『ラブライブ!サンシャイン!!』「紙飛行機のイミ」と「TVアニメ2期」について考える
7日(土)より、TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!(第2期)』の放送が開始しました。その第1話「ネクストステップ!」では、衝撃の展開がありながらも『奇跡』『輝き』『ミライ』など…様々な、これからの展開を想起させるキーワードが飛び出しました。 その中でも、特に話題となっていたのは、1話の中で何回も登場していた「紙飛行機」。ラブライブ!シリーズでは様々なメタファー(暗喩)が用いられている、と考えているファンの方も非常に多いですよね。 また、それらのメタファーが物語の方向を表していることも少なくありません。 また、メタファーはオープニング曲に隠されていることも多く、私は オープニング→「方向性」 エンディング→「日常」が描かれているんじゃないかな?と考えています。このコラムでは、μ’s・Aqoursの楽曲を振り返りながら、「紙飛行機」の意味と「ラブライブ!サンシャイン!!」2期はどういった展開になるのかを考えてみたいと思います。μ’sとAqoursを一緒にするな!と思う方もいらっしゃるでしょうが、「ラブライブ!サンシャイン!!」という物語には、少なからず「μ’sの想い」を受け取ったAqoursメンバーの様子も描かれています。あえてμ’sの楽曲も振り返りながら考えていきましょう♪Contents1 ラブライブ!オープニング曲を振り返る1.1 僕らは今のなかで1.2 それは僕たちの奇跡1.3 青空Jumping Heart2 ラブライブ!サンシャイン!!2期と「紙飛行機」2.1 μ’sは何故「伝説」を残せたのか?2.2 ラブライブ!サンシャイン!!1期へ。2.3 ラブライブ!サンシャイン!!2期OP「未来の僕らは知ってるよ」2.4 紙飛行機シーンのメタファーとは?ラブライブ!オープニング曲を振り返る僕らは今のなかで音ノ木坂学院が廃校になるという知らせを聞いた穂乃果たち。冒頭の真っ直ぐな想いがみんなを結ぶ 本気でも不器用 ぶつかり合う心それでも見たいよ大きな夢はここにあるよ始まったばかりには、そんな穂乃果たちの物語の『始まり』が、それぞれの好きなことを信じていればトキメキを抱いて進めるだろうには、『好き』に向かって、可能性を信じ、光に向かって進もうという意志が見られます。その意志を持った上で……楽しいだけじゃない試されるだろう 分かってる だってその苦しさも未来 集まったら強い自分になってくよ苦しいことや厳しい現実を突きつけられることがあっても、苦しさをみんなで乗り越えて頑張ることが成長につながる、と考えていましたね。それは僕たちの奇跡廃校を阻止することが出来たμ’s。強い強い願い事が 僕たちを導いてくれた 残された時間を握りしめては、3年生メンバーの卒業…μ’sの“終わり”を感じられる切なさと、「強い強い願い」が「導いてくれる」…未来の可能性を感じられますね。ココらへんは、やはりラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期でも描かれることになるのでしょうか。青空Jumping Heartそして新シリーズ「ラブライブ!サンシャイン!!」に。全部開けたいよ ほら一緒にね/どんなことが起こるのか分からないのも楽しみさ東京のスクールアイドルイベントで「ゼロ」という現実を突きつけられた千歌たち。 しかし千歌たちは気付きます。「ゼロになるのかイチになるのかはまだ分からない。」だからこそ未来が『楽しみ』で『頑張りたい』と。これは、分からない でもね楽しそうだよもっと聞いてみたくて 光の向こうへに表れており、この曲…「青空Jumping Heart」は皆となら 説明はできないけど大丈夫さ…まっしぐら!と締めくくられています。ED曲「ユメ語るよりユメ歌おう」では、タイトルの通りユメを語る言葉より ユメを語る歌にしようユメをただ見ているだけでなく…ユメに向かって進んでいこう という彼女たちの気持ちが表現されていましたね。ラブライブ!サンシャイン!!2期と「紙飛行機」μ’sは何故「伝説」を残せたのか?コラムの前半では「ラブライブ!」μ’sの楽曲を振り返りました。―なぜ、μ’sは「伝説」を残し「太陽」のような存在になれたのでしょうか?これに対する答えはたくさんありますが、千歌たちが1期で言っていたように 「勝負に勝ちたい」ではなく「好き」という気持ちに正直に向き合い、未来が分からないながらもがむしゃらに夢へ向かって走り続けた。 それが人々の心を掴み、「応援したい」という思いを抱かせ… そして、Aqoursのように「自分たちも輝きたい!」と思わせられたのではないかと思います。