![TVアニメ『 ポプテピピック 』第8話「飯田橋の昇竜 ~復讐のピピ~」【感想コラム】](https://prof.prepics-cdn.com/image/upload/c_fit,w_220/v1520027485/prcm_news-gazo-135649-1.jpg)
TVアニメ『 ポプテピピック 』第8話「飯田橋の昇竜 ~復讐のピピ~」【感想コラム】
みなさん!今期最大の話題作『 ポプテピピック 』はチェックしていますか?アニメ放送開始直後に比べて少し落ち着いた感じもしますが、アニメが放送するたびになんだかんだと話題にはなっていますね。今回はついに竹書房と思しき組織が極道的な組織になりましたね。『 ポプテピピック 』という作品がインターネット上で広く知られるようになったきっかけのネタが投入されました。また、今回は声優ネタのオンパレードでした。ハチャメチャすぎて視聴者が口をポカーンと開けてしまっていたのではないかと思います。少なくとも筆者は口を開けて見ていました。今回もスロットル全開でお届けされた『ポプテピピック』を見てゆきましょう!Contents1 指定暴力団ネタ降臨!ついに来たか…2 極道の世界を生き抜くポプとピピ3 任侠映画におけるクスリ的扱いを受けるユーチューバー4 Aパートは「アイカツ!」、Bパートは「アザゼルさん」5 いつもと違う人が歌うED6 アニメ『 ポプテピピック 』第8話「飯田橋の昇竜 ~復讐のピピ~」の感想■指定暴力団ネタ降臨!ついに来たか…画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード『ポプテピピック』と言えば、原作マンガを刊行している出版社の「竹書房」をことあるごとにディスることでおなじみですが、今回は「竹書房」ディスりネタの真骨頂である指定暴力団ネタが登場しましたね。「指定暴力団 竹書房」と書かれた原作の1コマをきっかけに『ポプテピピック』という作品を知った方も多いのではないかと思います。筆者もその1コマのインパクトに度肝を抜かれた記憶があります。第8話はそんな指定暴力団ネタを絡めていると思われる回でした。サブタイトルも「飯田橋の昇竜 ~復讐のピピ~」となっており、任侠映画のタイトルみたいでしたね。ただ、アニメ放送では「竹書房」ではなく、「竹生会」という組織が指定暴力団として登場していました。流石に実際に存在している出版社を指定暴力団呼ばわりするのはマズかったのでしょうか?ちなみに、「竹生会」の会長の名前は「飯田橋二七三」でしたね。ふと思いだしたのですが、株式会社竹書房の住所は「東京都千代田区飯田橋2丁目7番3号」です。飯田橋2-7-3、既視感がありますねぇ…■極道の世界を生き抜くポプとピピ画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード「竹生会」の若頭であるピピの紹介で会長と盃事を交わしたポプは、組織の鉄砲玉として活躍します。そんな活躍のシーンとして「鰐」と書かれた壁飾りを飾っている事務所を襲撃している様子が描かれていましたね。「鰐」というのはワニブックスのことですかね?なんとも絶妙な出版社を選んで襲撃したものですが、『ポプテピピック』作者の大川ぶくぶ氏はワニブックスから『リスボックリ』というコミックを刊行しているはずなんですよね…2つの出版社にファイティングポーズを取る姿勢、筆者は好きですよ。「鰐」を襲撃したシーンにはもう一つ気になるところがありました。画面右奥にいるスキンヘッドにサングラスをかけた丸っこいキャラクター。どこかで見たことありませんか?おそらく、あのキャラクターはフリーライターのマフィア梶田さんですね。大川氏が描いているマンガ『GOHOマフィア!梶田くん』(「電撃G’sマガジン.com」にて連載中)に登場する材料と瓜二つです。近年はフリー素材化が著しい梶田さんですが、アニメ『ポプテピピック』にも出演しましたね。まあ、梶田さんはアニメ『ポプテピピック』のBlu-ray&DVDにてオーディオコメンタリーを収録しているので、厳密にはすでに出演されてますが。■任侠映画におけるクスリ的扱いを受けるユーチューバー指定暴力団、いわゆる「ヤクザ」における収入手段のことを「シノギ」といいます。「竹生会」もさまざまなシノギによって収入を得ているようですが、そのなかには現実世界でいうところのクスリにあたるものもありました。それは、ユーチューバーです。ユーチューバーで収入を得ることに対して異常なほどに怒りを示すピピとそれに倣ってキレ顔になるポプ。何が彼女たちのユーチューバーに対する嫌悪感を増長しているのでしょうか?「竹生会」の会長も汚いシノギとわかっていながらもユーチューバーで収入を得ているみたいです。ユーチューバーをクスリに言い換えれば、任侠映画の王道パターンなんですけどね。■Aパートは「アイカツ!」