【日本映画批評家大賞】小林薫、栄誉ある賞受賞も謙遜「出来の悪い人間に、こんな賞を…」 ダイヤモンド大賞に

【日本映画批評家大賞】小林薫、栄誉ある賞受賞も謙遜「出来の悪い人間に、こんな賞を…」 ダイヤモンド大賞に

 俳優の小林薫(72)が『第33回日本映画批評家大賞』のダイヤモンド大賞(淀川長治賞)を受賞し、22日に都内で行われた授賞式に登壇した。



【写真】木野花から花束を受け取った小林薫



 小林は、日本映画の一時代を築き、支えてきた功績が評価され、ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)を受賞。「ものすごくうれしいです。実は、ここに来るまで『ダイヤモンド賞』が一体どういう賞なのかよく理解していなかったんですが、控室に歴代の受賞者の方のお名前を記した本のようなものがありました。僕が背筋伸ばすような、そうそうたる大好きだし、尊敬してる役者さんの名前が歴代でずっと並んでいた」と話す。「もちろん僕はそこに立ったとは思いませんけども。大変光栄に思っていますし、本当にありがとうございました。できの悪い人間に、こんな賞をくださって、ありがとうございます。ほんとに感謝してます」と謙遜しながら喜んでいた。



 出演した『バカ塗りの娘』は、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した高森美由紀氏(※高=はしごだか)の著書『ジャパン・ディグニティ』を、タイトルを変えて映画化。海外では「japan」と呼ばれることもある“漆”(うるし)や、青森の伝統工芸・津軽塗を背景に、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜて描いた。



 同賞は、1991年に水野晴郎さん(故人)が発起人となり、淀川長治さん(故人)、小森和子さん(故人)といった当時第一線で活躍した映画批評家たちによって設立された、映画人が映画人に贈られる。2023年に公開した映画を対象としている。



■『第33回日本映画批評家大賞』結果



作品賞:『ほかげ』(塚本晋也監督)



監督賞:荻上直子監督『波紋』



主演男優賞:東出昌大『Winny』



主演女優賞:筒井真理子『波紋』



助演男優賞:磯村勇斗『月』



助演女優賞:新垣結衣『正欲』



ドキュメンタリー賞: 『ライフ・イズ・クライミング!』(中原想吉監督)



アニメーション作品賞:映画『窓ぎわのトットちゃん』(八鍬新之介監督)



新人監督賞:金子由里奈監督『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』



工藤将亮監督『遠いところ』



新人男優賞(南俊子賞):アフロ『さよなら ほやマン』



黒崎煌代『さよなら ほやマン』



新人女優賞(小森和子賞):花瀬琴音『遠いところ』



脚本賞:上田誠『リバー、流れないでよ』



編集賞(浦岡敬一賞):今井大介『#マンホール』



撮影賞:芦澤明子『スイート・マイホーム』



松永文庫賞(特別賞):八丁座



ゴールデン・グローリー賞(水野晴郎賞):木野花『バカ塗りの娘』



ダイヤモンド大賞(淀川長治賞):小林薫『バカ塗りの娘』
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