『 プリンセス・プリンシパル 』第4話「case9 Roaming Pigeons」【感想レビュー】

『 プリンセス・プリンシパル 』第4話「case9 Roaming Pigeons」【感想レビュー】

先日ご紹介した、TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』のスマートフォン向けアプリゲームの『プリンセス・プリンシパル GAME OF MISSION』配信日が2017年8月10日に決定されました!





ロングコートのスナイパー、チャイナドレスの歌姫、ヘッドフォンをした人形のような少女などなど『プリンセス・プリンシパル GAME OF MISSION』でしか使用することができない個性豊かなキャラクターたちが登場しますので、ぜひぜひアニメの世界をゲームでも味わってみてください。


それでは、『プリンセス・プリンシパル』第四話の感想、考察、etcをやっていきたいと思います!


■『 プリンセス・プリンシパル 』第4話「case9 Roaming Pigeons」

王国がついにケイバーライト制御装置の小型化に成功した。この小型化が普及すれば王国側が世界大戦を起こす可能性もある。


事態を重く見た共和国のコントロールは、ドロシーにその試作品の奪取を命じる。その際、ドロシーはLから、今回のミッションは王国側に大きな被害を出すためプリンセスが裏切る可能性があることを示唆され、プリンセスの動向を見張るよう極秘任務を言い渡される。


プリンセスの立場を利用し、無事、研究施設に潜入したアンジェ達だったが、ケイバーライトの研究室はすでにもぬけの殻となっていた。果たしてそれはプリンセスの差し金なのか?


■王国側の技術力

前回とはまた話が飛び、今回はcase9ということで再び5人チームでのお話になります。そして、今回はこれまであまりスポットの当たらなかったちせが中心のお話となりそうです。


今回の任務は、未知の技術でもあるケイバーライトに関するミッション。王国側がケイバーライト制御装置の小型化に成功、その試作品である”Cボール”を奪取すること。


いつの時代も科学力や技術力、そして情報というのは戦争においては勝敗をわける重要な要素ですね。


共和国側は、王国側がこの技術を応用して大規模重力兵器の開発が可能なのではと懸念していました。ドロシーはさすがに荷が重い任務ではないかと心配するも、”プリンセスがいるからこそこなせる任務”であると命を受けます。


そんな命を受けているとは知らずに、尾行の訓練を行うアンジェ、ベアト、ちせ、プリンセスの4人。訓練後はドロシーも合流し話は5人のチーム名を決める話題へ。前回の3話をみたあとだとベアトの打ち解けっぷりが際立って感じますね。


各々チーム名の案を出すのですが、まったくまとまらずチーム力があるんだかないんだかわかりませんが、こうしたたわいない会話を聞くと、あれだけスパイとして暗躍しても、普段はやはりただの女の子なんだなと感じさせますね。


ただ、1人だけチームメンバーにお酒の名前のコードネームを付けちゃうドロシー姉さん流石だ…。結局チーム名はまとまらないまま、ミッションの目的地であるパーティ会場へと到着する。


■ケイバーライト試作品奪還作戦

画像引用元:© Princess Principal Projec


プリンセスという”魔法の鍵”を使って顔パスで潜入するアンジェたち。色々と便利な反面なにかしらの疑いがかかりそうな気も…。


会場内では、チームを二手に分けて行動することに。パーティ会場に残るプリンセスとその護衛に着くちせと、残りの3人で会場地下施設にある「Cボール」の奪取を狙います。アンジェ曰く「戦闘力では1番頼りになる」というちせ。プリンセスやベアトと違って元々スパイとしての訓練を受けているということなのでしょうか。


そして、地下施設への侵入を試みる3人は、毎度おなじみドロシー姉さんのハニトラが見事に炸裂し、第一関門をクリア!

