五木ひろし、八代亜紀さんとの「五・八戦争」を回顧「後輩であり妹分であり良き仲間」

五木ひろし、八代亜紀さんとの「五・八戦争」を回顧「後輩であり妹分であり良き仲間」

 歌手の五木ひろし(76)が26日、東京・片柳アリーナで営まれた『八代亜紀 お別れの会 ~ありがとう・・・これからも~』で報道陣の取材に応じ、亡き八代さんとの想い出を明かした。



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 五木は八代さんとの出会いを振り返り、「僕自身、レコード会社を変えたりして、なかなか売れない時代にクラブで弾き語りをしていたとき、彼女がその店で歌うということで入ってきました。彼女が歌うギター伴奏を私がしたのが最初でした。その歌を聴いて魅力を感じましたよね。自分もなんとかしなければならないんですけど、この子をなんとか知っている限りプロの方に紹介しようということで、いろんな方に会わせたりしたこともありました」と話した。



 続けて「訃報を聞いてからずっと信じられない気持ちでいたんですけれども、改めてお別れの会でこうしてこの場にいますと、本当にいなくなってしまったんだなという大変寂しい思いがしています」と胸中を吐露。「年が明けて、訃報を聞いたときにはもう本当に言葉が出ませんでしたね。もう3ヶ月ぐらい経つんですけれども、今日やっとそういう意味では現実味として感じるようになったというか、寂しい思い、悲しい思いをしていますね」と打ち明けた。



 1980年には、日本レコード大賞をはじめとする賞レースで八代さんの「雨の慕情」と、五木の「ふたりの夜明け」が争った「五・八(ごっぱち)戦争」でも話題を呼んだ。



 当時のことを報道陣から質問されると「あれはね、僕たちが戦ったというより、マスコミが作り上げてくれたわけですけれども、そういう意味ではそういう戦う相手にまで彼女は成長してきたということを含めて、後輩であり、妹分であり、良き仲間であり、そういった意味では本当に、一番底辺の時代から知っているという人はあんまりいないと思いますので、私はその頃のことを思い出しますけれども」とかみしめるように話した。

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