琴浦さん はかわいいキャラからは想像できない心の闇の物語だった
基本的にはエロ妄想ギャグアニメなはずの「 琴浦さん 」ですが、主人公の琴浦春香が経験したいじめといい、家庭環境といい、心を閉ざす原因がなかなかブラックで、シュールなバックグラウンドをもったアニメなのをご存知でしたか?最初の頃は、不幸すぎる琴浦春香の設定に違和感を覚えたものですが、仲間たちのほっこりギャグシーンと、春香が自分の立ち位置を取り戻していく様子を見るとなんだがアニメに元気付けられます。そこで今回はちょっと古いアニメですが「琴浦さん」のストーリーと概要を、琴浦春香の心の闇に注目して紹介したいと思います。Contents1 琴浦さん のストーリー2 主人公 琴浦春香 の不幸な過去とは3 琴浦春香 が心を取り戻したきっかけとは?4 琴浦さん は島根県琴浦町が舞台なんですよ!琴浦さん のストーリー翠ヶ丘高校に転校してきた琴浦春香。一見普通の少女に見えるが心が読めてしまう超能力者の持ち主です。だから人と関わることを避けてきた。そんな中、隣の席に座る真鍋義久が色んな妄想を繰り返し、そのことがきっかけで琴浦は次第に真鍋のペースに巻き込まれていく。そんなある日、琴浦の噂を聞きつけたESP研究会部長御船百合子によって琴浦と真鍋がESP研究会に入部する事に。部活の仲間が琴浦に寄り添いながら過ごしていく日々に、琴浦の心も徐々に軽くなっていく。主人公 琴浦春香 の不幸な過去とは小さい頃から人の心が聞こえてしまう能力がある主人公 琴浦春香 。彼女は自然に聞こえる心の声を、実際に他人が話している声だと認識してしまい、いろいろと問題を起こしてしまいます。その事が原因で学校の友達からは嫌われるようになってしまいます。母親からは、「他人の心の声が読めてしまう」という事を精神病と決めつけられ、精神病院をたらいまわしにされさ挙句に、この事も一因となって夫婦間に冷たい空気が流れ始めます。そんな矢先、春香の通う学校でも状態はエスカレート。とうとういじめにまで発展してしまいす。家族内の不和、学校でのいじめ、親友との絶交。すべての状況が春香に不幸を背負わせてきます。両親はそれぞれに家を出ていきました。自分に一因があるとはいえ、これはまりにも過酷な運命でした。そして春香が何よりも一番辛かったのは、別れの際に自分の母親から「あんたなんか産まなきゃよかった」と言い放たれてしまった事です。一番信頼して心を許せるはずの母親から食らったこの痛恨の一言は、春香の心を暗く硬い箱の中に閉じ込めてしまいました。彼女はすべてに対して、心を閉ざすようになってしまいます。琴浦春香 が心を取り戻したきっかけとは?画像引用元:(C)えのきづ/マイクロマガジン社・「翠ヶ丘高校ESP研・後援会」琴浦春香 の身の上に起こった出来事は、彼女の心を完全に閉ざしてしまうのに十分な出来事でした。それ以来、他人との関わりあいを極端に避けていた春香。そんな中、転校した学校のクラスメイトで、隣の席の真鍋義久。彼が妄想が大好きな少年です。彼の妄想がきっかけとなって、春香とお昼ご飯を一緒に食べる事に。ここから、二人の関係が始まります。真鍋義久は今までの春香の知っている友達とは少し違いました。毎日春香に挨拶をして、春香を笑わせて、春香と一緒に下校する。そんな日々を過ごしていました。そんなある日、真鍋は春香の特殊な能力にも興味を持ち、「心を読む方法おしえて」「いいよな、心が読めるの」と春香を理解しようとします。自分の特殊な能力を過去の経験から否定的に捕らえている春香は、「何がいいの。よくない!このバカ」と言ってその場から走り去ってしまいます。しかし、あとから思えば、この時の真鍋のこの問いかけこそが、春香が心を取り戻すきっかけになったところだと、筆者は思っています。■琴浦さん は島根県琴浦町が舞台なんですよ!今回ご紹介した琴浦さん。実は島根県琴浦町が舞台になっているアニメなんですね。琴浦町にある名所を上手に再現してあって、聖地巡礼が今ほど活発でなかったアニメ放送当時でも、多くのアニメファンが琴浦町を訪れたそうです。ちなみに、このアニメ「琴浦さん」は、聖地である琴浦町ではテレビそうそうされておらず、視聴するにはケーブルテレビに加入する必要があったとか、なかったとか。本末転倒系なお話ですが、なんか真鍋がしでかしそうな失敗ですね。 琴浦さん聖地情報|アニメ旅 まあ、ちょっと大げさに書いてしまった雰囲気もありますが、琴浦春香のトラウマはたしかな本物です。周りにいる友だちとの関係性が、彼女の心を最終的に解きほぐすことになりました。あと、真鍋くんのエロ妄想も、春香のトラウマ消失には効果絶大だったと思います。別のトラウマを抱える事になっているかもですが・・・。文章:kyouei-薔薇地獄少女 宵伽 第3話「いつか誰かが…」【感想コラム】(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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