アメコミ屈指のヒットシリーズ「X-MEN」キャラクター紹介

アメコミ屈指のヒットシリーズ「X-MEN」キャラクター紹介

 アメコミヒーローを生み出してきた「MARVEL(マーベル)」から5億部以上出版され、“世界で売れたコミック”の一つに堂々と君臨するヒットシリーズ「X-MEN」を原作とする新たなアニメーションシリーズ『X-Men '97』が、動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で独占配信中。本作に登場する「X-MEN」のキャラクターたちの“個性”を一挙紹介する。



【画像】全12キャラクターのビジュアル



 「X-MEN」とは、異質な力を持って生まれたせいでこれまで人間たちから疎外されてきた“ミュータント”集団のこと。世界に居場所がないミュータントが多数いる一方、その強大な能力を使い人間を支配しようとするミュータントも現れ、人間との関係性は悪化。そんな中、正しい能力の使い方を学び、ミュータントに対する世界の偏見をなくすために戦い続けている。



 これまでに実写映画化もされており、オリジナル3部作、その3部作の過去を描く新シリーズ3部作、ウルヴァリンに焦点を当てた3作品、「デッドプール」シリーズなど、計13作品。実写においても「X-MEN」シリーズは絶大な人気を誇っている。



 今年7月26日には、「デッドプール」シリーズの新作『デッドプール&ウルヴァリン』の公開を控える。実写作品においても、「X-MEN」の登場が噂されており、例えば、映画『マーベルズ』(2023年)のエンドクレジット後のシーンで“あの人気キャラクター”がまさかの登場を果たしたり、ドラマシリーズ『ミズ・マーベル』では“ミュータント”を思わせる 「mutation=ミューテーション」という単語がミズ・マーベルに向けて発せられたり、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(22年)ではマルチバースが描かれる中で、パトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアが登場したり。『X-Men '97』や『デッドプール&ウルヴァリン』をきっかけに、今後彼らの姿を至る所で見ることができるかもしれない。



■不死のミュータント ―― ウルヴァリン



 鋭い爪や超人的な力、どんな怪我からも回復することができるヒーリング・ファクターという再生能力・免疫力を携え、不死のミュータントと言われている頑強な男ウルヴァリン。一見すると粗暴で礼儀を知らないように見えるが、義侠心があり友人や親しい人間を大切にし、彼らと敵対する者には容赦のないキャラクターだ。



 アニメーションのウルヴァリンは黄色と青色を基調としたコスチュームが印象的で、バキバキに鍛え抜いた肉体で敵を翻ろうする。



 実写映画では、ヒュー・ジャックマンが数十年間もの間、ウルヴァリン役を好演。「X-MEN」シリーズの1作目からほとんどの作品に登場し、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『ウルヴァリン:SAMURAI』『LOGAN/ローガン』といった、彼が主人公の作品もある。「デッドプール」シリーズの新作『デッドプール&ウルヴァリン』(7月26日公開)にも登場する。



■X-MEN のリーダー ―― サイクロップス



 両目から赤い破壊光線を放つ能力を持つサイクロップス。彼が目を開けている限り常に光線が放射されてしまうため、その能力を制御するために特製のレンズを使用したサングラスを着用。生真面目で責任感が強い反面、融通が利かない性格でもあり、ワイルドな性分のウルヴァリンとは反りが合わずよく衝突する。ウルヴァリンに自身の車を破壊されることも…。



 実写映画では、シリーズ1作目~3作目のオリジナル3部作と、過去と未来が交錯する『X-MEN:フューチャー&パスト』ではジェームズ・マースデンが好演。それらの過去が描かれた『X-MEN:アポカリプス』『X-MEN:ダーク・フェニックス』ではタイ・シェリダンが演じている。



■X-MEN のメディカルドクター ―― ビースト



 全身青い毛に覆われた野獣のようなビジュアルが特徴的で、超人的な怪力と瞬発力を備えており、常人と比べて巨大な手足を持つビースト。獰猛そうな外見に反して、温厚な性格。優れた画家であり、作家であり、複数の博士号を持つ超有能な科学者と多彩な才能を併せ持っている。第1話からX-MEN のメンバーとして登場し、メンバーのメディカルドクターなども担当。



 実写映画では、本格的に登場したシリーズ3作目『X-MEN:ファイナル ディシジョン』では名優ケルシー・グラマーが、過去を描いた『X-MEN:アポカリプス』『X-MEN:ダーク・フェニックス』ではニコラス・ホルトがフレッシュに演じている。過去と未来が交錯する7作目『X-MEN:フューチャー&パスト』には両者が出演している。



■天候を操るミュータント ―― ストーム



 雷や雨など天候を自在に操る能力を持った聡明なストーム。彼女のパワーは自然界にも影響を与え、彼女の感情が高ぶると嵐が起こることも。感情の起伏を防止するために、彼女自身は強い感情を出してしまわないように抑制している。真っ白な長い髪の毛が印象的で、登場頻度の高いX-MENのひとりだ。



 実写映画では、シリーズ1~3作目のオリジナル3部作をハル・ベリーが、そして『XMEN:アポカリプス』と『X-MEN:ダーク・フェニックス』ではアレクサンドラ・シップがそれぞれ熱演。アニメーションと同じく明るい髪色でありつつも、ロング、ミディアム、ショートとさまざまな髪型を披露し、作品ごとに視聴者を楽しませた。



■X-MEN創設者の右腕的存在―― ジーン・グレイ



 強力なテレパシー能力と、触らなくても物を動かすことができる念動力を持ち、メンバーの中心的役割を担うことも多いジーン・グレイ。サイクロップスの恋人であるが、ウルヴァリンとの三角関係も描かれている。普段は力を抑えており、本気を出すとその念動力はX-MENの創設者・プロフェッサーXを上回るほど強力に。しかし、能力が強すぎるとジーンは暴走してしまい、裏人格であるダーク・フェニックスを呼び起こしてしまう…。



 実写映画では、シリーズ1作目~3作目のオリジナル3部作と『X-MEN:フューチャー&パスト』ではファムケ・ヤンセンが、『X-MEN:アポカリプス』『X-MEN:ダーク・フェニックス』では、『ゲーム・オブ・スローンズ』でおなじみのソフィー・ターナーが演じている。



■X-MENの最強ヴィラン―― マグニートー



 X-MEN のメインヴィランとして知られる有名なキャラクターで、X-MENとは何度も激戦を繰り広げているマグニートー。磁力を支配し、金属を自在に操る能力を持て、特殊なヘルメットが特徴的。人間に迫害されたことを憎み、ミュータントだけの世界を作ろうと目論んでいる。元々はX-MENの創設者・プロフェッサーXと共にヒーローチームを結成しようとしていた仲間であったことから、プロフェッサーXとの因縁もしばしば描かれる。



 実写映画では、シリーズ1作目~3作目のオリジナル3部作と『X-MEN:フューチャー&パスト』では名優イアン・マッケランが、過去を描く新シリーズほかの作品では、マイケル・ファスベンダーが、深みのある悪役を演じている。
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