【いいとも最終回から10年・名スピーチをプレイバック】中居正広「バラエティーの終わりはさみしい」 タモリに涙ながら呼びかける

【いいとも最終回から10年・名スピーチをプレイバック】中居正広「バラエティーの終わりはさみしい」 タモリに涙ながら呼びかける

 32年間(8054回)にわたって、放送されてきたフジテレビ系『笑っていいとも!』が「グランドフィナーレ」を迎えてから、今年の3月31日でちょうど10年となる。『感謝の超特大号』と題したグランドフィナーレでは、客席に歴代レギュラー陣77人が並び、さらに舞台上では“夢の共演”が相次ぎ、今なお「テレビ史に残る名場面」として語り継がれている。ORICON NEWSでは、その時の空気感をなるべく忠実に伝えるため、当時の肩書きに準じた表記で、グランドフィナーレでの名場面を「プレイバック」と銘打って紹介していく。



【写真】『仰天ニュース』で…笑福亭鶴瓶&中居正広と共演したタモリ



 番組後半では、いいともメンバーからタモリに向けたスピーチが送られた。



■中居正広

タモリさん、32年間お疲れ様でした。僕が『いいとも』に携わったのは、2014年4月で、ぴったり20年になります。94年4月、まだ有名でもないですし、アイドルとして人気があるわけでもなかったですし、知名度もなく、マネージャーさんもいない僕らをレギュラーとして迎え入れてくれて、まず深く感謝したいと思います。ありがとうございました。



バラエティーって非常に残酷なものだなと思います。歌もやらせてもらって、お芝居もやらさせてもらって、バラエティーもやらさせてもらって。歌の世界っていうのは、ライブとかやれば最終日があって、ドラマもクランクアップがあって、映画もオールアップがあって、なんか始める時にゴールに向かって、そこを糧にして進んでいるのかなって思います。でも、バラエティーは終わらないことを目指して、進むジャンルなんじゃないかなと。覚悟をもたないといけないジャンルなんじゃないかなと思いながら、『いいとも』に出させてもらったことをきっかけに、僕はバラエティーを中心に、SMAPとしてやらさせてもらったなと。



(声を震わせて)非常に、バラエティーの終わりはさみしいですね。ほかのジャンルは、評判がよかろうが悪かろうが、終わりがあるんですけど。バラエティーって、ゴールないところで終わらなければならないので、こんなに残酷なことがあるのかなと思います。当時、オレと香取で何もできなかったんですね。きょうはこの話をやろうと思っても、何もできなかったんですけど、でも、番組を、タモさんをアシストすることが、楽しい番組、娯楽を提供するひとつであるということを僕は学びました。



残念ですね。こんなに残念ことないと思います。さっきも話をしていましたが、タモさんは怒りもしないですし、褒めもしてくれない方でしたけど、ここ3~4年くらい前から、ようやくご飯を食べれるようになり。ある時、お酒を飲んだ時、タモさんが酔っ払っていたこともあったんですけど、僕のことをやさしく抱きしめて、やさしく頭をなでて「中居、オレお前に感謝しているからな。本気で感謝しているからな」って言ってくれたのが、すっごくすっごくうれしかったです。今こんな形でバラエティーとかやっていますけど、『いいとも』香取と出させてもらって、こんなチャンスを与えてくれてありがとうございました。



20年間、ケガしたり病気したことで休んだことありました。どんなことがあっても、僕はアルタに通い続けました。ある人は、お正月なったら、1年に1回休んでいる人がいて。なんで、この人、1年に1回、ハワイに行くために毎年毎年休みやがって(カメラが笑福亭鶴瓶を抜く)。特大号のものまねで、自分がウケなかったからっていって、不参加になって。誰かと比較するのは好きではありませんが、僕は20年間休むことなく、サボることなく。私的なことを除いて、しっかりとまっとうできたと。20年間で、タモさんが「もう成人だから卒業していいんだよ」と、タモさんがおっしゃってくれているんじゃないかなと勝手に解釈して、今後も『いいとも』レギュラーとして、『いいとも』やっていたんだよと、胸を張って、恥じないように今後もバラエティー、ほかのジャンルも含めて頑張っていきたいと思っています。タモさん、ありがとうございました。
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