斎藤工が発案した“移動映画館”、被災地・石川県志賀町にて開催「心のストレッチを」

斎藤工が発案した“移動映画館”、被災地・石川県志賀町にて開催「心のストレッチを」

 俳優、映画監督の斎藤工が発案した劇場体験を届ける移動映画館『cinema bird』が、24日に被災地・石川県志賀町の志賀町文化ホールにて『cinema bird in 石川県 志賀町 2024』を開催し、避難者含む地元住民約300人を無料招待した。



【写真】一青窈『cinema bird in 熊本小国 2023』で熱唱



 『cinema bird』は、2014年の宮城県石巻市の初開催を皮切りに、福島や熊本、北海道などの被災地を中心に、お寺や体育館といった場所を1日だけ映画館にし、体験型のエンターテインメントを届けている。13回目となる今回は、今年1月1日に発生した能登半島地震の被災地である石川県志賀町にて開催。斎藤は、「震災が起きてから僕たちにできることを模索してきた。このスピード感で『cinema bird』を実施することは初めてですが、即席だからこそできるラインナップになっている。エンタメに触れて、心のストレッチをしていただきたいと思っています」と開催への思いを語った。



 今回の“劇場体験”は、2018年公開の世界が感動した傑作『ワンダー 君は太陽』と世界中の子どもたちに届けるクレイ・アニメーション『映画の妖精 フィルとムー』の2本で、上映時間は約2時間だった。



 さらに『cinema bird in 北海道2019』以来5年ぶりとなる板谷由夏、『cinema bird in 大分2016』以来8年ぶりとなる桜井ユキが駆けつけた。板谷は「音楽と笑いがこんなに力を与えるんだなということを、私自身が感じた。それをなんとか多くの人に運びたいと思っている斎藤工がいるからこそ成り立ったイベントだと思う。また会えますように」と話すと、桜井は「楽しい時間を過ごせたことがとてもうれしい。この仕事をさせていただいていたからこそ来ることができた場所だと思うので、また来られるように私もがんばります」と続けた。



 また、本イベントの魅力のひとつでもあるお笑いライブには、初出演となるダンディ坂野とゆりやんレトリィバァが登場し、会場を盛り上げた。その他、シンガーソングライターの豪起や、スペシャルゲストにジャズピアニストの小曽根真なども生演奏、被災地に笑いと感動を届けた。
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