春の新アニメ「 ばくおん !!」ここに注目してほしい!
4月5日より放送を開始する「ばくおん!!」今回は同作の見所を特集する。同作はタイトルが『けいおん!』と似ているので、なんとなく予想がつく人もいるだろうが、女子高生のキャラクターが登場する、おりもとみまな氏作の同名コメディーマンガが原作となっている。ストーリーは、普通の女子高生、佐倉羽音が、ひょんなことからオートバイに興味を持ち、バイク部に入部するところから原作は始まる。連載開始は2011年10月。どことなく最初の流れが『けいおん!』に似ている気がするが、狙ったのか真相は定かではない。基本的に最近流行のゆるふわ系ギャグにバイクの要素を追加した作品となっている。原作者のおりもと氏のバイク好きは、同氏がこの作品以前に描いた作品などでも披露されていたので、確かなもの。バイク関連の知識を笑いながら学べる作品形式がこの作品の魅力だろう。■ばくおん !! は「女子高生×バイク」ハイテンション学園コメディー学園ギャグにはなくてはならないキャラクター性の高さはこの作品の多きな魅力だ。まず主人公の羽音はゆるい感じの、天真爛漫キャラで、オートバイの免許を取得する際は。教習所での教習車である「バイ太」と出会い、技術を身につけていく。名前はどこかのギターで聞いたことのあるような感じだが、そこは気にするな! しかもこのバイ太は『キノの旅』のエルメスみたいに、バイクなのにぜか羽音にしゃべりかける。なお、羽音は教習後にバイ太と再開するのだが、そのあたりがアニメで扱われるかは不明だ。バイ太がホンダ製だった影響で、羽音の愛車もホンダのバイクになる。羽音が入部するきっかけを作った、天野恩紗は、天然パーマがトレードマークの、実家がバイク店ということで、バイクの知識が豊富で、なにかと場を引っかきまわすテンションの高いキャラだ。作中の思いつきイベントの発端は大体、恩紗の提案から始まる。本人はヤマハ系列のバイクの信者で、連載初期からなにかにつけて自転車とスズキのバイクをディスりがち、その辺りにも注目か。羽音のクラスメイトであり部員でもある鈴乃木凜は、ツインテと巨乳が目印のキャラクターだ。バイクに乗る際は全身をピッチリとしたバイクスーツに身を包んでおり、体のラインが悩ましい。メンバーの中では割と常識人だが、愛車を生産しているスズキの話題になると目の色が変わり、よくスズキをバカにする恩紗とは言い争になる。その辺りのイタさもこのキャラの魅力。ちなみに、幼少時代に猛暑で焼け付いていたスズキ・カプチーノのボンネットにお尻をぶつけてしまい、スズキのエンブレムの火傷跡として残っている。本編でそのシーンが拝めるのかを期待したい。この作品で、最も異彩を放っているのが来夢先輩こと、川崎来夢だ。終始無言で常にフルフェイスのヘルメットをかぶっている。その出で立ちはイギリスBBCの車番組『トップ・ギア』で新車を乗り回しタイムアタックをする謎のレーサー「スティグ」のようだ。主人公らが通う、丘乃上女子高等学校校長のたづ子が、学生時代に時にはすでにバイク部に所属していたようで、年齢不詳の謎キャラとなっている。カワサキ製のバイクを乗り回し、その腕前はかなりのもの、バイクと車の違いはあるが、無言で乗り回す姿はスティグそのものだ。作中ではなにか困ったことがあると必ず駆けつけるキャラになっている。 三ノ輪聖はこういった作品にはなくてはならない「お財布ポジション」のお嬢様キャラだ。入部動機は「ワルになりたいから」というなんとも言えない理由…。浮世離れした言動と行動でギャグを提供する。ツーリングの際は自身は最初は原付の免許しか持っていないため、初期は執事の早川が駆るイタリア製のバイク、ドゥカティ ・750SSイモラレプリカのサイドカーに乗って登場することが多いだろう。他に、中野千雨という、ツインテ・ちびっこ・皮肉屋の某あずにゃんっぽいキャラがいるのだが、アニメの方で登場するかは定かではない。■ばくおん !!の確かなバイク描写に期待同作にはカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティの国内外バイクメーカー5社の全面協力が決定している。その全面協力体制により、アニメには実車と同じデザインのバイクが登場する。公式協力によるメカ描写はおおいに作品を盛り上げることだろう。もしかしたらメカ描写が好評を博し、『けいおん!』でギターやベースが売れた時のように、実物のバイクが売れたりするかもしれない。または『ガールズ&パンツァー』の時のように、実車のプラモデルが売れるなんてこともあるかも?という訳で、ゆるい女子高生のやりとりを楽しみたい人にも、バイクなどのメカ描写を見たい人にも同作は向いている。気になった人は是非アニメをチェックして欲しい。 筆者:斎藤 雅典(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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