ポプテピピック 第12話「THE AGE OF POP TEAM EPIC」【感想コラム】
春分を迎えいよいよ春が間近に迫ってきている今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?ちょっと前までは寒い寒いと言っていましたが、最近はむしろ暑い日もあるくらいです。そんな寒いと言っていた1月から放送されてきたアニメ『 ポプテピピック 』もついに12話、最終回を迎えましたね。放送前から何かと話題になった本作でしたが、一体どのような最終回となったのでしょうか?早速、確かめてゆきましょう。Contents1 キングが仕掛ける壮大な計画は…2 ついに竹書房が破壊される!3 いつものネタも絶好調!とっとこなハムスターと挿入歌が危険すぎる!4 豪華な声優陣が繰り広げるネタのオンパレード5 アニメ『 ポプテピピック 』第12話「THE AGE OF POP TEAM EPIC」の感想■キングが仕掛ける壮大な計画は…画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード今回は第1話に登場したキングレコードの重役っぽい人たちが登場しましたね。彼らの話を聞く限り、どうもアニメ『ポプテピピック』はこれまでに放送されたような路線にするつもりではなかったとのこと。あんなクソアニメではなく、2人の女の子が仲良くキャッキャウフフするアニメにして”覇権”を手に入れるはずだったようです。まあ、わかりやすく言えば、「きらら」的な雰囲気のアニメにしたかったということです。ただ、現実は原作のクソっぷりを良くも悪くも(褒め言葉)再現したクソアニメが毎週垂れ流されていました。この現状に対して、重役たちがごちゃごちゃと言っていましたが、みなさんは言っている内容わかりましたか?カタカナ語や専門用語らしきワードが多数でてきており、おそらくその内容がよくわからなかったという人もいるのではないかと思います。というわけで、とりあえず、筆者が聞いた限りでわかった言葉をこちらで紹介しておきます。 愚かな時代が生んだポアゾン・モルテルなのか…腐敗したニヒリティ・ファースに手を出してしまったのか…暗闇はなく、無知があるのみ。我らがこれまで築き上げてきたミソロギアに…「マクベスの箱庭」からアペイロン・スパオする奴のアルケーをシュリンカー・セレーションした突如「マクベス・レコード」が異常膨張し…圧倒的わかりにくさ!英語、フランス語、ギリシャ語、固有名詞が入り乱れたカオスな会話となっています。例えば、ミソロギアはギリシャ語で神話(μυθολογία)という意味の言葉です。「マクベスの箱庭」「マクベス・レコード」といったよくわからない言葉に使われている「マクベス」はウィリアム・シェイクスピアの戯曲のタイトルですね。ちなみに、「暗闇はなく、無知があるのみ。」は、シェイクスピアの名言ですね。一つ一つの言葉がわかっても、話している内容の全体像はボヤっとしていましたね。筆者が思うに、「『きらら』みたいな女の子のかわいい日常で”覇権”を獲るはずだったのに、あんなクソにしやがって!」という感じのことが話されていたのではないでしょうか。■ついに竹書房が破壊される!画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード『ポプテピピック』という作品が話題になったきっかけの一つ、それはマンガの出版元である竹書房を破壊するネタですよね。原作マンガでは何度も竹書房が破壊され、コラボカフェではアンチと竹書房社員を同列に置くなど、『ポプテピピック』は竹書房をぞんざいに扱ってきています。もはや、『ポプテピピック』の伝統芸と言っても過言ではない「竹書房disネタ」、その元凶である竹書房破壊がついにアニメでも披露されましたね!やったぜ。サイドカー付きのバイクに乗ったポプ子とピピ美が竹書房にダイナミックに突入!銃声や炸裂音が鳴り響く中、竹書房のビルが至る所から爆発を起こして崩れてゆきました。原作ではビルを叩き割っていましたが、アニメではカラフルな爆発が大量に起こっていましたね。アニメならではのド派手な演出が楽しかったです。原作ファンなら、今回の竹書房破壊に心を躍らせたことでしょう!筆者は大興奮でした。■いつものネタも絶好調!とっとこなハムスターと挿入歌が危険すぎる!画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコードキングの壮大な話や竹書房破壊の合間では、いつも通り単発ネタが挟み込まれていましたね。