【いいとも最終回から10年・名スピーチをプレイバック】鶴瓶、タモリは「芸人にとって港」 たけし&さんまとの違い「全然緊張しない」

【いいとも最終回から10年・名スピーチをプレイバック】鶴瓶、タモリは「芸人にとって港」 たけし&さんまとの違い「全然緊張しない」

 32年間(8054回)にわたって、放送されてきたフジテレビ系『笑っていいとも!』が「グランドフィナーレ」を迎えてから、今年の3月31日でちょうど10年となる。『感謝の超特大号』と題したグランドフィナーレでは、客席に歴代レギュラー陣77人が並び、さらに舞台上では“夢の共演”が相次ぎ、今なお「テレビ史に残る名場面」として語り継がれている。ORICON NEWSでは、その時の空気感をなるべく忠実に伝えるため、当時の肩書きに準じた表記で、グランドフィナーレでの名場面を「プレイバック」と銘打って紹介していく。



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 番組後半では、いいともメンバーからタモリに向けたスピーチが送られた。



■笑福亭鶴瓶

タモさん、お疲れ様でございました。あれは去年10月に、僕に電話かかってきて。『いいとも』終わると。「あんた納得してるの?」って聞いたら「感謝している」と。この人すごいなと。本当に感謝しているって言うから。こんな長い番組終わるのに、すぐに感謝しているって言えるのはすごい人やなって思いましたね。僕はいろいろ教えてもらいました。みんな、タモさんから怒られてないって言うけど、僕だけ怒られて(笑)。僕がどんだけ怒られたか。そんな怒られる人間じゃないのに。



でも、僕がビックリしたのは、タモさんは誰にでも平等なんですよ。(海外の)大スターとかが来ているのに(告知の時間が)30秒しかないんですよ(笑)。そのタレントもびっくりして、もう終わったのって感じなんですけど、タモさんは平気なんですよ。こんなこと許されるのって思ったんですよね。もっとすごいのは、オレとしゃべっていて、オレの思い出をオレに語ることがありますよね?あれ、わかってやってはるのかなって(笑)。「オレの思い出やん!」って言えないんですよ。わかってやっているんですよ、たぶん。オレの思い出やでって思いながらも、なんか気持ち悪い終わり方をしたり(笑)。でも、大好きで。



BIG3(たけし・さんま・タモリ)、きょうそろったじゃないですか?たけしさんっていうのはすばらしいし、会うとうれしいんですけど、緊張するんですよね。さんまも、僕より後輩なんですけど、会うとうれしいんですけど、緊張するんです。なんで、後輩に緊張せなアカンのって(笑)。この人(タモリ)は全然緊張しないんですよ。そこがええとこやなって思いますね。



いろんな人間を見てきましたけど、この人の別荘に行ったら、枝を切ってと言っていたはずが木ごと切られていることがあったんです。根こそぎ切られているんです。オレやったら怒りますけど「あれどうすんの?」って言ったら「切ってくれって言ったけど間違ったんだねぇ」って。そんなんおかしいやん(笑)!



そやけどね、僕はものすごく救われたことがあって。あることでものすごく落ち込んでいたら、その当時、ホテルに泊まっていたら、下から電話がかかってきて「どうしたんだ、おかしかったよね?」って。それで助けてもらったんですよ。なんか、この人に会うと安心するんですよね。それから、ズカズカ人のところに入ってくるんですよね。「『A-Studio』終わりに、なんかすましてしゃべるけど、あれ嫌だよね」って(笑)。そんなこと言われたら、腹立つやろ(笑)!「『家族に乾杯』もウソくさいよ」って、最低ですよ(笑)。



それでも何か全部救われるんですよね。なんか不思議な人ですよね。だから『いいとも』のレギュラーになれずに終わっていった人、かわいそうですよ。『いいとも』に出たいっていう人いてるじゃないですか。やっぱり、芸人にとって港みたいな人なんですね。これ、作らなアカン、この人の番組。フジテレビ。フジテレビもこんな港なくなったら、路頭に迷うで。だから、絶対作らなアカンと思うね。タモリさんに会えるところを作ってほしいなと思います。きょうは、本当にどうもお疲れ様でした。
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