森七菜「春をお届けできたら」 大阪のファンに映画『四月になれば彼女は』をアピール

森七菜「春をお届けできたら」 大阪のファンに映画『四月になれば彼女は』をアピール

 映画『四月になれば彼女は』に出演する俳優の森七菜と監督を務めた山田智和が16日、大阪・阪急三番街北館B2階「UMEDA FOOD HALL」特設ステージで開催された、FM802公開トークショーに登壇した。映画の撮影のためにボリビア、チェコ、アイスランドを訪れた感想や同時並行で撮影した写真集について語ったほか、リスナーから事前に「四月になれば○○」というテーマで募集したメッセージを元にトークを展開した。



【画像】FM802公開トークショーに登壇した森七菜の写真ほか



 幼少期に関西で暮らしていたことがある森にとって、大阪はなじみのある場所。「大阪の空気感は感じられていますか?」と聞かれ、「感じています!きのう、鶴橋にキムチを買いに行きました!元々大阪に住んでいたのでキムチを買うなら鶴橋やで!という父の言葉を思い出して買いに行きました」と答えると、会場はいっそう和やかな雰囲気に。



 映画は、主人公の藤代俊(演:佐藤健)のもとに、10年前に交際していた初恋の女性・伊予田春(演:森)が旅先から出した手紙が届くようになった謎と、時を同じくして婚約者の坂本弥生(演:長澤まさみ)が失踪してしまった謎に翻ろうされる主人公が大切なことに気づいていくラブストーリー。



 世界中を旅しながら藤代に手紙を送る春を演じた森は「難しい役どころでした。ラブストーリーに自分がどう作用していくのか、演じ方次第で皆さんの受け取り方が変わるなと思ったので慎重に演じました」と回想。



 春の旅先のボリビア、チェコ、アイスランドで撮影を行い、森は「スケジュールもタイトだけど行く場所も…奥の奥、世界の果てまで行ってみました(笑)。最後の国がボリビアで体力が底をつきそうでした。でも、たどり着いた先が絶景だったので!人生感が変わるというのは、本当にその通り!ウユニ(ボリビア)は本当におすすめです!」と撮影を振り返った。



 山田監督は「アイスランドのブラックサンドビーチはマイナス20度ですし、ボリビアも空港についたところから標高が富士山より高いので過酷でした。そんな中、森さんには本当に頑張っていただきました」と改めて感謝を伝え、「森さんとは世界中を周り、過酷なロケを頑張って撮影したのでスクリーンで見ていただきたい!美しい景色と素敵なお芝居を見ていただくのが本当に楽しみ!」と語っていた。



 本作において、重要なモチーフになっているのが「写真」。藤代と春は大学の写真部の仲間で、春はフィルムカメラで撮影しながら世界中を旅していた。森は「この映画を機に本格的に始めさせていただきました、今後も写真を撮っていきたい!なかなか趣味が見つからなかったので…やっと見つかった希望の光です」と、フィルムカメラでの撮影にハマったことを明かした。



 山田監督は「森さんは写真が本当に上手くて…!森さんがお芝居しながら撮った写真が良すぎて実際に使用しています」と森の写真を大絶賛。一方で、山田監督は映画の撮影をしながら、森の写真集『WANDERLUST』(発売中)も手掛けており、「森さんとせっかく旅にでるので、記録みたいなものが残せないかなと思って撮影をしました」と語った。



 また、藤井風による書き下ろし主題歌「満ちてゆく」について森は「ピアノの伴奏から、映画で感じた余韻を拾いながら吸収してくれる感じがなんて素晴らしいんだろうと感じました。風さんの映画に関する理解がすごいんだなと。素晴らしい音楽を作る人は、素晴らしい映画を見た時の吸収力もすごい!」とコメント。山田監督は、「クランクイン前から藤井風さんにお願いしたいと思っていた。初めて聴いた時は、身体が震えて感情があふれて泣いてしまうという不思議な体験をしました」と話した。



 その後、会場に集まったFM802リスナーから事前に「四月になれば○○」というテーマで募集したメッセージをもとにトークを展開。「明るく、ポジティブな印象の森さんに憧れているので、四月になれば…初対面での人見知りをなくしたい!」というメッセージを受けて、森は「私、本当は人見知りです…、ネガティブになる時もあるけれど、線を決めて楽屋の外に出たらそういう感情はなし!と決める。頑張る線を作ると、元気な子だと思ってもらえるのでぜひ!」とエールを送っていた。



 最後に山田監督は「素敵なロケーションを大スクリーンで見てほしいです。皆さんの明日を生きるヒント、自分なりの愛についてを考える素敵なきっかけになればと思っております」と熱いメッセージ。



 森は「関西は、公開日の3月22日辺りに桜が開花するということで、この映画も桜がキーとなっております。春を感じる第一歩として春をお届けできたらと思います」と笑顔で呼びかけ、公開トークショーを締めくくっていた。映画『四月になれば彼女は』は22日より全国公開となる。
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