TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第359話「無職は何者にも染まらない」【感想コラム】

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第359話「無職は何者にも染まらない」【感想コラム】

ついに今週の金曜、17日から実写版「銀魂2 掟はやぶるためにこそある」が全国公開!18日からはdTV限定で銀魂2「‐世にも奇妙な銀魂ちゃん‐」が配信されますよ!


ちなみに、20日発売の週刊少年ジャンプは銀魂が表紙でしかも重大発表があるとか!もしや最終回までのカウントダウン開始なんじゃ?との予想が頭をよぎります。表紙に原作とアニメと実写の銀さんが揃い踏みするとかジャンプの次号予告に書いてありますが、斬新な発想ですね……


このページの目次

1 TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第359話「無職は何者にも染まらない」のあらすじ2 スタッフさん毎週お疲れ様です3 ゆかいな家族のボケとツッコミ4 ついに最悪の事態が…5 長谷川さんファンの皆様、ついに出番ですよ!
■TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第359話「無職は何者にも染まらない」のあらすじ

地上では、双子巫女の阿音・百音が狛神の力を使い、アルタナの暴走を止めようとしていた。アルタナを操れるのは、古来より龍穴を守り続けてきた黄龍の巫女一族の姉妹と狛神しかいない。験力を使い果たしかけていた姉妹に、力を貸そうともう一匹の狛神、定春が姿を見せる。


不死の兵と化した奈落に行く手を阻まれた銀時たちの前に秘密兵器を持って現れたのは、神楽と神威の父、星海坊主だった。虚を倒す切り札として異星のアルタナの結晶石で作った結晶刀の脇差を「持ってけ」と銀時に渡す。


定春の行方を探す万事屋。虚は龍脈を制御する門を開放して、いよいよ地球に終焉を迎えさせようとする――!


■スタッフさん毎週お疲れ様です

後半OPにも新規カットが追加されましたけれど、前半の嬉しい変更や追加とは違い泣けてきます……うう、辛い。

なんだか作画に乱れがあるような気がしますが、スタッフさんのTwitterによると現場は大変なことになっているみたいなので心の底からお疲れ様です、毎週ありがとうございます、と言いたくなってきます。来週からは緑色らしいですよ!それってアルタナのせいですよね、画面からやばい感じがひしひしと伝わってきそうで怖いなぁ…


■ゆかいな家族のボケとツッコミ

画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス


パピーが神威に向かってパピーしてるよ…妹をかばって怪我したことを怒ったがゆえの行動だったんですね。でも、いきなり暴力に訴えるのはイカンと思うな!?このまま親子ゲンカが始まるのかと思いきや、前回に引き続いて神楽ちゃんのお仕置きが炸裂、物理的にケンカを止めます。あんまり神威の頭部を殴りすぎると、バカになっちゃうんじゃないのかとちょっと心配になったり。


信女の「そっくりな親子」発言に本人たちは異論をはさみますが、素直じゃないしすぐに暴力に訴えるし、本人たちが思ってるより夜兎一家は似てる気がします。あ、でもハゲは遺伝しないといいね!


星海坊主が対虚用の切り札として言及した“アルタナの結晶石”ですが、他星の強いアルタナを受ければ虚は不死性を維持できなくなるということに関して、原作単行本に書かれた空知先生の注釈を引用して少し説明しますね。


アルタナの変異体とは、地球でいう龍脈の強い影響を受けることでごくまれに生まれる生物の理から外れた存在である。という前提が六十六巻に書かれています。


そして、アルタナは暴走していない通常の状態でも、惑星そのものから少しずつ地表にあふれ出して大気中を漂っているものであり、変異体はこの大気中のアルタナを取り込むことで、血液の流れのようにアルタナが体内を巡るため、半永久的に活動できる不死性を持つのだそうです。


また、同じ変異体であってもその身に蓄えることのできるアルタナの量には個人差があり、虚はその容量が極めて大きいので少し地球を離れた程度では備蓄が尽きることはありませんが、江華さんの場合は徨安を離れたのに加え、徨安そのもののアルタナがほぼ枯れていたことが重なったことで命が尽きてしまったのだそうです。


虚は烙陽での星海坊主との戦いにおいて体内のアルタナが欠乏しかけましたが、虚のエネルギー源である地球は健在なため、地球に戻れば再び身体にアルタナの備蓄が蓄えられるというのが空知先生による解説でした。


で、その大事な結晶石をなにに使ってんですかねこのハゲは!?おまけに、息子が戦わずにハゲ親父の頭をむしることに集中してるんですが。真面目にやってんののぶたすだけじゃねーか!と思ったら、義手の片方が大砲になってました。感想ツイートで何人か言ってたけどサイコガンかロックバスターだよね、これ。


しかし、肝心の威力の方は折り紙付き。このアルタナ兵器・晶龍門は、星海坊主が様々な惑星を巡ってかき集めたアルタナの結晶石から抽出したエネルギーを混合したものが使われており、どんな者であっても適合することのないように造られた特別製。それ故に、変異体の血によって不死者となった者が影響範囲内にいれば確実に倒すことができる代物です。


チャージに時間がかかるのが難点とのことですが、まさかその時間を稼ぐために増毛ネタを披露しとったんかい!?

