20歳のヤマトタケル・市川團子、祖父・猿翁さんのすごさ実感「体力でも負けた」…笑顔で手応えも

20歳のヤマトタケル・市川團子、祖父・猿翁さんのすごさ実感「体力でも負けた」…笑顔で手応えも

 歌舞伎俳優の市川團子(20)、中村壱太郎(33)が25日、大阪市内で行われたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の取材会に出席した。



【全身ショット】凛とした立ち姿を見せる中村壱太郎&市川團子



 1986年に二世市川猿翁(当時・三代目市川猿之助)さんが生み出した、スーパー歌舞伎第1弾。日本神話の英雄ヤマトタケルの伝説を、大胆な構想のもと、独創的なドラマとして築き上げ、演劇界に新たなジャンルに打ち立てた。



 今回は、東京・新橋演舞場での上演を終え、5月6日~19日に名古屋・御園座、6月8日~23日に大阪松竹座とめぐり、二都市での上演は16年ぶり。また、御園座では初上演となる。



 壱太郎から「2月、3月と(ヤマトタケルとして)“翔けていた”團子くんを見ていた」と感心された團子は、東京での手応えを聞かれ「演じれば演じるほどに深い」と謙虚。一方、祖父・猿翁さんが書いた会報などを読み、「随所に(自分と)似た考えが書かれてあって、それがすごくうれしい」と笑顔を見せた。



 体力や健康の大切さも実感したという。初演時の猿翁さんが当時46歳で「水曜日以外毎日2回公演で休演日なし」だったことに対し、團子はダブルキャストだったことなどに触れ、「これを毎日2回やってたのか…。体力でも負けたかと、悔しかった」と脱帽。「追いつけないというのはもちろんいつも感じている」といいながら、祖父がそうだったように「明るく前向きで取り組んでいます」と前を見すえていた。



 名古屋と大阪では、團子が小碓命後にヤマトタケル/大碓命の二役で単独主演を務め、御園座・大阪松竹座とも初出演を果たす。壱太郎は、スーパー歌舞伎初出演で兄橘姫/弟橘姫の二役に挑む。
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