振り返った2曲には、その「μ’sとは」が描かれていますね。ラブライブ!サンシャイン!!1期へ。μ’sの輝きは、Aqoursを生みました。学校を廃校から阻止したい。またみんなとスクールアイドルがしたい。自分の気持ちに正直になりたい。そんなそれぞれの想いを、Aqoursみんなで支え、鼓舞し、「輝く」とは何だろう?という疑問に一つの答えを出します。「輝くって楽しむこと。あの日ゼロだったものをイチにするために。」Aqoursは、様々な障壁にみんなで立ち向かい、地区予選へと歩みを進めました。ラブライブ!サンシャイン!!2期OP「未来の僕らは知ってるよ」※耳で聞いたものを文字起こししたもので、間違いがある可能性があります。ご了承ください。OP「未来の僕らは知ってるよ」歌詞本気をぶつけ合って 手に入れよう ミライを 味方なんだ 空もこの海も さあ頑張るんだと 輝いていこう 遠くへ 遠くへ 声が届くように もっと大きく夢を叫ぼうか 希望がいっぱいの 今日が明日を 引き寄せるんだと ハートの磁石を握って走る 今は楽しいんだ それが ずっと一緒に行こう! 未来をどうしようかな? みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり 未来の僕たちはきっと答えを待ってるはずだから 本気で駆け抜けて 光る風になろう We Can Dream!2期で衝撃だったのは「廃校は決定した」ということが1話にして明らかになったこと。 この展開はAqoursだけでなく、多くのファンを動揺させました。1話を見終わった今、OPを振り返ってみると希望が一杯の今日が明日を引き寄せる未来をどうしようかな?みんな夢のカタチを探して―正直、廃校を覆すことができるかどうかは分からない。でもだからこそ頑張りたい。 「未来の僕たちはきっと答えを待ってるはずだから」…未知だからこそ『奇跡』を起こし、楽しみたい。 「輝き」「奇跡」を目指して一生懸命走っていきたい、という1話ラストの彼女たちの想いが描かれているような気がします。紙飛行機シーンのメタファーとは?©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!このコラム最大のテーマ「紙飛行機のメタファー」とは。紙飛行機は1話だけでなくオープニングにも登場するほど…「紙飛行機」にはどういう意味が込められているのでしょうか? いろいろな考え方があり、正解もなければ不正解も無い、そんなテーマです。紙飛行機というものは、いつか落ちるもの。ということは………という考え方もできます。第1話は、千歌の「夢」で始まり、「夢」で気付き、「奇跡を起こしたい!」そういった流れでした。廃校が正式に決定してしまった、という現実に「どうしよう…」と迷います。 しかし、その後、あの「夢」での『紙飛行機のシーン』を経て、千歌は「諦めたくないんだよ!」「奇跡を起こそう」という考えになっていました。そして、その『紙飛行機のシーン』をよく見てみると、 「光で見えなくなっている“先”に紙飛行機が飛んでいっている」ことが分かります。これは、紙飛行機が「先の見えない光(=未来)に向かって、風(=諦めたくない という気持ち)で飛ぶ(=駆け抜ける)」と捉えることはできないでしょうか。そしてOPテーマ「未来の僕らは知ってるよ」は『光る風になろう We Can Dream!』と締めくくられます。この「紙飛行機」は、未来は分からないけれど諦めたくない!奇跡を起こしたい!精一杯あがきたい! そんなAqoursの『これから』が表れているのではないでしょうか。彼女たちがμ’sのように廃校を阻止できるかどうかは分かりません。必ずしも奇跡=「廃校阻止」ではないでしょう。 でも彼女たちがどういう「奇跡」を起こし、それに向かってどうやって頑張っていくのか…それは誰も分かりません。だからこそ、ラブライブ!サンシャイン!!第2期では、Aqoursが見えない光に向かって、たどり着けるかどうかは分からない…けれど諦めず、がむしゃらに頑張る…そんな彼女たちの活動が描かれていくのではないでしょうか?そんな彼女たち、Aqoursが一体どんな「奇跡」を起こすのか。 ラブライブ!という物語は、ただ「可愛い」だけで見るのはあまりに勿体無い作品だと思います。 妄想かもしれません。でもこういう風に、あれやこれやと考えてみるのもとても面白く、また作品愛も深まります♪(竹取の翁)ラブライブ!サンシャイン!! 第1話を見て頭の中に浮かんだ「あるフレーズ」が2期のテーマ?【感想コラム】2017.10.08(あにぶ編集部/竹取の翁)
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