これぞ男の義務教育!アニメ「 ガングレイブ 」の魅力を伝えたい
ガングレイヴは、2002年にレッド・エンタテインメントから発売されたPS2用アクションゲームを原作に、2003年10月~2004年3月にかけてテレビ東京系の各局で深夜帯で放送されたアニメです。原作・キャラクター原案は『トライガン』の内藤泰弘氏が、メカデザインは『逮捕しちゃうぞ』『ああっ女神さまっ』藤島康介が担当しており、ゲーム版のCM等でもこのことが紹介されていました。なお、原作がゲームではあるものの、結末や一部のキャラクターの性格などが違っており、完全に同じストーリーではありません。しかし、10年以上前、しかも深夜帯に放映されたアニメなので決してメジャーなアニメではありませんし、現に放映当時で私の周りで見ていたのは1人だけでした。また、DVDとVHS(ビデオ)は発売されたものの、そのほかのキャラクターグッズはさほど販売されず、肝心のDVDとVHSも最初に発売されて以降DVDボックスなどもされていません。そんな不遇な面が目につきますが、視聴した人からはその硬派で渋いキャラクターや各キャラクターの思惑や愛憎が行き交うストーリー、派手で豪快な戦闘シーンをを高く評価されており、一部では「男の義務教育」とまで言われています。■ アニメ「 ガングレイブ 」の世界ストーリーは第1話を除いて前半が過去の回想を中心に、後半になって前半から13年後の現在の出来事が展開されます。主人公はビヨンド・ザ・グレイヴという通り名を持つ不死身の大男で、巨大な二丁拳銃のケルベロス、背中にぶら下げた様々な武器を搭載した棺桶を操り、ヒロインの浅葱ミカをマフィア組織のミレニオンから守るために戦います。彼は死後にネクロライズ(死者蘇生術)を受けて復活し、同じくネクロライズされたミレニオンの兵士と死闘を繰り広げます。ストーリー前半ではミレニオンのボス、ハリー・マクドウェルとその部下たち、さらにはビヨンド・ザ・グレイヴの第1話に至るまでの軌跡が語られ、後半ではビヨンド・ザ・グレイヴが浅葱ミカを守るためミレニオンと戦う場面が多くなります。また、主人公のビヨンド・ザ・グレイブと敵対するマフィアのボス、ハリー・マクドウェルは過去に深い因縁があり、それがストーリーの大きな軸にもなっているのですが、その因縁も前半で描かれています。■ 渋いッ!渋すぎるッ!男臭い渋さが魅力のアニメ「 ガングレイブ 」このアニメを一言で言うと、とにかく「渋い男の世界」です。マフィアという組織には最上層から最下層までそれは多くの人間が関わっているのですが、その一人一人が何らかの野心や欲望を抱き、水面下で蠢き牽制しあいながら成り立っています。しかし、主人公のビヨンド・ザ・グレイブはその中で最後まで愛や忠義を貫き、それらを行動で示していきます(元々寡黙で無口な性格というのも理由の一つですが)。その姿はまさに「漢」と言うべき生きざまです。また、他のキャラクターはと言うと彼らもまたそれぞれの生きざまを貫いています。自身を犠牲にしてでも親友を助けようとする幹部、娘のために敢えて汚名を着る古参メンバー、そして全てを犠牲にしてでも自分の野心を実現すべく暗躍する若者など、自分の信じたことを全力で守ろうとする姿勢や、それらが絡み合う人間模様はかなりの見所です。また、声優陣も関智一を筆頭に浜田賢二、小野坂昌也、子安武人と言った有名声優が多く、彼らの熱演(一部怪演)も彼らの生きざまをこの上なく盛り上げてくれます。「熱い」と言うと、不器用で熱血な主人公が叫びまくる姿がイメージされますが、彼らは常に最低限の言葉だけを伝え、そしてあとは背中と行動で全てを示します。このアニメには無敵のヒーローも絶対的な悪役もいませんが、生きざまと意地をぶつけあう男たちに溢れています。そんな男臭い、渋いアニメを見たい人にはおすすめのアニメです。 アニメの原題:GUNGRAVE作者/監督:原作:内藤泰弘・レッド・エンタテインメント /主な声優(複数可能):関智一、浜田賢二、子安武人製作会社:PROJECT GUNGRAVE公式サイト:http://www.jvcmusic.co.jp/flyingdog/tv/gungrave/放送期間:2003年10月~2004年3月 【PR】 ガングレイヴ コンプリート DVD-BOX (全26話, 650分) GUNGRAVE 内藤泰弘 マッドハウス アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください] ¥ 2,400(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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