ReLIFE | Report 4 「 堕ちる 」【感想コラム】
こんにちは。超どうでもいい話をひとつ… ReLIFE の舞台となっている私立青葉高等学校の所在地についてですけど、今回のアバンで玲奈がシルバーピンについて説明するモノローグのシーンに、京王井の頭線2代目1000系っぽい電車と京王バスっぽい車両が映ります。新太の自宅が社会人のときから住んでいる東京都中野区のアパート「おのけん荘」のままらしいことも併せると、学校は井の頭線沿線か、井の頭線の駅を通る京王バス路線沿いにあると思うのですが、ググってもモデルになった大分県の高校か、千葉県の公立校しか出てきません。さらに第1話では、学校案内パンフ裏表紙の部活動実績欄に「県大会」と印刷されています。もしや玲奈の自宅が京王沿線で、学校は神奈川県とか埼玉県あたりにあるのでしょうか?謎は深まるばかりです。■一方的にライバル視する嫉妬のJK第3話以来、玲奈は事あるごとに千鶴の不気味スマイルをお見舞いされて、食事中もその顔が頭から離れません。運動ではほのかに、勉強では千鶴にかなわず、そのうえ、どっちも自分が一方的に相手をライバル視してるだけという屈辱的な状況に、背景をどす黒くしてしまうほどいら立ってます。ライバル意識は経済発展に欠かせない要素です。これなしには競争原理が機能せず、資本主義が成り立ちません。ですが、過ぎたるは及ばざるが如し、玲奈のように一方的だったりすると、個人レベルでは精神状態に悪影響を与えたり、企業レベルでは財務状況の悪化を招いたりと、ろくなことにならない例は枚挙にいとまがありません。■堕ちる…また落ちた新太と杏はまだ追試の迷宮から抜け出せません。世話役を買って出たものの、あまりの惨状に耐えかねた大神が、千鶴にも手伝ってもらおうとしたところ、新太はふと思い立って、大神を制止しました。千鶴と玲奈のこじれた関係が悪化しないよう配慮したのです。杏もそのことに気付いたみたいです。そして新太が追試そっちのけで千鶴のぼっち飯を心配する様子に、第1話のときみたく意味ありげに微笑みます。その表情は、わざわざ他人の問題を背負い込む新太に呆れてるようにも、悪戦苦闘する新太を優しく見守るようにも見えるのですが、果たして…状況が呑み込めない鈍感大神に対し、新太は「今度の追試をクリアできたら…」的な死亡フラグを立ててお茶を濁すのでした。■勘違いするコミュ障JK家に帰った新太は、千鶴にLIME(LINE風のチャットアプリ)で、一緒に食事する友達はいないのか尋ねます。返事は当然「ぼっちだと言ったでしょ。バカにしてんの?」…相変わらず自分がバカにされたと察知する被害妄想力はニュータイプ並みです。新太がSorry!のネコスタンプで謝ると、千鶴からLOVEのネコスタンプが返ってきました。さすがコミュ障、スタンプの選択が理解不能…という一発ネタだと断言できないのが ReLIFE のお約束。どこで再利用されるか分かりません。話の流れは今のところ玲奈ルートですが、千鶴ルートも同時進行中っぽいので…ともあれ、第3話からの流れで何となくお察しの通り、千鶴は玲奈が自分に関心を持っていると勘違いしてました。他人の視線に気付くようになった分、他人に全く興味がなかった頃より進歩したけど、相手の表情から感情を察する…つまり、空気を読めるレベルには達してないのです。■ぼっちは方針ですから。千鶴のぼっち飯を心配する新太は、ぼっち男の夜明に電話して、千鶴とランチを共にするよう提案します。ところが夜明は、仕事上ぼっちのほうが好都合だからと却下、さらに新太の千鶴への配慮を「でっかいお世話」だと諫めます。いわく、若いうちから転んで起き上がる経験を重ねることが大事だと。それでも、できれば友達に楽しい学園生活を送ってほしいと思う新太…どちらが正解って話じゃないんですが、彼らがどんなに楽しい思い出を作っても、そこから自分に関する記憶が消されてしまうことを完全に忘れてるみたいです。■堕ちる…オチた?ReLIFE 生活も1か月経過したある日の放課後、千鶴と「カズくん」は一緒に委員会へ。複雑な気分でその光景を見つめる玲奈に、勘違い継続中の千鶴が声をかけようとしたところ、玲奈は急に席を立ち、ほのかを部活に誘って教室を出ようとします。不気味スマイルはもう見たくないって感じですが、教室を出たところで大神たちを振り返り、千鶴への嫌悪感を募らせます。バレー部の自主練が終わって、電車の時間が迫るほのかを先に帰して一人になった玲奈は、サーブの練習を続けながら、頭の中は雑念が渦巻いてます。ほのかは運動で、千鶴は勉強で成果を出しているのに対し、自分の努力は報われず、しかも千鶴には勉強だけでなく大神の隣という居場所まで奪われて…玲奈は暗黒オーラに沈んでいきます。心なしか玲奈の周囲まで暗く…まさかとは思うけど、見回りの先生か用務員さんが体育館の照明を消していたなんてオチじゃないですよね?■堕ちる…落ちた?体育館のカギを職員室に返す際、玲奈は職員室の入り口に千鶴のカバンが置いてあるのに気付いて、千鶴を困らせてやろうと、出来心でカバンを持ち逃げしようとしますが、階段で居残り勉強を終えた新太に出くわします。すれ違いざま、新太は玲奈が千鶴のカバンを持っていることに気が付きました。カバンのことを新太に問い詰められた玲奈は、動揺して階段を踏み外してしまいます。助けようとした新太もろとも踊り場まで転げ落ちて、新太が玲奈を抱きしめているともとれる姿勢で倒れているのを、職員室から出てきた千鶴に発見されたところで次回に続きます。シリアス回なので、残念ながら「To LOVEる」的ラッキースケベシーンは拝めませんでした。■ReLIFE Report 4 ED今回のEDは、L’Arc〜en〜Cielの「HONEY」(’98年リリース)です。「ずっと眺めていた」とか「転がってゆく道で少しイカレただけさ」など、歌詞の一部が玲奈の心情を表現しているような気がします。差し替えイラストも大神だったし…この流れでいくと、次回以降も各エピソードにちなんだ選曲なのでしょうか?タモリ倶楽部の効果音とBGM(空耳アワーじゃないですよ。)で鍛えた私のダジャレセンスが問われます。■あとがきこれまでのところ、・千鶴:他人に興味がない状態から一歩前進しつつも、まだKY・玲奈:他人と自分を較べて劣等感を抱き、暗黒面に堕ちて窃盗に手を染める・新太:他人の心情を察する能力は高いけど、学力と体力の衰えによってピンチに直面する…という三者三葉の悩みというか、問題点が鮮明になってきました。千鶴と玲奈のこじれた関係は次回で一段落となるのでしょうか?次回予告でチラッと映った新太オトナ版の映像は、過去に関わるものでしょうか?気になって夜も眠れません。そして、次回のEDは別の曲だと知りつつも、HONEYの「信じてほしい、この世界が嘘でも」という一節を添えて、千鶴の笑顔が嘘(本人の意図とは異なる)でも、心から玲奈と友達になりたいと思っていることを玲奈に信じてほしいと切に願います。ReLIFE | Report 3 「 オッサンなんですから 」【感想コラム】(あにぶ編集部/anIORIent asst.)
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