ラブライブ!サンシャイン!! 第13話「サンシャイン!!」感想】君のこころは「輝いて」るかい?
みなさんこんにちは。セブンイレブンの選挙(イメージガール総選挙)で絶賛大忙しの竹取の翁です。さて、いよいよ第13話…すなわち最終回が放送されました。今、アニメ化が発表になったあのニコニコ生放送の放送…そしてそれを聞いてから放送開始までの何とも言えぬそわそわした気分…「次は果南ちゃん出るのかな!」(笑)などといった、次回がどのような回になるのか…、気になって仕方のなかったあの感じ… それらが、今はとても恋しく思われます。さあ、いよいよ第13話を振り返ってまいりたいと思います、がその前に…第13話をご覧になった方でご存知の方も多いかと思いますが、この第13話はとてもたくさんの批評がなされています。というのも、アニメなどではなくて文学でさえも、その作品を創った人物に直接訊かないことには製作者の真意は分からないことは言うまでもありません。その前提のもと、今回の第13話感想記事では、あにぶライター「竹取の翁」の個人的な予測や感想が述べられております。 私は批評家でもなければ、文学作品に精通している専門家でもありません。一個人の、趣味としての見解を述べておりますのでこの記事のいちいちに関して私が言及するのは差し控えさせていただきますのでご理解ください。私自身も、この第13話は様々な見方が出るだろうなと予測しておりました。また、自分とは違う意見を否定する気持ちも全くございません。ご理解の上、今回の第13話感想記事をご覧ください。 ■ラブライブ!サンシャイン!! 第13話「サンシャイン!!」ふりかえり※むつ達のセリフは事情により「モブ」としてあります。ご理解ください。千歌「はじめまして。私たちは浦の星女学院スクールアイドル、Aqoursです。今日は皆さんに伝えたいことがあります。それは…」という千歌のセリフから始まった第13話。 舞台にはたくさんの観客が…しかも制服…!? 一体彼女は「何を」伝えたいのでしょうか…。そしてOP…このOPをリアルタイム視聴できるのも第13話でおしまいか…と不意にさびしくなってしまいましたが(苦笑) さて、そんなちょっとセンチメンタルな気持ちも晴らすかように、今日も快晴の内浦。さすがに「晴れすぎ」ていてみんなバテちゃってますが…。千歌「私、夏好きだなぁ。なんか熱くなれる」確かに、千歌といえば「夏」ってイメージありますよね。(私だけかな…) 千歌と一緒になら、真夏の長距離走も頑張れるような気がします。善子「誰よ!高いアイス頼んだの!」…アイスパシリじゃんけん。負けてしまったのは薄倖の美少女、堕天使ヨハネ。まあでも、これってよく考えたら、善子ちゃんってじゃんけんのときにちょき(ヨハネチョキ)しか出さないからいつも負けるんじゃないのかなぁ…と(笑)そしてコンビニのレジの台の上に置かれたアイス…明らかに9個以上あると思うのですが…。1年生3人「ずらぁ…ぴぎぃ…よはぁ…」(鳴き声…らしきものがまた増えた…というか自分の名前ですよねそれ!)さてその後、図書室にて休憩をするAqoursの9人。千歌「そうだ、学校説明会の参加者って今、どうなってるの?」鞠莉「今のところ…ゼーロー!」第12話においても、「ゼロからイチヘ。」というワードが鍵となっていました。やはり未だ「0」から抜け出せないAqours。いろいろな「0」とどう立ち向かっていくのでしょうか。Aqoursの元にやってきた、「よしみ」「いつき」「むつ」そんなAqoursの元にやってきた、「よしみ」「いつき」「むつ」の3人。図書室に本を返しに来た彼女たちは休憩中のAqoursと出会ったことで、Aqoursの9人が学校存続のために猛暑の中毎日練習をしていることを知ります。むつ「すごくキラキラしてて…まぶしいね。」