嘉門タツオ、“親友”笑福亭笑瓶さん悼む オリジナル曲『笑瓶の歌』で呼びかけ「またみんなで会おうな」

嘉門タツオ、“親友”笑福亭笑瓶さん悼む オリジナル曲『笑瓶の歌』で呼びかけ「またみんなで会おうな」

 シンガー・ソングライターの嘉門タツオ(65)が25日、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで『嘉門タツオ 反省と叱咤の会』を開催した。昨年1月に起こした飲酒運転事故で現行犯逮捕され、約1年にわたって活動を自粛。この日のライブをもって活動を再開した。



【写真】宇崎竜童と楽しげにセションした嘉門タツオ



 開演直後には、「この度は本当に飲酒運転という、やってはいけないことをやってしまいまして、被害者の方をはじめ、関係者、いつも応援していただいているファンのみなさまの期待を裏切ってしまいました。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、深々と頭を下げた。



 一度降壇した上で代表曲「鼻から牛乳」をBGMとして再度登場すると、持ち前の替え歌などを次々に披露。1983年7月に「ヤンキーの兄ちゃんのうた」でレコードデビューし、時代ごとに流行を採り入れてきた40年だったと振り返りながら、昨年10月に亡くなった歌手・谷村新司さんと昨年2月に亡くなったお笑いタレント・笑福亭笑瓶さんを追悼した。



 嘉門は「昭和を振り返る機会も多い。当時の常識が今の非常識。そんな昭和に生まれ、昭和に生かされている。最近は身内でも仲間でもお世話になった方でも、いろいろな人が亡くなったというニュースを耳にするたびに年を感じます」としみじみ。



 そして「昨年はお世話になっていた谷村新司さんが亡くなった」と沈痛。「アリスの影響が中学の頃から強くて、大阪・ヤングタウン出身の大先輩ですし、近づきがたい存在だった」と「2006年に笑福亭笑瓶とスターダストレビューの根本要さんと行ったパーティーで初めて谷村さんとご一緒して、その後自宅に招いていただいた。谷村さんがお好み焼きを焼いてくださって。当時僕も50歳でしたけど、『若手はたくさん食べや!』と、本当に体育会系の学生みたいだった(笑)」と懐かしんだ。



 「たくさん替え歌も許可していただきました」とさまざまな楽曲にアリスのフレーズやコード進行から得たアイデアが入れ込まれていると明かし、高らかに歌声を響かせながら最後に「ご冥福をお祈り致します!」と歌い上げた。



 さらに「谷村さんもびっくりしましたが、仲間の笑福亭笑瓶も」と切り出し、ジョークを交えてお別れ会などの様子を回顧。そして、笑瓶さんとの出会いや折々のエピソードを歌詞にした「笑瓶の歌」を披露。<みんな集まってもなんか足りなくて>と別れを惜しみ、最後には<またみんなで会おうな笑瓶ちゃん>とつぶやくようにメロディーを紡いだ。
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