第二関門をベアトの変声スキルでうまく切り抜け順調に目的に近づくアンジェたち。玄田哲章の渋い声がベアトから発せられるのが物凄い違和感ですねww


しかも、そのまま「チーム名は”チーム山猫”なんてどうですか」なんて話すものだからさすがのアンジェも声を戻してほしいとお願いw おそらく視聴者もそう思ったw


果たしてこのままうまく目的の”Cボール”を手にすることは出来るだろるのでしょうか。


■仲間内に渦巻く微妙な空気

一方のプリンセスサイド。


ちせは、自分の本当の上司と接触中。ちせはロンドンに潜伏している、いわゆる黄金の国の勢力。王国と共和国のどちらに与するべきか、ちせにダブルスパイとして潜入させ情勢調査をさせているようですね。


おそらくこのことにアンジェは気づいていそうな気がしますね。その上で泳がせていそうな気も。


そして、プリンセスには政略結婚の話があがります。ロシアと王国間で縁戚関係を作りヨーロッパ情勢を丸めて安定をもたらそうという、まあわかりやすいパイプ作りの結婚ですね。アンジェが知ったらブチ切れそうな案件ですw


二重スパイとして潜伏するちせ、なにか秘密を隠しているプリンセス、そんなプリンセスを疑うドロシー。同じチーム内にも非常にギスギスとした空気が流れています。


そうこうしているうちに、アンジェは無事目的の部屋にたどり着くも…その部屋はもぬけの殻。情報が漏れたのかさだかではないが、どうやら「研究施設ごと」移動させるという大胆な行為が行われようとしていました。


まだそう遠くへは運んでいないと判断したアンジェたちは車で輸送艦を追いかけます。


■チーム白鳩誕生

『 プリンセス・プリンシパル 』第4話「case9 Roaming Pigeons」【感想レビュー】画像引用元:© Princess Principal Projec


ついに輸送艦に追い付いたアンジェたち。


しかし、船の中には一個分隊並の戦力があると踏んだアンジェはプリンセスを残しちせに護衛をつかせようとするも、これにちせが反発します。うーん、ちせは戦闘力は高くてもスパイとしての腕はまだまだ(というより、精神的にまだ幼い女の子)という印象ですね。


『私は…また居残り組か?ドロシーより私の方が強いぞ!』なんてはっきりと言ってしまうあたり、自分の実力が認められずにイライラとしてしまっている子どもといった感じ。


それを見ていたプリンセスが、ならばと自分も船の中に行くと提案。


すでに自分はプリンセスでありながらスパイの片棒を担いでいる危ない橋を渡っている、ならば自分も命をかけなければならないと強い口調で話します。


このプリンセスの覚悟をみて、二重スパイと疑っていたドロシーはプリンセスがあえてここまで命をかける必要はないのではと、疑いの気持ちが少し揺らぎます。果してこれもプリンセスの演技なのでしょうか?


画して5人で輸送艦に突撃したことで、試作品だけでなく研究者の身柄まで拘束する、期待以上の大戦果をあげたアンジェたちだった。


しかし、今回のプリンセスの行動をみた共和国側はいまだ疑いを晴らすことはできず。


『いや。この世界に白はない。黒とグレーがあるだけだ』


『プリンセスはグレー。以後も監視を怠るな』


物語は一転、ずっと決めかねていたチーム名を決める5人。


プリンセスは「チーム白鳩」を提案します。鳩は元来スパイのことを指す言葉だとして、このチーム名に決定。


それをきいたドロシーは思わず


『いいじゃないかチーム白鳩。白ってのが特にいい…』と漏らすのでした。


■白にも黒にもなりきれない女の子たち

今回は、前回からは大きく飛びcase9、5人目のチームメンバー・ちせについてと、チーム内の微妙な関係について語られた回でしたね。

副題にある「Pigeons」はもちろん「鳩」しかも「平和の象徴の白鳩」でなく「野生の鳩」の意味がありますが、俗語としては「騙されやすい人」なんて意味もあるそうです。同じチームでも互いに疑い、互いに騙し合う。


スパイという黒の世界に身を置きながら自らを白くみせようと演じる、まさにグレーな存在の彼女たちの行く末はどうなってしまうのでしょうか。


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(あにぶ編集部/Uemt)
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