32年間（8054回）にわたって、放送されてきたフジテレビ系『笑っていいとも！』が「グランドフィナーレ」を迎えてから、今年の3月31日でちょうど10年となる。『感謝の超特大号』と題したグランドフィナーレでは、客席に歴代レギュラー陣77人が並び、さらに舞台上では“夢の共演”が相次ぎ、今なお「テレビ史に残る名場面」として語り継がれている。ORICON NEWSでは、その時の空気感をなるべく忠実に伝えるため、当時の肩書きに準じた表記で、グランドフィナーレでの名場面を「プレイバック」と銘打って紹介していく。



【動画】石橋貴明、太田光と語る『いいとも』最終回エピソード



　番組後半では、いいともメンバーからタモリに向けたスピーチが送られた。



■太田光

（ビートたけしの声色で）えーというわけでございまして（笑）。

（自分の声に戻って）本当に何を言おうかずっと悩んでいたんですけど。僕は始めた時から、ずっとオレ邪魔者かなってね。この番組、タモリっていう番組が（笑）。タモリの『いいとも』っていう番組が、結束が固くて、オレはいつも輪を乱すようなことで「太田さえいなければ…」って2ちゃんねるで書かれて（笑）。けっこう、そういう意味では（急に置かれていたマイクを手に取り）オレはずっと邪魔ばかりしているのかなって。



タモリさんにも、プロデューサーの方にも、何枚も始末書を書かせてしまって。失言が多かったものですから。でも、さっきも誰か言っていたけど、1回もタモリさんに怒られたことがなくて。僕みたいな中途半端なタレントを、笑って見守ってくれる人っていうのは、なかなか…僕の番組って、すぐ終わるので有名で、こういう長い間見守ってくれる人は、すごくアバンギャルドな人で。



タモさんは、誰が来ても興味深く話すってよく言われているんですけど、実はそうじゃなくて。興味がある人とない人がすぐわかるんですよね。この番組を見ていた時に…安倍さん（安倍晋三氏）が（田中裕二「また、荒れるぞ！っていうかさ、お前こそオレを呼べよ！」）。あの時に、タモリさんが安倍さんに言ったのが…、SPがアルタのお客を睨みつけているんですよ。タモさんが言ったのが、SPの態度の悪さとバラエティーを国はなめるなっていう2つだったんですね。僕はそれを見ていて、すごく痛快でした。この人の番組に出られて本当によかったなって。これ以上、迷惑をかけないようにしようと思いました。これからも本当によろしくお願いします。ありがとうございました。