岸辺露伴 は『 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 』4部の裏主人公
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』は荒木飛呂彦が手がける長編漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部に当たる作品です。『ジョジョの奇妙な冒険』は漫画好きなら一度は聞いたことがあるというほどの有名作品。後発の漫画家でもこの作品に影響を受ける人は少なくなく、その印象的なセリフはあらゆるメディアでパロディ化され、引用されているほどです。またその特殊な作風は一見とっつきにくく見えますが、一度読むと独特の魅力を発揮し、読者を飽きさせません。各世代に幅広いファンを持つジョジョシリーズのアニメ化とあって、原作の味を殺さずにファンを満足させられるか注目されていました。しかし、すでに公開されている1部~3部までのアニメは完成度も高くファンも納得の仕上がり。そして、原作シリーズの中でもかなりの長編となっている4部の放送が2016年4月より始まりました。■従来までと少し違う『 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 』のストーリー展開『 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 』は3部までの世界をまたに駆ける大冒険とは一風違い、杜王町という特定の町でおこる事件を描いたアニメ作品です。主人公は東方仗助という高校生ですが、彼は2部の主人公ジョセフ・ジョースターの隠し子であり、3部の主人公空条承太郎の叔父にあたります。『ジョジョ』シリーズでは3部からスタンド能力という超能力のような力を使った戦いが主流になります。4部でも仗助は自身のスタンドを使い、承太郎、友人の広瀬康一、虹村億安などと協力し、杜王町に住む同じスタンド使いの犯罪者と対決していきます。序盤は様々な敵が現れますが、物語はやがて杜王町最大の殺人犯吉良との対決に集約されていきます。また主人公が日本の普通の高校生ということもあり、日常的なエピソードが多く含まれていることも4部の特徴です。恋愛関係の話もありますし、イタリア料理を食べに行くだけで1話完結してしまう話もあります。とはいえその中にスタンドが入り込み、日常エピソードなのに、異様な緊張感が生まれるところが面白いのです。『世にも奇妙な物語』など、不思議な話が好き、短編小説が好きという人には是非一度見てもらいたいアニメです(1~3部を見ていないという人も予備知識なしでOKです)。■岸辺露伴 は強烈なスタンドと個性を発揮するキャラクター『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の主人公はジョースターの血統にある仗助なのですが、4部にはたくさんの魅力的な脇役が出てくるため話によっては仗助がかすんでしまうことも…。とくに強烈なキャラクターが岸辺露伴です。彼もスタンド使いの一人で、能力は人を本にしてしまう「ヘブンズ・ドアー」。この力で本にした人は無抵抗にすることができ、本の内容を読むことでその人の情報を知ることができます。さらにこの本に何か書き込むとそのことが本当になるのです。だから本に「岸辺露伴を攻撃しない」と書き込めば、敵でも岸辺露伴を攻撃することはできません。岸辺露伴は若くして漫画家として成功した天才ですが、漫画のためなら他の人の迷惑をまったく考えないわがままな性格です。ただし自分の中の筋は必ず通してしまう、自分なりの正義感を持っており、普段の自由奔放っぷりとあいまって魅力的に見えてきます。画像引用元:youtube.com 岸辺露伴の登場時は仗助の友人広瀬康一を本にしたうえ漫画の資料とするためページを破いたり、助けに来た仗助を攻撃したりしましたが、その後は康一を気に入り何かとちょっかいをかけつつ助けてくれるようになります。4部のラスボス吉良と因縁が一番深いのも実は岸辺露伴です。吉良に殺された少女杉本麗美との関係もなかなか泣かせるものがあります。後半になるにつれ岸辺露伴単独で活躍するエピソードが増えてきますので、アニメの今後が楽しみですね。■スピンオフ短編連作集にもなっている岸辺露伴漫画家ということで原作者の荒木先生が感情移入されているのか、気に入られているのか、かなり自由に動いており、岸辺露伴がストーリーテラーとして登場する『岸辺露伴は動かない』というスピンオフ短編連作集が発売されています。岸辺露伴ファンの間では有名なこの作品、なんとBlue-ray,DVDの映像特典としてアニメ化されているのです。放送されたアニメで岸辺露伴ファンになった人には是非チェックしてほしい特典です。 アニメの題名:『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』作者/監督:荒木飛呂彦原作 山田和弘監督主な声優(複数可能):小野友樹 梶裕貴 高木渉 櫻井孝宏 小野大輔製作会社:david production公式サイト:http://jojo-animation.com/公開日:2016年4月上映時間:30分 『ジョジョの奇妙な冒険』「ジョセフ・ジョースター」戦闘とは詭道なり(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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