破局の原因になりえる彼との「育ちの違い」と克服方法
今どき育ちの違いなんて恋愛や結婚に関係あるの? 時代錯誤じゃない?と思う人は多いでしょう。でも、育ちの違いの根底にあるものは、価値観の違いです。育ってきた環境で作られた習慣や価値観の違いから、“許せること”と“許せないこと”が決まります。それは、金銭面や食生活などあらゆる点で生まれます。実際、全く違う生活環境で育った男女は、「えっ!? これをしちゃダメなの?」「これでイライラされちゃうの?」と衝突しやすくなり、破局につながるでしょう。そんな破局の原因になりやすい育ちの違いと、それをリカバリーするためのアドバイスをまとめてみました。品のない彼には……「お茶を飲む時にガブガブ飲んだり、『くちゃくちゃ』と音を立てて蕎麦を食べたりする彼にイライラしています」(25歳女性/保健師)“品”と言うと高尚に聞こえてしまいますが、“みっともなさ”と考えれば分かりやすいでしょう。みっともないと思う基準は、育ち方で違います。幼い頃から食事マナー、振る舞いなどを厳しく指導されてきた人は、品のない食べ方やガサツな行動、乱暴な言葉遣いに戸惑ってしまいますが、あまり言われてこなかった人はそれが「みっともないこと」だとは思っていません。この差がいつしか「我慢できないこと」になり、2人の間に深い溝を作るのです。リカバリー策品のなさは親からの躾に影響されているため、強制的に直そうとしたり、指摘してしまったりすると、相手の育ってきた家庭までを否定することにも……。なので、残念ながら簡単に直るものでもありません。でももし、このままの相手と結婚したら、子どもにも品のなさが伝授されてしまいます。そうなるのを避けるためには、相手の育ちや親を否定することなく、やんわりと見本を見せながら、直してあげてくださいね。ちゃんとできたら、褒めることも忘れずに。清潔感がない彼には……「同棲して初めてわかったのですが、彼は夜しか歯を磨きません。それだけが許せなくて……」(22歳女性/ペットショップ店員)清潔の基準は、一緒に暮らし始めるとあからさまに目立ってくるものです。この例のような歯磨きの回数や入浴頻度、掃除の度合いなども習慣化されてしまっているので、本人にとってみれば当たり前の状況になっているのでしょう。潔癖な相手も大変ですが、不潔さが見え隠れする相手だと、そのうちストレスで耐えられなくなるかも。リカバリー策自分の中で常識外れの清潔感を持っている相手には、自分の基準を伝えて、折衝案を考えるのも手ですね。一緒に歯磨きをしたり、入浴を促したり、掃除は“週3回”と決めたりしましょう。こっそりとニオイを防止するようなシャンプーやトリートメントに替えて置いたりするのもアリ。「不衛生な人=ズボラな人」が多いので、こうした誘いやデオドラント系の衛生グッズには疑問を持たず、促されるまま動く&使ってくれるでしょう。子どもの躾のようですが……。きつく指摘せずに、上手に誘導して衛生面を保つと良い関係をキープできますよ。味の好みが独特すぎる彼には……「とてもステキな彼なのですが、何にでも醤油やマヨネーズをこってりかけてしまいます」(27歳女性/看護師)食生活の違いも、結婚生活がスタートするとトラブルに発展してしまうことがあります。食事は人間の欲求のひとつだし、こだわりが強く出る部分もあります。味の濃い薄い、食事量、肉食などなど、難しい問題ではありますが、好みを相手に押し付けたり、押しつけられたりすることがなければ、破局は避けられるでしょう。リカバリー策味の好みなどの違いは、どちらかが折れれば円滑に済みそうですが、味の薄い濃いやジャンクフード好きは、健康的にもよろしくないため、できれば直してあげたい部分ですよね。特に結婚を考えているなら、なおさらでしょう。ついつい醤油やマヨネーズを付けすぎてしまう彼には、ストレスをかけないように、まずは減塩醤油やローカロリーのマヨネーズにするところから始めましょう。全体的な食の見直しについては、子どもの食育のようにゆっくり時間をかけて、舌を慣れされるところからのスタートをオススメします。まとめ育ちの違いが別れる原因になるなんて思いもつかないかもですが、価値観の違いと言えば納得できますよね。人は生まれてきた土地や家柄によって違いがあるもの。全く同じ人はいません。こればかりは仕方ないし、どうしてもぶつかり合ってしまうことがあります。でも、それを上手く修正していければ、破局にまではつながりません。それには相手を尊重してあげつつ、思いやりを持って伝えていくこと。お互い好きな気持ちがあれば、育ちの違いは乗り越えられますよ。(森山まなみ/ライター)(愛カツ編集部)
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