歌手・仲宗根美樹さん死去 79歳 「川は流れる」など

歌手・仲宗根美樹さん死去 79歳 「川は流れる」など

 「川は流れる」などで知られる歌手の仲宗根美樹(なかそね・みき、本名・國場勝子=くにば・かつこ)さんが24日午後12時5分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。79歳だった。日本歌手協会が29日、発表した。



【写真】沖縄シンガーの元祖…歌唱する仲宗根美樹さん



 仲宗根さんは1944年6月23日、東京都生まれ。1961年に日本テレビ『東京物語』に出演し、同番組の挿入歌「愛に生きる」でキングレコードより歌手デビュー。2枚目のシングル「川は流れる」が大ヒットとなり、『第3回日本レコード大賞』新人奨励賞を受賞、同曲で翌年の『第13回NHK紅白歌合戦』に初出場し、紅組のトップバッタ―を務めた。その後、『紅白歌合戦』には1967年の「恋しくて」まで5回出場した。



 両親が沖縄出身ということもあり「島育ち」はとめ「奄美恋しや」(「紅白」2回目出場の年の歌唱曲)、「永良部百合の花」「安里屋ユンタ」「てぃんさぐの花」などの島唄、沖縄ソングを続々とヒットさせ、沖縄シンガーの元祖としてのその地位を確立した。



 1971年、結婚のため芸能界を引退し、その後は実業家としての道を歩み、自らが経営する銀座のクラブのママとしても有名だった。1998年に請われてテレビ東京『年忘れにっぽんの歌』で25年ぶりに歌手復帰、歌番組のほかに2017年には『徹子の部屋』などにも出演したが、その後は病気がちでステージ、テレビ出演から遠ざかった。
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