
アジアのアカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」日本の5作品が14部門にノミネート
アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、6日に発表された。日本からは作品賞、監督賞、脚本賞等8部門の候補として濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が選出されたほか、カンヌ映画祭で話題になった『PLAN75』の早川千絵監督が新人監督賞、倍賞千恵子が主演女優賞の候補に挙がった。【画像】ノミネートされたそのほかの日本作品 「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のコンペティション部門に選出された『エゴイスト』の鈴木亮平と『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊が主演男優賞、同じく同作品群から宮沢氷魚(『エゴイスト』)と岡田将生(『ドライブ・マイ・カー』)が助演男優賞、そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞、さらに、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞(佐藤敦紀)でノミネートされ、日本の5作品が計14部門でノミネートされている。 また、是枝裕和監督が、韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネートされた。 本年は、アジア22の国と地域より30作品81のノミネート(全16部門)があり、パク・チャヌク監督の『別れる決心』(韓国)が作品賞を含む最多10部門でノミネート。作品賞はほかに、マニラトナム監督の『Ponniyin Selvan: I』(インド)、昨年のTIFFコンペティション部門で最優秀監督賞受賞作品でもあるダルジャン・オミルバエフ監督の『ある詩人』(カザフスタン)、そして今年のTIFFワールド・フォーカス部門選出作品のラヴ・ディアス監督の『波が去るとき』(フィリピンほか)がノミネートされ、日本の『ドライブ・マイ・カー』と最優秀作品賞を競う。 審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞した、チャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7人とともに、今年の受賞者を決定する。 AFAの授賞式は、2020年、21年と、コロナ禍の2年、オンラインそしてリアルで韓国・釜山で開催されてきたが、4年ぶりに香港に戻り、西九龍(ウエストカオルーン)文化地区に新たな芸術・文化施設のランドマークとしてオープンした、香港故宮文化博物館「Jockey Club Auditorium」にて3月12日に開催予定。 前回は黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞、最優秀主演女優賞・蒼井優、最優秀衣装デザイン賞・纐纈春樹)したほか、蒔田彩珠(『朝が来る』最優秀助演女優賞)が受賞。今年も日本からのノミネート作品の受賞が期待される。■日本作品ノミネートリスト『ドライブ・マイ・カー』作品賞/監督賞(濱口竜介)/主演男優賞(西島秀俊)/助演男優賞(岡田将生)/脚本賞(濱口竜介、大江崇允)/音楽賞(石橋英子)/音響賞(野村みき、大保達哉)『PLAN75』新人監督賞(早川千絵)/主演女優賞(倍賞千恵子)/助演女優賞(河合優実)『エゴイスト』主演男優賞(鈴木亮平)/助演男優賞(宮沢氷魚)/衣装デザイン賞(篠塚奈美)『ある男』助演女優賞(安藤サクラ)『シン・ウルトラマン』視覚効果賞(佐藤敦紀)
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