近年まれに見る自衛隊無双アニメだ!!(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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