終活世代にも響く小説を映画化『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』6・7公開

終活世代にも響く小説を映画化『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』6・7公開

 2014年「本屋大賞」にて翻訳小説部門第2位に選出された小説『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(著:レイチェル・ジョイス、訳:亀井よし子/講談社文庫)を本国イギリスで映画化した『The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry(原題)』が、『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の邦題で6月7日より全国公開される。



【動画】『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』特報映像



 本作の主人公は、定年退職し、平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日、彼の元に1通の手紙が届く。差出人は、かつての同僚・クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。思いがけない突然の手紙に戸惑うハロルドだったが、返事を出そうと家を出て歩き始める。家の近くのポストまで、すぐに戻るはずだった。



 しかし、ハロルドはある言葉をきっかけに、まさかの旅へと一歩を踏み出す決意をする。目的地までは800キロ。イギリスを縦断する手ぶらの旅は、次第にイギリス中を巻き込む壮大な旅路になっていく。手ぶらで歩き出したハロルドが、どうしても会って伝えたかったクイーニーへの“ある想い”とは―?



 主人公、ハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたジム・ブロードベント。そして、夫ハロルドのまさかの行動によって自身も変化していく妻のモーリーンを『ダウントン・アビー』シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じ、イギリスを代表する名俳優たちが物語をけん引する。



 800キロの旅の途中、彼を包み込むように広がる美しいイギリスの大自然や街並みに息をのみ、誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作となっている。

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