そんな単発ネタですが、今回はなかなかアレなものが多かったですよ。とりあえず、ハムスターのネタはアウトですね。Aパートは原作通りなので良しとしますが、Bパートはダメです。だって完全にハ〇太郎でしたから!「へけっ」という口癖と「~なのだ」という語尾、そしてCVは間宮くるみさん。いや、もうほとんどハム〇郎じゃないですか!口調や話し方だけならまだしも、まさか本人を連れてくるとは思いませんでした。にしても、ハ〇太郎の声久しぶりに聞きましたね。幼い頃にアニメやゲームを楽しんでいたので、少し懐かしい気分になりました。ハムスターのネタ以外にもう一つ危険なヤツがありましたね。そうです、挿入歌です。今回は相当ひどかったですね。「心の大樹 ~こころのたいじゅ~」という実に卒業ソングらしい楽曲、だと思ったのですが、当然そんなことはありませんでした。画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード桜の木を殴り倒す音や卒業証書を破る音、さらに地球を叩き割る音が入っている楽曲に仕上がっているのですが、それよりもひどいのはその歌詞です。「作詞:大川ぶくぶ」の時点で嫌な予感はしていましたが、予想以上にひどいフレーズが飛び出しましたね。「こーろーすーぞー♪」…ん?今なんて言った?聞き間違いじゃなかったら「殺すぞ」って聞こえたんだけど…、そのワード大丈夫?最終回ということでハジけているのはわかりますが、そのハジけ方が尋常じゃなかったですね。にしても「殺すぞ」はマズいですね。まあ、筆者はこういうの大好物ですけどね!■豪華な声優陣が繰り広げるネタのオンパレードさて、今回も例のごとくAパートとBパートで声優さんが変わっていましたね。Aパートでは、ポプ子役を小山茉美さん、ピピ美役を三石琴乃さんが演じられていました。ざっくりと言うと、アラレちゃんとセーラームーンですね。かなりベテランの声優さんを起用しましたね。こちらの2人ですが、本編中のネタ(アドリブだと思われる)がすさまじかったですね。お互いのネタを奪い合い、そんな中でも自分の持ちネタをしっかりと決めていました。特に小山さん演じるポプ子が「月に代わっておしおきよ」と言ったときは驚きましたね。Bパートは、ポプ子役を速水奨さん、ピピ美役を中田譲治さんが演じられていました。こちらの2人は『Fate/Zero』の師弟コンビですね。それを証明するかのようにピピ美が「愉悦」、ポプ子が「優雅たれ」と言っていました。速水さんと中田さんが演じるポプ子とピピ美はやたら強そうでしたね。今回は襲撃者を叩きのめしたり、竹書房を破壊したりと比較的戦闘シーンが多かったので、2人の声はピッタリだったのではないかと思います。そして、実写で登場した蒼井翔太さん。一応「蒼井翔太」役として出演していましたね。ポプ子とピピ美の隣に並ぶ蒼井翔太さん。もう、何が何だかわかりませんね。■アニメ『 ポプテピピック 』第12話「THE AGE OF POP TEAM EPIC」の感想画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード『ポプテピピック』最終回はいかがでしたか?先に紹介した内容ももちろんですが、それ以外にも様々な面ではっちゃけている部分がありましたね。すべてを紹介しているとキリがありませんので、実際の内容を知らない方はぜひご自身の目で確認してほしいと思います。2018年冬アニメ、実に様々なアニメが放送されていました。同じ竹書房から刊行されているマンガ『ラーメン大好き小泉さん』や、筆者が感想コラムを書かせていただいている『からかい上手の高木さん』など、面白いアニメがたくさんありました。ただ、『ポプテピピック』はそれらのアニメとは一線を画しているアニメだったと思います。前衛的で挑戦的なアニメとして、2018年冬というクールを良くも悪くもかき乱してくれました。そんなアニメの最終話として放送された12話は非常に面白かったと思っています。3月28日にはBlu-ray&DVDの第3巻と『ポプテピピック ALL TIME BEST』の発売が控えているほか、9月には2DAYSのイベントがあるみたいです。アニメは一旦終了となりますが、まだまだ楽しませてくれそうですね。というわけで、これにて終劇!ポプテピピック 週刊感想コラムのまとめ(あにぶ編集部/タングステン)
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