延期の『劇場版モノノ怪 唐傘』7月公開へ 追加キャストに黒沢ともよ・悠木碧・小山茉美

延期の『劇場版モノノ怪 唐傘』7月公開へ 追加キャストに黒沢ともよ・悠木碧・小山茉美

 公開延期となっていたテレビアニメ『モノノ怪』の完全新作『劇場版モノノ怪 唐傘』が、7月26日より公開されることが決定した。あわせて特報映像第2弾と追加キャストが発表され、大奥でキャリアアップを図る新人女中のアサ役を黒沢ともよ、大奥に夢を求める新人女中のカメ役を悠木碧、大奥の頂点に君臨する御年寄(総取締役)・歌山役を小山茉美が担当する。



【動画】ひえっ!叫び声からスタート 公開された『劇場版モノノ怪 唐傘』新映像



 劇場版は当初2023年に公開される予定で、声優・櫻井孝宏がテレビシリーズに続き主人公・薬売り役を担当することになっていたが、櫻井が2022年10月に『文春オンライン』で一般女性との不倫が報じられたこともあり、2023年2月に作品公式サイトで「2023年内の公開を予定しておりました『劇場版モノノ怪』は、公開時期を延期させていただくこととなりました。誠に申し訳ございません」と公開延期を報告。そして、降板した櫻井から神谷浩史へキャスト変更することが後日発表された。



 今回、解禁された特報映像第2弾は女性の叫び声から始まり、三人の女中、アサ(CV:黒沢ともよ)、カメ(CV:悠木碧)、歌山(CV:小山茉美)を中心に大奥の描写が続き、不穏な映像と共に女性たちの苦しみに満ちたセリフが並ぶ内容に。最後は、大奥に渦巻く情念から生まれたモノノ怪に、薬売りが立ち向かう様子を見ることができる。



 『モノノ怪』は、2007年7月にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送されていた作品で、「真(まこと)」「理(ことわり)」「形(かたち)」を見極め、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ、謎の男「薬売り」の物語。人の心とアヤカシが生み出す凄絶なる惨劇を、諸国を巡る薬売りと退魔の剣が断つ姿を描いたストーリー。



 和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせて、今までにない斬新な映像を生み出した話題作品で、2020年に行われたノイタミナ歴代70作品を対象とした投票企画「あなたが選ぶ思い出の3作品」(2005~09年度制作部門)では、堂々の第1位を獲得するなど今もなお根強い人気となっている。



■あらすじ

モノノ怪生まれるところに何処からともなく現れ、モノノ怪を斬り、祓い、そして鎮め、救う…謎の男・“薬売り”。此度、薬売りが現れたるは、女たちの情念が渦巻く“大奥”。豪華絢爛で荘厳美麗な世界に潜む“女の情念”と、そこで生まれる“モノノ怪”の正体とは。



■キャストコメント

・薬売り役 神谷浩史



 新たな薬売りの声を担当することになりました。世の中に起こる怪異現象と呼ばれるものの原因は人間で、怪異はその手助けをしているだけ…。人間の思いの強さ、恐ろしさを洗練された美しい映像と音楽で存分にお楽しみいただけると思います。劇場と言う「モノノ怪」を観る為だけの空間にぜひお越しいただき、その全てを体験してくださると幸いです。



・アサ役 黒沢ともよ



 オーディションで資料をいただいた時、なんとしても携わりたいと強く願った作品でした。念願叶ってとても嬉しいです。アサはとても危うくて痛くて堅くて儚くて、その魅力に、私もこの収録期間ですっかり絡め取られました。劇場版として新たな一歩を踏み出した今回の「モノノ怪」は、テレビシリーズとはまた違う構成で、とても面白かったです。アート作品としてもエンタメ作品としても楽しんでいただけたら嬉しいです。



・カメ役 悠木碧



 カメは悪く言えば注意散漫で空気が読めないんですが、よく言うと自分に正直で天真爛漫な子です。そして若くて可愛い。そんな子が女の園、大奥にやってくる波乱をお察し頂けますでしょうか…。鮮やかにアーティスティックに描かれる世界にも対象的に生々しい人間の描写にも何度もドキッとさせられると思います。お楽しみに!



・歌山役 小山茉美



 TVドラマの中の大奥は“嫉妬の渦巻くドロドロとした女の世界”というイメージが強かったのですが、実は政(まつりごと)の一端を陰で担う2000人の女性官僚機構だったとか。その頂点に君臨する歌山ですよ。うふふ、気持ちよかった~!でも、大変だった~(泣)あでやかで美しく不思議な日本絵巻。実直に生きた人間の残留思念なの?それとも…あれは?

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