もはや常人には理解不能、“変態グルメ”の世界を髙嶋政宏がナビゲート

もはや常人には理解不能、“変態グルメ”の世界を髙嶋政宏がナビゲート

7月23日(月)放送


■変態グルメ王の舌を満足させた逸品が続々登場


今回の『石橋貴明のたいむとんねる』はスタジオを飛び出してグルメロケ。おいしいものを食べられると嬉しそうなタカさん(石橋貴明)ですが、ミッツさん(ミッツ・マングローブ)によれば、ゲストは異常なグルメ愛をお持ちのようです。



「変態グルメの世界へようこそ」をテーマにお送りする第13回目の放送では、東急目黒線奥沢駅前で「おーい」と叫ぶ大男、俳優の髙嶋政宏さんがゲストです。



髙嶋さんに“変態グルメ王”と呼ばれることについて直撃すると、「変態、最高じゃないですか。変態でなければ食を追求できないですよね。野菜を育てる人、牛豚鳥を放牧している方、全ての人は変態であるということなので」と答えます。合流した3人は、創業50年、日本一のマグロを扱うという『入船寿司』へ。


■絶品鮪丼の寿司店で食べる至極のアジフライ





髙嶋さんにとって、「(昔から家族で訪れ)小学生時代の僕の体の半分以上は入船。ここで寿司の英才教育を受けてきた。とにかく日本全国の美味しいマグロがここに集まる」というとっておきの場所。



にこやかな大将が、塩釜港で揚がった近海の生本マグロの『鮪づくし丼』を目の前で調理していきます。赤身、中トロ、霜降りの大トロ、皮ぎしが丼の上で鮮やかなグラデーションを描いて、本当においしそう



ところが、これを食べない! 実は本命はアジフライなんです!



淡路島のマアジを使った『アジフライ』は、正式なメニューではなく常連さんにだけ提供している裏メニュー。「すんげえ、ヨダレ出てるんだけど」とタカさんは鮪丼のお預けをくらって残念そう。



髙嶋さん「これだけの鮪丼をつくる大将のアジフライ! 鮪丼を食べちゃダメなんですよ、食べちゃうとアジフライの感動が薄れる」



そう言われて期待が膨らむタカさん&ミッツさん。さて、お味は?



髙嶋さん「まずは塩で。サクサク、身のフワフワ感! 真ん中の身が厚くなったところがちょっと焼き魚のような。火加減がいいですよね」

タカさん「(食べて一言)うまい! うん、うまい!!」

ミッツさん「おいしい~!」



アジフライ好きのタカさんもこの味には大満足。しかし、目の前にある鮪丼も諦められません。「食べちゃダメ?」と尋ねると……。



髙嶋さん「これ食べちゃうと口の中がダメになっちゃうので……」



ミッツさんも口をすぼめて「ダメにはならないでしょう?」と抗議しますが、「ほんとすみません、そろそろ次の店に」とリュックサックを背負って店を出ようとする自由な髙嶋さんでした。





■あの汁で極上の蕎麦がもっとおいしくなる!?


次はミシュラン常連の蕎麦店『玉笑』。髙嶋さんは、しばしば訪れ個室で蕎麦を楽しむそうです。「蕎麦の変態っていうかね、蕎麦の研究がすごいですよね。やっぱりいい料理人は変態の人が多いですよね。そのなかの一人ですね、玉笑さんは」と髙嶋さん。階段を上がって茶室のような和の個室にはいっていく3人。





「ひとりでここに来て、蕎麦を食べる」と話す髙嶋さんの話を聞きながらイヤな予感が頭をよぎるタカさん。「さっきも鮪丼の説明を死ぬほど聞いてアジフライだったじゃん! ここは蕎麦が食べられるのね?」と確認します。



ところが髙嶋さんは、「ここは絶品『ゼンマイの煮物』をね、ちょっと食べていただきたい」。またの肩透かしに崩れ落ちる2人!



「蕎麦を食べさせてよ」と迫るタカさんを無視して、『板わさ』と『ゼンマイの煮物』を注文。いつも店に来ても1人で心の中でしゃべっているそうで、「今日は2人が一緒で嬉しい」と上機嫌の髙嶋さん。奥さんのシルビアさんとも来たことがあるそうですが、いちいち語るうんちくが面倒がられているようで……。



その癖はこの店でも出てしまいます。板わさを食べようとしたタカさんに「あ、醤油つけちゃいましたね」、ミッツさんには「(名店はわさびがいいと語っておきながら)まずは何もつけずにそのまま食べて」と言い「自由に食べさせて」と2人はイライラ。しかし、みっちりとして噛みごたえのあるかまぼこには絶賛していました。



話しているうちに登場した髙嶋さんイチオシの『ぜんまいの煮物』。極太のゼンンマイはまるでアスパラガスのよう。「この汁がうまい」という髙嶋さんですが、タカさんが汁を啜ろうとすると「ちょっと待ってください」と制止。



