「近くの自販機探し」「声で商品選択」車椅子で自販機購入、コカ・コーラが新機能を開発

「近くの自販機探し」「声で商品選択」車椅子で自販機購入、コカ・コーラが新機能を開発

 日本コカ・コーラは25日、サスティナビリティーの取り組みの一環として、高齢者や障がいのある人が便利にコカ・コーラ社の自動販売機を利用できるよう、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON(コークオン)」のアクセシビリティ機能を拡充した新バージョンを公開した。



【画像】障がい者や高齢者にも使いやすい、購入までの流れ



 アプリ操作画面の視覚情報だけでなく、スマートフォンのバイブレーションの触覚情報や、音声読み上げなどの聴覚情報を活用できるようにしたもので、最新の「Coke ON」に更新することで、全国48万台の「Coke ON」対応自動販売機で利用できる。



 また同社によると、今回発表するスマートフォンアプリの機能を使用して、自動販売機を探しドリンク購入をアシストする一連の仕組みを導入するのは、国内初となる。



 今回公開した新バージョンは、アプリ内の文字や操作ボタンのサイズを拡大。さらに、2024年4月下旬には、音声で自動販売機内の製品を選択できる機能の追加も予定している。これらのすべての機能は、スマートフォン本体の音声読み上げ機能と組み合わせることもでき、高齢者、車いすをご利用の人、障がいのある人を含む、多くの方にとっての自動販売機のアクセシビリティを改善することができるという。



 なお同アプリは、2018年に自動販販売機の高いところにあるボタンに手を伸ばさなくても、手元のスマートフォン操作だけでキャッシュレスでドリンクが買える「Coke ON Pay」、2023年12月には、文字の大きな「クイックメニュー」、スマートフォンのバイブ振動と連動した「近くの自販機を探し、接続する」機能を導入した。



 さらに、アクセシビリティ改善の取り組みの一環として、「Coke ON」では、株式会社ミライロが提供するデジタル障害者手帳「ミライロID」との連携を4月8日より開始。「Coke ON」から、「ミライロID」の認証を行うことにより、「Coke ON 障がい者割引」の対象となり、ドリンク購入時にもらえる「Coke ON」スタンプがいつでも2倍になるほか、サブスクリプションサービス「Coke ON Pass」の割引などの特典を利用できるようになる。
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