史上初のラグビーアニメと萌えと成長と。「 ALL OUT!! 感想レビュー 」の総括

史上初のラグビーアニメと萌えと成長と。「 ALL OUT!! 感想レビュー 」の総括

2016年10月から2017年3月まで、全25話が放送された ALL OUT!! 奇しくも三次元で前年に、日本代表チームが歴史に残る大金星を挙げ、一時の人気に陰りが見えていたラグビーというスポーツに再注目が集まるなかのアニメ化。


まさかの尻に釘付けになってしまうキービジュアルが公表された衝撃は未だに忘れられません。


■ALL OUT!! 腐った眼を持つ者はもちろん一般ファンもタジタジ

原作ファンはもちろん、所々の狙ってるんだか狙ってないんだか際ど過ぎるラインをガンガン攻めてくる本編に腐った眼を持つ者はもちろん一般ファンもタジタジとなった事でしょう。(筆者は腐った眼持ちなので推定するしかありませんが)


そんな飛び道具的な注目もありつつ、中身は非常に丁寧な成長譚でした。

どん底の現状に、無邪気な主人公、自力で這い上がってきた、這い上がろうとしている先輩達の挫折と、救いと導きを与える師の登場、変わっていく事で出てくる問題や人間関係、成長が良い事ばかりではない、と言った多面的な表現がこのアニメの光る点だったと思います。


(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部|TOKYO MX、MBS、BS11ほかにて好評放送中


■弱小チームが勝ち上がっていく爽快感!スポーツアニメの王道を描いた ALL OUT!!

弱小チームが強くなり勝ち上がっていく爽快感はスポーツアニメの王道です。そこで主人公が活躍する興奮はたまりません。


ALL OUT!! にも、そういった爽快感はありますが、より重点的に描かれていたのは、籠さんの家が狭く見えるほどの大人数が、別々に考え、別々に悩み、別々に成長しているのだ、という一見地味にも見える群像劇だったのかな、と思います。


二次元からラグビーという競技の魅力を表現してくれたALLOUT!!は、挫折と弱小チームの苦しさを正面から描き、それに屈しない様に歯を食いしばる男たちの熱い物語でした。


ぶち込まれる萌えに毎回口元がにやけてしまったのも事実ですが、それ以上に熱いスポーツアニメでした。


■ハッキリ言って全然足りない!?

しかし大黒柱の赤山キャップが抜けた後の神高を考えると背筋が凍るものがありますし、松尾先輩と三年生の確執がどうなるのかも気になりますし、成長著しい祇園の活躍が見たいですし、石清水が震えなくなる日が来るのか気になりますし、ライバル校のその後も気になるところが多すぎるので全力で続編に期待したいと思います……。


登場人物に対して尺が足りないよね!!知ってた!!


ALL OUT!!( オールアウト ) 感想レビューのまとめ





(あにぶ編集部/笠井)
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