髙嶋さん「これね、ゼンマイを食べるじゃないですか。で、この汁に蕎麦をつけて食べるんですよ」

タカさん「そばつゆで食べようよ~」

髙嶋さん「それがたまらないんですよ!」



店自慢の蕎麦の味は、タカさんたちも太鼓判を押すおいしさ。ゼンマイ汁につけた味も気に入ったようです。



でも、そばつゆのほうがうまい! と盛り上がる2人を見て、不満そうに首を振り髙嶋さんらしい見解を披露します。 



髙嶋さん「最初は蕎麦だけ、次はゼンマイの煮汁で食べて、次はそばつゆ。これが弛緩なんですよ。緊張と弛緩っていうSM用語があるんですけど、まさにこれが弛緩の状態なんですよ」



髙嶋さんのさまざまウンチクには納得したかどうかわかりませんが、「ここはヒットだね」と嬉しそうに店を後にするタカさんでした。


■超常連のみ食せる鶏白湯ラーメンは、某店と同じ味!?





ロケバスで移動する一行の次なる行き先は、髙嶋さんがたびたびテレビで紹介する中国料理店の『虎萬元』。今も週3で通っているそうです。



今回はおなじみの『麻辣醤』は封印して、超常連じゃないと食べられないアレが登場するとか。まずは、『夏のスタミナ発芽ニンニク餃子』から実食。



髙嶋さん「まずはメニューに載ってる、僕が好きなんじゃないか?(という発想)で作った餃子から食べていただきたい!」



唐辛子が丸のまま何本も入っていて、中央に山盛りのネギが乗った大ぶりの餃子が登場。髙嶋さんが早速かぶりつくと、アツアツの餃子から肉汁が溢れ出し、中に1片丸ごと入ったニンニクを2人に見せます。



髙嶋さん「うっまあ! 何度食べてもうまい。ニンニク好きにはたまりませんよ」。



続いて登場したのは中国・大連の家庭料理『揚げ豚足』。かぶりつくと肉汁が溢れてくるのですすりながら食べます。さらにビールを注文し、豚足とのマリアージュを楽しみました。



最後に登場したのは超常連でも前日に連絡しないと作れない激レアスープの『虎萬元の鶏骨ラーメン』。



ひとくち食べたタカさんに目を輝かせて「ほら、あの味しないですか?」と問う髙嶋さん。



タカさん「フカヒレ?」

髙嶋さん「いや、天下一品の味がしませんか? これうまいんですよ。こういう高級中華で鶏白湯ってあんまりないんですよ」



それを聞き、笑いながらも複雑そうな表情をするタカさん&ミッツさん。



料理長の岡田さんによれば、鶏に加えて豚などいろんな素材を入れているそう。これを受けて「いろんな素材を組み合わせていくと、味が複雑になって(味に深みが出る)」というようなことを語りたかった様子の髙嶋さんでしたが、その思いはみなさんに伝わらなかったようです。


■老舗イタリアンの濃厚カスタードプリン





シメの麺のあとはデザート、ということで、徒歩で最後のお店に移動。最後は創業1944年、現在も創業当時の味を守り続ける老舗イタリアン『アントニオ南青山本店』で変態グルメのデザートをいただきました。



アントニオは髙嶋さん曰く「遊び歩いた人が最後に戻る場所」だそうで、タカさんもよく行くお店のひとつとか。



3代目店主のアントニオさんが、ティラミス、ズッパイン・グレーゼ、焼きチョコレートケーキなど、イタリアの伝統的なデザートをトレイいっぱいに乗せて持ってきてくれました。虎萬元で「オレ、このあと飯会なんだよな」と満腹そうだったタカさんでしたが、スイーツを前にした途端に目がキラキラ。ところが、すかさず「じゃあ、プリン3つで」と勝手にオーダーしてしまう髙嶋さん。当然ながら2人から「なんでよ、選ばせてよ」とブーイングが起こりました!



そして、テーブルに運ばれてきたのは『信じられないほど硬いプリン』。



タカさん「(スプーンを刺して)うわ、すごいこれ」

アントニオさん「卵の量が多いのと、プリンは甘いんですけどカラメルを煮つめて苦くしてるんですよね」

髙嶋さん「うーん。虎萬元の濃厚鶏豚白湯スープのあとがこれっていうのが(最高)!」



髙嶋さんの何かと面倒くさいところにため息をつく場面もありましたが、みんな満足げな表情でプリンを堪能しました。





なんだかんだ、楽しかった様子のタカさん&ミッツさんは、「パート2もあるかな?」と前向きです。髙嶋さんも「まだまだおすすめしたいお店がある。中目黒の五島うどんの専門店とかね。でも、五島うどんじゃなくて、そこのチキンカレーを食べる」そうです……。最後まで髙嶋さんに振り回されっぱなしでした。続編もどうぞお楽しみに~!



文=パンチ広沢


■番組情報


『石橋貴明のたいむとんねる』


<放送>



7月23日放送回 毎週月曜23時~23時40分


<出演>



石橋貴明、ミッツ・マングローブ

ゲスト:髙嶋政宏


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