池上季実子、色6回抜いて迫真の“おばあちゃん役”「白髪一本にもこだわって」 撮影中は「隠れて酸素ボンベ使っていました(笑)」

池上季実子、色6回抜いて迫真の“おばあちゃん役”「白髪一本にもこだわって」 撮影中は「隠れて酸素ボンベ使っていました(笑)」

 俳優でミュージシャンの松下奈緒がピアニスト役で主演する映画『風の奏の君へ』(読み:かぜのかなでのきみへ、初夏公開)について、芸能活動50周年を迎えた池上季実子(65)が、この映画で本格的な“おばあちゃん役”に挑戦したビジュアルが19日、解禁された。



【動画】映画『風の奏の君へ』 特報



 池上は「撮影に入る前にコロナに感染して、この役はできないと思っていましたが、医師からギリギリOKを頂いて現場に駆け付けました。後遺症的な息苦しさはまだありましたが、どうしてもこの映画でおばあちゃん役を演じたかった。咳き込んで周りに心配をかけないよう、隠れて酸素ボンベは使っていました(笑)。精一杯おばあちゃんになりきるために、白髪一本にもこだわって色を6回抜きました。髪の毛を塗って白くすることもできますが、映画の大画面スクリーンで観るとどうしても自然に映らないから。美容師さんから“髪の毛が解けるからもうやめて”と言われても、死ぬぞとまで言われたコロナを乗り切った直後でしたので、私が生きた証としてリアリティを追求したかった。また岡山は池上家の宗家があったところで、子供の頃にお墓参りに来た思い出もある場所です。そういう縁も感じながら、今後は全ての役を全力で演じたいと思えるようになった作品です」と明かした。



 制作プロデューサーの松井和彦氏は「ロケ地では松下奈緒さんや杉野遥亮さん、山村隆太(flumpool)さんはもちろん、池上季実子さんを一目みたいとエキストラ参加した方々も多かったのですが、目の前に季実子さんがいらっしゃるのに誰も気づかない。池上季実子さんですよと説明しても“エッうそでしょ”と信じてくれない。今回はそれほど地元に溶け込んだおばあちゃんになりきっていただきました」とロケ現場でのエピソードを述べた。



 本作は、お茶の名産地である岡山県美作(みまさか)地域を舞台に、この地を訪れたピアニスト・青江里香(あおえ・さとか)と、茶葉屋を営む兄弟をめぐる物語。監督・脚本を務めるのは映画の舞台となった岡山県美作市で育った大谷健太郎。同氏の「美作の小説と映画を全国に!」という構想から、あさのあつこ原作『透き通った風が吹いて』を原案に製作された。松下演じる里香と兄弟のやるせない恋のトライアングルが見どころとなる。
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