26年大河『豊臣兄弟!』 脚本・八津弘幸氏「いつかは大河を」 念願かなうも重圧で「押し潰されそう」

26年大河『豊臣兄弟!』 脚本・八津弘幸氏「いつかは大河を」 念願かなうも重圧で「押し潰されそう」

 NHKは12日、2026年に放送予定の大河ドラマ(第65作)『豊臣兄弟!』の主演が俳優・仲野太賀に決まったと発表した。発表にあたり、脚本・八津弘幸氏のコメントが公式サイトに掲載された。



【写真】満面の笑み!2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』主演に決まった仲野太賀



 大河ドラマ第65作で描くのは、戦国時代のど真ん中。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡―。夢と希望の下剋上サクセスストーリー。



 仲野が演じるの主人公は、天下人の弟・豊臣秀長(ひでなが)。歴史にif(もしも)はないものの、「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメントとなっている。



 脚本を務める八津氏は、1999年に脚本家としてデビュー。大胆な構成力とエンターテインメント性をベースにした重厚な人間ドラマだけでなく、笑って、泣ける人情ドラマを手がけてきた。主な作品に、連続テレビ小説『おちょやん』『1942年のプレイボール』『家康、江戸を建てる』『アイドル』『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』『家政夫のミタゾノ』など。



 以下、八津氏のコメント。



■コメント全文

【執筆によせて】

「そりゃ日本で脚本を書くなら、いつかは大河を目指したいです」

20年前、僕が事務所に入る時に、どうやらマネージャーに言った身の程知らずの一言らしいです。すみません全く覚えてません(笑)。おそらくちょっとした軽口だったのだと思います。でもその言葉を真に受けたとても素直なマネージャーさんが、行く先々、ことあるごとに、八津は大河を書きたい!と声を大にして猛アピールしてくれたおかげで、僕は少々小っ恥ずかしかったですが、今こうして、光栄極まる機会を頂くことができました。言ってみるもんですね。気に留めてくださった皆さま、ありがとうございます。

おかげで、大きな高揚感と同時に、恐怖のどん底です。しかも扱うのは王道中の王道、戦国時代。ヤバいです、これまでの良作の数々と比べられてしまうパターンです。すでにプレッシャーで押し潰されそうな毎日ですが、

そんな時は弟を誘ってスーパー銭湯へ行くのです。週一ペースで行ってます。あれこれ相談したり、馬鹿話もして、立ち直ります。頼りになる有能な弟がいてくれて本当によかった……というわけで、

豊臣秀長です。最高の補佐役と言われる秀吉の弟ですが、果たしてその真意はどうだったのか。秀吉は秀長を本当のところどう思っていたのか。僕も弟と湯船に浸かりながら、思いを馳せてみたいと思います。

いつの日か僕らが天下を取って『八津兄弟』が大河ドラマ化されることを夢見て……という軽口もまた実現するかもしれません……しねーわ!(笑)。。
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