、Bパートは「アザゼルさん」画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード第8話の声優さんですが、ついにやってしまいましたね。原作者の大川氏の好きなものが色濃く反映されていました。特にAパートは酷かったです。まあ、Bパートも似たようなものでしたけど。そんなAパートでポプ子を演じたのは諸星すみれさん、ピピ美を演じたのは田所あずささんでした。みなさんおわかりとは思いますが、完全に『アイカツ!』ですね。大川氏は過去にイラスト投稿サイト「Pixiv」にて『アイカツ!』のイラストを投稿しているので、諸星さんと田所さんの組み合わせは故意なものであると言えるでしょう。諸星さん演じるポプ子に大川氏が大好きなあの作品の名ゼリフ「かしこまっ!」を言わせたり、田所さん演じるピピ美にキレ演技をさせたりともうやりたい放題でしたね。ただ、キャラクターがやっていることはクソでも、声がかわいいとかわいく見えてしまいます。アンチの頭にヘッドショットを3発ぶち込むポプ子がかわいく見えました。不思議ですね。Bパートでポプ子を演じていたのは小野坂昌也さん、ピピ美を演じていたのは浪川大輔さんでした。お2人の極道演技は非常にドスが効いていましたね。あと、小野坂さんのポプ子が時折アザゼルさんになっているように思ったのは筆者だけでしょうか?そして、Bパートにはもう一つ面白いキャスティングがありましたね。ベーコンムシャムシャくんや竹生会幹部などの5つのキャラクターを兼任していた声優さんがいました。小西克幸さんです。小野坂さんと浪川さんが登場したことにもビックリしましたが、小西さんに5役も演じさせていることに驚愕しました。■いつもと違う人が歌うEDさらに、今回はEDを歌う声優さんも特別編成でした。AパートのEDでは五十嵐裕美さんと松嵜麗さん、BパートのEDでは増田俊樹さんと羽多野渉さんが「POPPY PAPPY DAY」を歌っていました。両コンビともにつながりがある人びとですが、筆者としてはAパートのコンビニツッコミを入れたいですね。五十嵐さんと松嵜さんは両者ともにマウスプロモーション所属の声優ですね。アニメ『はいたい七葉』での共演やマウスプロモーション所属の声優が登場するバラエティ「まついがプロデュース」の番組パーソナリティなど、共演は多岐に渡っています。そして、この2人を語るうえで欠かすことができないコンテンツおよびキャラクターがありますね。『アイドルマスターシンデレラガールズ』です。五十嵐さんは双葉杏、松嵜さんは諸星きらりを長く演じていますね。この2人は「あんきらコンビ」として広く知られており、2人の掛け合いや関係性を好む人が非常に多くいます。そんな「あんきらコンビ」を好んでいる人の一人が『ポプテピピック』原作者の大川ぶくぶ氏です。大川氏が「あんきらコンビ」に深い造詣をもっていることは有名ですね。「Pixiv」にイラストやマンガを投稿したり、コミックマーケットで「あんきらコンビ」の同人誌を販売したりしていることからも、大川氏が「あんきらコンビ」が好きなことが伺えます。そんな大川氏が双葉杏を演じる五十嵐さんと諸星きらりを演じる松嵜さんをEDに起用したんです。力をもったファン(プロデューサー)はスゲーっすね。ちなみに、大川氏が描いている「あんきらコンビ」が気になる方は「Pixiv」にある「大川ぶくぶ/bkub」のページをご覧ください。■アニメ『 ポプテピピック 』第8話「飯田橋の昇竜 ~復讐のピピ~」の感想画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード第8話は指定暴力団ネタと起用した声優さんの組み合わせがキラリと光った回でしたね。ただ、謝らなければならない作品や企業がいくつかあるように思います。とりあえず、ワニブックスには謝りましょう。「ボブネミミッミ」で流れたサイケデリックなMVや「ポプテピピック昔ばなし」でのサンドアートには驚かされましたね。前衛芸術やアニメの枠を越えた表現手法に可能性を感じます。いまさらですが、もうこのアニメは”アニメ”というジャンルに留まっていないのではないかと思います。また、『ポプテピピック』はTV放送以外にさまざまな配信サイトでもアニメを配信していますが、「Abema TV」ではとんでもないことが行なわれましたね。とある名作アニメにちなんで第8話を連続8回放送するという暴挙に出ました。「イカれちゃってるのかな?」と思った方もいるかもしれませんが、これにはきちんと元ネタがあります。作品名は伏せますが、「エンドレスエイト」とだけ書いておきます。真相を知りたい方はGoogle先生に聞いてみてください。今回はなかなかに火力の高い回でしたが、来週はどうなっちゃうのでしょうか?次回も楽しみですね!ポプテピピック 週刊感想コラムのまとめ(あにぶ編集部/タングステン)
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