アルタナを利用した小型爆弾もあるみたいですが、いつのまにか神威がかっぱらってポイポイ投げまくってます。爆玉(はぜだま)って言い方が古風でかわいい。「育毛剤に使うよりはよっぽどマシだと思うけど」うん、そうだね……

素直じゃない割に、娘の尽力で家族としての絆を取り戻した父と息子の姿が泣けてきます。


そしてもう一つのアルタナ兵器、一振りの脇差を銀さんに投げてよこす星海坊主。結晶石を含んだ鋼で作られたというそれを腰に差し、いつしか侍が脇差を捨てたことを語りながら二本の刀に新八と神楽ちゃんを例えます。


今までに描かれた攘夷戦争中でも腰の刀が一振りだけだったことをかんがえると、もしかしたら侍が脇差を捨てたのは銀さんたちが幼かったころか、それより前のことなんじゃないでしょうか。廃刀令が敷かれる中でも侍であろうとしてきた銀さんであっても、脇差を帯びるのは生まれて初めてなのかもしれません。


■ついに最悪の事態が…

江戸の龍脈を鎮めに駆けずり回っていた巫女姉妹と兄弟わんこですが、大本であるターミナルを残すのみとなりました。しかし、定春と狛子の兄弟に身体が縮むという異変があらわれます。異変の原因に思い当たった阿音ですが、奈落の強襲を受けて負傷しながらもなんとかその場を離脱します。


ターミナルへ向かう仲間たちでしたが、ターミナル地下の“門”はついに決壊してしまいました。完全に制御を離れて噴き出したアルタナを止める手段は虚にもない、と信女が呆然とつぶやきを漏らします。


■長谷川さんファンの皆様、ついに出番ですよ!

TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第359話「無職は何者にも染まらない」【感想コラム】画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス


そのころ宇宙では、天鳥船の制御もまた失われていました。もはや乗員を脱出させる時間もなく、地球の引力にひかれて落下するのを待つばかりとなったことで紫雀提督は弟・ハタ皇子に地球と銀河を救うため、天鳥船を破壊するかどうかの判断を委ねます。生きとし生けるものを愛する心を持つ弟の判断を信じると二人の兄は告げ、通信は途切れてしまいました。


地球を、銀河を救うか傍観するかの決断を迫られたハタ皇子でしたが、地球も天鳥船も壊したくはないと本音を漏らします。そして、自分がまた選択を間違えた時には殴ってくれと長谷川さんに頼み、央国星の艦隊すべてに天鳥船に砲門を向けるよう指示を出すと自らの手で発射ボタンに手を伸ばし、撃とうとしたところで……長谷川さんに殴り飛ばされました。


そもそも、ハタ皇子の横暴にキレて殴り飛ばしたのがきっかけで入国管理局の局長という立場を追われ、しまいにはホームレスになってマダオ(まるでダメなオジサン)の通り名がついた長谷川さんでしたが、今となってはその選択が正しかったと言います。そして、天鳥船と地球、全部丸ごと救う以外の道などないと断言しました。


定春と狛子の身に起こった異変ですが、狛神は肉体を持ちながらも強い霊性を帯びた存在であるため、膨大な験力の消耗によって肉体の維持が出来なくなり始めているのだと阿音が見抜きます。このままでは、たとえ龍脈を完全に鎮めることができたとしても二匹の存在は消えてしまうかもしれない。彼らは極限状態に陥りつつあるのでした。しかし、奈落の襲撃から阿音と百音を逃がすため、守りの力を持つ狛子が路地の入り口に結界を張ってその場に残り、定春が二人を背中に乗せて駆け出します。侍とともに生きる動物たちも強いですよね…


天鳥船と地球の間に割って入った央国星の艦隊は、耐衝撃シールドを展開し天鳥船を受け止めようと試みます。時間稼ぎでしかないと紫雀提督は言いますが、長谷川さんの狙いはまさにそれでした。龍脈が鎮まるまで地球への落下を遅らせることさえできれば、その間に天鳥船の自壊が進むことで火之迦具土神のエネルギーもある程度分散され、地球に落ちたとしても無事に済むだろうという作戦です。


長谷川さんは、央国星の艦隊だけでは止められないことは最初から分かっていました。だからこそ、宇宙中の艦隊が必要だと口にしたことをきっかけに解放軍の艦も天鳥船の落下阻止に協力するべく動いてくれることを信じていたのかもしれません。ところで、じいってハタ皇子より無能なんじゃね?


虚との戦いはついに佳境へと向かいます。はたして、龍脈を鎮めることは出来るのでしょうか……


 



タイトル
銀魂 銀ノ魂篇

原作
空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)

監修
藤田陽一

監督
宮脇千鶴

出演
坂田 銀時・杉田智和

志村 新八・阪口大助

神楽・釘宮理恵

その他の情報
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gintama/

銀魂 銀ノ魂篇 週刊感想コラムのまとめ






(あにぶ編集部/如月)
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