TVアニメ『 はたらく細胞 』第7話「ガン細胞」【感想コラム】
前回の流れた不穏な空気をそのままに、この第7話はバトル回でしたね。今回は敵である「ガン細胞」は圧倒的な強さを秘めていました。はたして、彼の抱えている免疫細胞への「憎悪」と「怒り」に白血球とキラーT細胞、NK細胞はどう立ち向かっていくのか!“細胞”VS“細胞”だからこそ、どうしてなんだ!!というやり切れない思いが描かれていましたね。あと、血小板ちゃんのほっぺたをぷにぷにしてみたい。私もほっこりしたい!あーカワイイです!それでは、第7話をみていきましょう!このページの目次1 ガン細胞の憎しみ2 赤血球の胸騒ぎ3 同じ細胞なのにどうして!4 TVアニメ『 はたらく細胞 』第7話「ガン細胞」の感想■ガン細胞の憎しみ画像引用元:©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction一般細胞はついに正体を現して「ガン細胞」なります。全身が一瞬で変異して髪も白髪に変色、背中からは無数の触手が生え、触手を自分の意のままに操り、NK細胞に強力な攻撃をくりだす。最初はNK細胞も余裕の表情を見せますが、次第に追い込まれてしまいます。一方その頃、白血球とキラーT細胞も周囲の異変に気付いて、敵がガン細胞であること、さらに自分たちがいる場所が、ガン細胞の巣窟になっていることに気づきます。ガン細胞の攻撃を受けて、NK細胞も吹き飛ばされて2人と合流します。状況的には3対1と有利になのですが、ガン細胞は怒りをむきだしでこう話す。「味合わせてやろうと思ったんだよ、お前たち免疫細胞によってたかって暴力で殺される気分をな!」みなさんはこの一般細胞には何かあると気づいていましたか?著者はモブ的な位置だと、信じて疑わなかっただけに彼の変わりようは衝撃的でした。毎回少しだけ現れて、爽やかイケメンで優しそうな表情と言葉に完全に騙されていました。しかも、これほどまでに強いなんて、憎しみや怒りを力に変えているって感じでしたね■赤血球の胸騒ぎ画像引用元:©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction不吉な事の連続で、胸騒ぎが収まらないご様子の赤血球。赤血球は先輩と一緒になって、血小板ちゃんのほっぺたをプニプニして癒されていたら、他の赤血球たちが大名行列のような列をつくり、尋常ではない量の栄養を運んでいました。お届け先にはガン細胞が一心不乱に栄養をむさぼり、増殖しようとしているじゃないですか!もちろん、当人たちもこの事態をおかしいと疑問に思いながらも、届けないわけにもいきません。とにかく、赤血球も栄養運びを手伝うことにします。赤血球はマクロファージに「なんか変なんです!そこの団地」と伝えます。著者は血小板ちゃんの反応が愛くるしくて、高まった緊張感をいい感じに緩和してくれていましたね。マクロファージが煮込むナベから、不気味に飛び出る腕が気になって仕方ありませんでした(笑)さぁ、ガン細胞VS免疫細胞の第2ラウンドと参りましょう!■同じ細胞なのにどうして!画像引用元:©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproductionキラーT細胞の「死ね、バグり野郎!」という言葉が、ガン細胞の思い出したくない過去を思い出させた。一般細胞のコピーミスで彼らは“生まれながらにして殺される運命”からは逃れない。「人を不良品扱いしやがって、何様のつもりだ。お前らは!なんで、殺さなければならないんだ!何も悪いことしてないのに、ただ生れてきただけなのに」同じ細胞にも関わらず、どうしてこんなにも境遇が違うのか!とやり場のない気持ちをぶつけていましたね。その後、赤血球の呼びかけで、今まで登場したキャラクターたちがいっせいに終結。「ガン細胞に負けるわけにいかない!行くぞ!」さながら、最終決戦のような雰囲気でしたね。著者は赤血球って、実はこの世界の救世主だったのでは?と思いました。活性化したNK細胞の痛烈な一撃をもらい、瀕死のガン細胞が白血球だけに、打ち明けた胸の内は誰からも忘れられてしまう“意味のない人生にはしたくない”その叫びは少なくとも、白血球の心に残ったのではないでしょうか?ガン細胞は負の存在として描かれつつも、彼の生い立ちになんとも言えない気持ちになりました。■TVアニメ『 はたらく細胞 』第7話「ガン細胞」の感想画像引用元:©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproductionさて、第7話はバトル中心で、ガン細胞が強すぎてあの3人でも歯が立たないのか!と絶望的なのではと思いました。ラスボス戦じゃない?って思えるほど内容でしたね。NK細胞はキラーT細胞と手を組んだと信用させておいて、まさかのからかい。そして、活性化。この一連の流れ、本当に見事でした。やはり、ただ者ではありませんでしたね笑今回で勉強になったことは、私たち人間が“笑う”とNK細胞が活性化し免疫力アップに繋がるとは驚きです。著者もちょっと気になって、「 NK細胞 活性化 笑い」のキーワードでつい調べちゃいました。この回観てなかったら、知らなかっただろなーと考えながら『はたらく細胞』は改めて、体内のメカニズムを知れるキッカケとしても、いい作品だと感じました。次週は「血液循環」ということで、どんな内容なのかはまだ分かりませんが、赤血球がメインになるのではないでしょうかね!次週を楽しみにしたいと思います!文章:あそしえいつYHTVアニメ『 はたらく細胞 』第6話「赤芽球と骨髄球」【感想コラム】(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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