a flood of circle×金属バットが届けた“日本で一番ワケの分からない夜”

a flood of circle×金属バットが届けた“日本で一番ワケの分からない夜”

 4人組ロックバンド・a flood of circleとお笑いコンビ・金属バットが8日、東京・鶯谷のキネマ倶楽部で『KINZOKU Bat Night at 東京キネマ倶楽部』を開催した。



【イベント写真】“日本で一番ワケの分からない夜”の模様



 2組はこれまで2021年に京都・磔磔、2022年に大阪・なんばHatchで同イベントを行っており、今回はニッポン放送のプロデュースによる開催となった。「ロックンロール×お笑い」という“異色”さも3回目となれば“恒例”に。異なる手段でともに個性を爆発させ、フロアに爆笑と熱狂をもたらした。



 そもそも同イベントは、金属バットのファンだったa flood of circleが、2012年12月にリリースしていたミニアルバム『FUCK FOREVER』収録の楽曲「KINZOKU Bat」をきっかけにオファーし、金属バットの地元・関西に乗り込む形で行われてきた。その後、昨年2月に公開された「如何様師のバラード」のミュージックビデオに金属バットが出演するなど交流を深め、今回東京での開催が実現した。



 1曲目はイベントタイトル由来でもある『KINZOKU Bat』からスタート。緩やかに入りながらも、「ぶちのめしてくれ~!!」という佐々木のシャウトはインパクトしかない。続く『ミッドナイト・クローラー』で一気にボルテージが上がり、拳を突き上げる観客たち。『ハイテンションソング』は、その名の通り、ハイテンションにならざるをえない曲で、予想以上に序盤からぶちあげていく。



 佐々木は「KINZOKU Bat NIGHT、謎のイベント。別に意味は無いイベント」と吐き捨てるが、金属バットが東京では単独公演をやる気がない事、東京のイカれたラジオ局に誘われた事など、節を付けながら丁寧に明かす。そこから金属バットがMVに出演した事が話題にもなった『如何様師のバラード』では、佐々木が観客フロアに降りて、ただただ突き進みながら歌っていく。



 歌い終わり、「紹介します!金属バット!」と佐々木は言って下手袖にはける。floodのメンバーがはけ終わらぬタイミングくらいで、舞台下手にある階段と繋がった金のカーテンから金属バットふたりが現れて、ゆっくりと階段を降りて登場する。小林圭輔は「落ち着きましょ!」、友保隼平は「ちょっとやりにくいな!」と恥ずかしそうに苦笑いを浮かべる。生配信されているから、パッと思った事を言えないと言いつつも、まぁまぁギリギリの言葉で攻めていく。



 アンコール後に登場したのは、まさかの金属バット。友保はお茶割りをぐいっと呑み、アンプの上へ置く。小林も「俺らでいいんか?!」と困惑している。CMをネタにした短めの漫才をコンパクトながらも、とてつもないインパクトを与えた。
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