
TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』第8話「せめて、もうまちがえたくないと願いながら。」【感想コラム】
葉山は「君には協力しかねる」と八幡に返した。こんなやり方は間違っている!八幡の考えや行動を真っ向から否定してくれる唯一の存在。積み上げてきた3人の関係を変えるため、せめて、もうまちがえたくないと願いながら終らせる…■TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』第8話あらすじダミープロムの公式サイトが立ち上がり、リークしてほしいと陽乃に相談する八幡。しかし…3人は”共依存”と攻める彼女に、結衣が反論するのだった。再び…雪乃の母が話し合いの場に現れる理屈では動かない相手に”最低最悪最強”比企谷八幡にしかきれない切り札を使う。■共依存ではないという証明画像引用元:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。完「君がこんなことしてるかって事…あの子のためになるって本当に思ってる?」八幡と結衣を睨みつける陽乃。八幡はあくまで自分の自己満足と返すが見守るべきと譲らない…「避けて距離って何もしないでいたら何も変わらないです、関わってないといけないんです」ちゃんと終わらせるために…と口した結衣。八幡がなぜそこまでするのか…?と尋ねられたら”奉仕精神ですかね。助け合いの心ですよ”八幡らしくない言葉で返し、陽乃には3人の関係性について深く話さなかった。その上で彼女は…「リークの件は上手く伝えといて上げる」と約束してくれた。でも結衣は1人で雪乃の元へ向かう…■最強のクイーン 打ち崩す一手画像引用元:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。完当て馬を立てるという八幡の策略は雪乃の母に読まれていた。厳しい状況だが修正案を見せる…「皆さんの意見を変えるには至らないかしら」八幡はこの”皆さん”という言葉を聞き逃さなかった(雪ノ下の母親はそれを解決する手段…一個の道具としてここに存在している。)彼女はあくまで盤上の駒、最強のクイーンだ。なら…こちら側に引き込めればいいと思考を巡らせ…ある一定の条件下ではクイーンだって落すことが出来る名前を伝える。いや…突きつけた「比企谷八幡です」その名前を聞いた途端、交通事故の一件がよぎり、雪ノ下の母親の対応が一変した。「保護者の方たちとは私がお話してみましょう。比企谷くん、また会いましょう」■八幡は雪乃に…雪乃は結衣に画像引用元:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。完夕暮れに染まる奉仕部の教室でいつもの席、いつもの距離感で八幡と雪乃は会話を交わす。「雪乃の修正案が通った。俺の負けだな…」「実質的にあなたの勝ちじゃない」勝負に勝った雪乃は”八幡なら何とかしてくれる”と思って、また甘えてしまったと打ち明け…”一緒に過ごす時間が居心地いいって思えて嬉しかった。初めてで分からないことだらけで…”泣いて、笑って、喧嘩して、誰かを頼った奉仕部の日々は大切なもの。でも…“こんな紛い物みたいな関係性は間違っている。あなたが望んでくれたものとはきっと違う””私は大丈夫。もう大丈夫。あなたに助けてもらえた”涙を浮かべて彼女は願う、由比ヶ浜さんの願いを叶えてほしいと。■雪乃もそれでいいのか…八幡の優しさを汲み取れたから信頼できたんでしょ。画像引用元:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。完八幡が勝負をしかけ、受け入れた時点で雪乃は”プロムは実現するわ”と言っていたし、同時に結衣に対して”あなたの願いが叶えばいい”とも言っていましたね。おそらく、八幡と雪乃が何を願うのか…何となく察しがついていたような気がします。雪ノ下の母親にまさか…交通事故の話を持ってくるあたり、手段を選ばない八幡らしい手段でした。すべてを読み切って言いきる所がすごくカッコかったです。助けてほしい!という雪乃の願いを叶えただけ。でも、彼は雪乃ために動くと決断した。自分の殻を破って、せっかく自分から歩み寄ったのに…。雪乃も痛いってほど分かってだろうにね。結衣の願いを叶えて…なんて。雪乃のあの涙に言葉は八幡にむけた告白にしか思えなかったです。だけど、恋心を抑えてた結衣の感情が爆発する未来しか見えない。今一度…八幡、雪乃、結衣に問いたい。それが本物で、間違っていないのかと…。最後に一言だけ…陽乃に「共依存なんかじゃない」って言えた結衣はすごいと思う。奉仕部3人も陽乃もみんな不器用すぎなんだよなーでもそこが好き。文章:あそしえいつYHやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 アニメ情報(あにぶ編集部/あそしえいつ)
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