こんなに凄い5歳児たち!「かすかべ防衛隊」徹底紹介【 野原しんのすけ 編】

こんなに凄い5歳児たち!「かすかべ防衛隊」徹底紹介【 野原しんのすけ 編】

2018年の劇場版「 クレヨンしんちゃん 」の公開が近付いてきました。皆さん、クレヨンしんちゃんの劇場版はご覧になったことがありますか?


「嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦」では歴史好きが舌を巻くほど本格的な時代劇を魅せ、「嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲」ではノスタルジックな雰囲気に、まさに大人たちが涙しました。


今や「泣ける映画」として子どもたちに付き添う大人たちが楽しみにしている作品。それが劇場版「 クレヨンしんちゃん 」です!


そんな今回の映画タイトルは「爆盛! カンフーボーイズ」。ボーイズという時点でクレヨンしんちゃんファンの中にはお気付きの方も多いでしょう。そうです、今回のメインはしんちゃん率いる「かすかべ防衛隊」が主役です!!


上記した過去2作品のファンには「ちょっと印象的な子どもたち」くらいのイメージかもしれませんが、かつて「嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ」でも主役を張ったこの5人。


この5人についてまだよく知らない!という人に向けて、映画作品を中心に、数回に渡ってかすかべ防衛隊の徹底紹介をしていきたいと思います!


Contents

1 野原しんのすけ は「おばか」なのか2 野原しんのすけ の「愛情」について3 野原しんのすけ の「正義」について
■野原しんのすけ は「おばか」なのか

画像引用元:© 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK


毎度おなじみ、本作「 クレヨンしんちゃん 」の主人公。ちょっとおませでお下品な5歳児で、おねえさんとアクション仮面をこよなく愛する男の子。


周囲からはよく「おばか」と称され、ちょっと一般的ではない物の考え方をする子です。


しかし、しんちゃんは決しておばかなわけではありません。


「ヘンダーランドの大冒険」ではみさえとひろしが人形にされてしまい、1人で敵地に乗り込むことになります。移動は公共機関とヒッチハイク。きちんと礼儀正しくお礼も言えて、とても5歳の男の子とは思えないしっかりした面を見せてくれます。


「嵐を呼ぶジャングル」ではクルージング中に大人たちが連れ去られその場を動くこともできずにいる友人たちに向かって「しんけんになにをするの? このままじっとまってるの?」と疑問を投げた直後、「はぁ、待つのもあきたし、さがしに行きますか」と率先して立ち上がります。


この返し方、作品の流れで見ていると「この子ってすごい」と思わせる力があります。考えなしに動くことは多いですが、その行動は「なるほど」と思わせてくれる説得力に満ちています。


■野原しんのすけ の「愛情」について

こんなに凄い5歳児たち!「かすかべ防衛隊」徹底紹介【野原しんのすけ編】画像引用元:© 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK


次に、しんちゃんが映画で見せてくれる「愛情」について見てみましょう。


普段はだらだらとしていて家族にワガママを言って困らせるしんちゃんですが、映画作品を見るとこの子がどれほど家族を大切にしているかが伝わってきます。


これまでしんちゃんが家族への愛情をはっきりと見せてくれたのは「嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス」、「オトナ帝国の逆襲」、「嵐を呼ぶ! 歌うケツだけ爆弾!」、「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」の4作品かと思います。(「オタケベ!カスカベ野生王国」はみさえからしんちゃんへの愛情物語だと思うので省きました)


上記4つ、しんちゃんがいかに家族を大切に想っているかが本当によく分かります。特に、シロが危機に晒される「嵐を呼ぶ! 歌うケツだけ爆弾!」ですね。


お尻に超強力な爆弾が密着しまったシロがロケットで宇宙に飛ばされることになった際、ひろしが「シロも大事だけど家族が大事だからシロを諦めた」と話すんですが、しんちゃんは「シロも家族!!」と正面から言い返します。


そもそもシロを敵対組織が迎えに来た時点で、雨夜にも関わらず暗い橋の下、ずっとシロを隠して眠り込んでしまうんですよね。この子の愛情、本当に凄いから是非この作品は見ていただきたい。


もちろん、しんちゃんの愛情は家族に向けたものに限りません。


「オタケベ!カスカベ野生王国」では、偶然知り合った美女・ビクトリアを野原家のお風呂に招待するんですが、「一緒に入る?」と誘われても「オラ、あとで入る」と断ります。


もちろんビクトリアは初対面時にしんちゃんにナンパされていたしんちゃんにとって対象圏内の女性です。ですが、タオルを持ってきた報告の時には入浴シーンを覗かないように背中を向け、誘われてもこの返答です。親がいない場所では、非常に紳士な子。


また恋愛でなく「友愛」でも強い信頼感を見せてくれる作品が「嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ」と「爆睡! ユメミーワールド大突撃」です。


カスカベボーイズでは風間くんへ、ユメミーワールドではゲストキャラであるサキちゃんに対する信頼が胸を熱くさせてくれます。かすかべ防衛隊の仲間だからというただ一点の繋がりで、どこまでも信頼を寄せてくれるのがしんちゃんです。


■野原しんのすけ の「正義」について

こんなに凄い5歳児たち!「かすかべ防衛隊」徹底紹介【野原しんのすけ編】画像引用元:© 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK


さすがに主人公だけあって長くなってきましたが、もうちょっとお付き合いください。次は、しんちゃんの「正義」について。


しんちゃんの中で「正義」のお手本といえばもちろん正義のヒーロー・アクション仮面と救いのヒーロー・ぶりぶりざえもん。映画にも非常によく登場しているヒーローで、アクション仮面に至ってはある秘密も持っています。


そんなアクション仮面に憧れ、ぶりぶりざえもんを生み出したしんちゃんの正義感を堪能できるのは、「伝説を呼ぶ! ブリブリ3分ポッキリ大進撃」、「嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦」かなと思います。


「強い人は弱い人をお助けするもんだけど、強い人も弱い人もなくお助けできれば、したほうがいいと思って」


これは「3分ポッキリ」でのしんちゃんの言葉。家族全員が変身ヒーローになって、ついにラスボスと対決し、ボロボロになりながらようやく勝てた。その直後にしんちゃんがラスボスを助けて、転がり出た言葉がこれです。しんちゃんの正義の軸がどこにあるのか、非常に分かりやすいセリフだと思います。


また「アッパレ戦国」では、敵軍大将の首を取ろうとする又兵衛に対し、しんちゃんはこう発言している。


「もういいでしょ!? オラ達、勝ったんだよ。こいつ悪い奴だけど、もう大丈夫だよ。おじさんが強いのわかったから、もう攻めてこないよ! だから許してやろうよ」


しんちゃんが現代っ子なので、目の前で人が首を切り取られるという現実を回避したかったというのは大いにありえると思う。けれどそれ以上に、「悪いことを戒められたら次からその人はそんなことをしないし、殺すなどというのはやりすぎだ」と戒めているようにも聞こえます。


子どもの言い分、綺麗事と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、他人への信頼がしんちゃんの中の正義と密接に関係しているようにも考えられます。


今回挙げなかった映画作品もすべて素敵なんですが!全部紹介するとキリがないので断腸の思いで削りました。他のメンバーの紹介で触れることができたらいいなと思います。


2018年の映画「爆盛! カンフーボーイズ」のキャッチコピーは「アクション大盛り、友情濃いめ」。


この時点でかすかべ防衛隊推しとしては期待値が振り切れそうですので、是非残りのメンバーの紹介をお待ちいただければと思います!


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(あにぶ編集部/井之上)
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