ナイロン100℃所属の俳優・長田奈麻さんが、14日に亡くなった。56歳だった。19日、同劇団のサイトで発表された。



【Xより】ナイロン100℃所属の長田奈麻さん死去 報告全文



　サイトでは「かねてより病気療養中でしたナイロン100℃所属長田奈麻が、去る令和6年3月14日56歳にて永眠いたしました。ご遺族の意向として家族葬にて執り行いましたことをご報告申し上げます。ご厚志（香典・供花・弔電等）につきましても固くご辞退なされております。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでおしらせ申し上げます」と記した。



　ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏は、自身のX（旧ツイッター）で、長田さんの訃報を伝えて「闘病の末、長田奈麻が逝ってしまいました。90年代頭に劇団健康に参加以来、幾多の舞台で独自の魅力を発揮してくれました。在団中の仲間を失くすのは初の経験で喪失感は大きいですが、稽古中にも『私のことより芝居を成功させてくれ』と叱咤されました。長田に報いるためにもナイロン100℃は続きます」としたためた。



長田さんは、1967年12月15日生まれ、東京都出身。田園調布雙葉高等学校卒業後、演劇活動を開始した。92年に劇団「健康」に参加、その後、96年劇団「ナイロン100℃」の正式メンバーとなり、現在劇団員として活動していた。舞台やCM、映画で振付家としても活動し、「劇団かもめんたる」には、2018年第6回公演から22年まで劇団員を務めた。