『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第24話(第49話)「マクギリス・ファリド」【感想コラム】
最終話まで残すところわずかとなった鉄血のオルフェンズ。そんな鉄血のオルフェンズから『一番くじONLINE 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が、3月30日より発売となります。三日月とオルガの描かれたビッグキャンバスボードをはじめ、様々なイラストのキャンバスボードが登場。詳しくは公式サイトをご確認ください。公式サイト:一番くじONLINE 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズということで、今週も『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』感想、考察、etcをやっていきたいと思います。■『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第49話「マクギリス・ファリド」地球への脱出計画を実行しようと画策していた最中、敵の凶弾に倒れたオルガ。悲しみに暮れる鉄華団、彼らのとった行動とは…。■三日月の決意ようやく繋がったトンネル出口からの連絡で、前回のオルガの1件を知り、悲しみに暮れる鉄華団のメンバーたち。色々とありましたが、鉄華団という組織をまとめあげ先頭にたち指揮をとってきたメンバーにとっての精神的支柱であったオルガ。そんな彼を失っても、ここで立ち止まってしまっては彼のこれまでやってきたことが無駄になってしまうと脱出計画を実行すべきと主張するユージンに対して、オルガの仇を取りたいの思うメンバーたちと対立してしまいます。そこに珍しく三日月が全員を集合させ団員たちに向い、オルガがいなくなっても三日月はオルガの意思を尊重すること、そしてオルガの命令を邪魔するものは全員を潰すことを宣言します。三日月が全員を招集させ語ること自体が珍しいのですが、その宣言は「グレンラガン」のカミナを失ったシモンの前向きな熱い決意というよりは、「コードギアス」のルルーシュにギアスをかけられたスザクのようなバルバトスという悪魔に縛られた、後ろ向きな何が何でもというよな使命感からの宣言に受け取れます。■地上と宇宙の攻防画像引用元:©創通・サンライズ・MBSオルガが倒れ、地下トンネルからの脱出も終わらないなかで、予告通り行われるアリアンロッドの総攻撃。地下トンネルからクリュセの出口に到達するまで早くて2時間の間に、トンネル組が脱出するまで時間稼ぎを行うために三日月とハッシュ、そして昭弘とダンテで敵を迎え撃つことになります。さらに、ユージンもオルガが乗るはずだった「紫電」で後方支援に出ます。子どもたちにもとやかく言われてしまうユージン、これまでオルガの影に隠れがちな副団長ですがなんだかんだきっちりと慕われているんですね。そして定刻。鉄華団を襲ういきなりのミサイルの雨で、その総攻撃っぷりからラスタルの本気度が伺えます。数の上では圧倒的な大差、しかし鉄華団のやるべきことは殲滅ではなく脱出のための時間稼ぎなので、なんとかここを耐え忍びます。敵からすればまさに「イカレてる」としか映らない状況。一方で、先に宇宙へと向かっていたマクギリスは戦艦を囮に単身、ガンダムバエルで果敢に特攻を仕掛けていきます。なんだか凄く生き生きとガンダムバエルを操るマクギリス。というか、めちゃくちゃ動きまくる!!バエルの滑らかな作画に目がいっちゃいます!!が、そんなバエルの前に立ちはだかるのはもちろんガエリオ、もはや何度目の衝突か!!果たしてここで決着が着くのか…。目まぐるしく場面は転換し、戦いが激しさを増す火星へ。少ない戦力で必死に戦う鉄華団のメンバー、しかし一瞬の隙をつかれハッシュが、…ハッシュがやられてしまいます……。機体はボロボロで、自身の体もボロボロになりながらもいつも追いかけていた三日月の背中を思い出しながら、心配で駆けつけた三日月に向って『いつか絶対に追いつくから、止まらずに先に行っててください』最高にカッコイイですね…この二重の意味を含んだ発言は、最期まで三日月に憧れを抱いて、それでもやっぱり届かなかったハッシュらしさのある言葉です。再び場面は転換し、マクギリスとガエリオの一騎打ちが最終局面を迎えようとしていました。■マクギリスの想いガエリオなんかまるで目に入らない、それよりももっと先だけを見据えてきたマクギリスに、『お前の目には、俺は見えない! 俺の言葉は届かない!!俺を見ろ!』と拳を振り下ろすガエリオ。ガエリオはマクギリスに現実を見せるために復讐をしようとしていましたが、本音の部分はやはりマクギリスに自分を認めてもらいたかった部分があったのでしょう、本当にどこですれ違ってしまったのか。お互いの意地と主張のぶつけ合いにラスタルも静観を決め込みます。激しい攻防の最中、無敵のアグニカソードがぶっ壊れる!!! そこに叩き込まれる最後の一撃。あと少しでマクギリスの夢見た世界にいけたところでマクギリスはガエリオに敗北。自分の信じてきた機体は破壊され、背中に突き刺さった破片もそのままに進んだ先に、現れたのはガエリオいや、マスクをかぶったヴィダール。マクギリスの銃弾もヴィダールには届かない。全ての力も打つ手も使い切り、最早死にゆく運命のマクギリスに、『見ろ! お前が殺した男だ…、そして、お前を殺す男だ!』と最期までマクギリスに認められてほしいガエリオ。しかし、マクギリスの本音はガエリオを否定していかなければ前には進めない、ガエリオをみてしまえば抱いていた想いもすべてが揺らいでしまう、だから否定していたというマクギリスの本当の想い幸せに本物と偽りがあることも知らずに生きてきたマクギリスと、偽りの幸せにすがってきたガエリオ。二人の境遇の違いがここまですれ違いを生んでしまった。マクギリスの最期の言葉をきいてしまえば、今までやってきたマクギリスの間違ったこともすべても許してしまう……ガエリオとマクギリスの想いは交わることなく、マクギリスの死で幕を閉じた。■追い打ちをかける「例の部隊」とは画像引用元:©創通・サンライズ・MBSここにきてさらなる被害者が出てしまいました…2期からの登場となったハッシュ。後半は三日月のお世話係みたいなポジションになったりと、どういったキャラになるのかなかなか予想がしにくかったキャラでしたが、三日月やアトラとのコンビはかなりよかったので、わりとショックです…。さあ今回の49話、オルガの死を受けて懸念されたのが鉄華団同士のいざこざ。特に、ザックのような保身派と戦闘派で多少揉めていたこともありオルガがいなくなったことで鉄華団のさらなる空中分裂や、最悪三日月が暴走してしまう、もしくは戦意喪失してしまう展開なんかもあったのかなと思いましたが、三日月の一喝もあり意外とメンバーたちは冷静に戦況分析してきっちりと戦えていましたね。そして、宇宙ではついに決着のついたマクギリス対ガエリオ。自分を認めてほしいというガエリオの想いと、本当はガエリオを…という真意が伝わったのは彼の死に際。本当にこの二人が一番主人公感でてましたね…。ついに、次回が最終話…。マクギリスは散り、オルガを失った鉄華団。もはやアリアンロッドの勝利は揺るがないのか。追い打ちをかけるように、ラスタルはジュリエッタと「例の部隊」を地上に出撃させ幕引きを図る。果して「例の部隊」とは?鉄華団はオルガの目指した場所にたどり着けるのか…。最終回を見届けましょう。機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想コラムのまとめ(あにぶ編集部/Uemt)
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