懸命なAqoursの姿は彼女たちの心にどう映ったのでしょう。そして夕方まで続いた練習。 その練習場所は屋上からプールサイドへ。 今日の練習は終わり…のAqoursの元に再び千歌の同級生3人が現れます。3人「千歌たちさ、夏休み中ずっとラブライブに向けて練習してたんでしょ? そんなに、スクールアイドル面白いのかなって。 私たちも、スクールアイドルになれたりするのかな?学校を救うために。」…!!とまさかのここでAqoursがいよいよ12人に…!!?そのように突飛な考えを思いついたのは、どうやら彼女たちのある「思い」が。モブ「統廃合の話、あったでしょ? みんな最初は仕方ないって思ってたみたいなんだけど。 やっぱりみんなこの学校のこと大好きなんだよね。 だから、学校救ったり、キラキラしたり、輝きたいのは、千歌たちだけじゃない。 私たちも一緒に何かできることあるんじゃないかな、って。」生徒たちの間にも広まっていた、浦の星女学院が廃校の危機に瀕しているとの話。その話を聞いて、「何か行動したい」。そう思っているのはAqoursのメンバーだけではなかったようで。そんな彼女たちの「私たちもスクールアイドルやりたい…!」に、千歌「…やろう!みんな一緒に!」と返します。曜も一緒になって喜んでいたものの、梨子は何やら複雑な表情を見せていました。その夜、千歌と梨子はライブの話をします。梨子「歌?」 千歌「うん。 ダンスは無理かもだけど、一緒にステージで歌うとかなら、間に合うんじゃないか な、って。」 梨子「できるの?」 千歌「うん。 みんなが歌って、うまくいって、それで有名になって、たくさん入学希望者が くれば、学校も存続できるし。」「学校を存続させたい」その切実ともいえる思いでこう語る千歌に対し。梨子「千歌ちゃん…でもね。」この後の言葉を察したのでしょう。千歌はこう続けます。千歌「それと…今は、0を1にしたい。 今日、むっちゃんたちと話してて思ったの。 なんで入学希望者が0なんだろう、って。 だって、ここにいる人は皆、ここが大好きなんだよ? 町も学校も人も大好きなんだよ。それって、ここが素敵な場所ってことでしょ? なのに0ってことは、それが伝わってないってことだよね。 ラブライブがどうでもいいってわけじゃないけど、 ここが素敵な場所ってことをきちんと伝えたい。 そして、0を1にしたい!」むつ達の言葉を受けて、改めて自分たちの町は、「みんなが『素敵』と思える町だ。」と感じた千歌。 今は、とにかく、「ラブライブより、『0を1にすることから』」これが13話冒頭の千歌のセリフに何か深く関わってきそうな予感がします。挫けそうになったこともあった千歌だが・・・そういえばこの後…千歌母が登場しますが…。若すぎませんかね。いやいや、梨子母も相当若く見えますが、梨子母を「若い」とすると千歌母は正直言って「ロリ」といっても間違いではないレベルの若さですよね。(ちなみに私は最初、何故かは自分でも分かりませんが、千歌母を千歌のいとこか何かかと思っておりました…(笑)) そしてそんな千歌母に「美人」と言われた梨子ちゃん。梨子「えぇっ…?いやぁ…それほどでも…あるかな。」梨子ちゃんといえばスクフェスでも、電撃G’sMagazineでも自分のことを「地味」と表現しますが…自分のことを地味地味といっておきながら「美人」と言われれば否定しない梨子ちゃん。いやぁ…これもこれで可愛いですよね(笑) (謙遜したいのか自尊したいのかよく分かりませんが)千歌姉たちから、千歌がスクールアイドルを始めたことを聞いた千歌母。「あっちいってて。」とあしらわれてしまう彼女でしたが、千歌母「今度は…やめない?」と、千歌に。千歌「うん。やめないよ。」この半年で、挫けそうになったこともあった千歌。そんな千歌が、「やめないよ。」と言っていた時の彼女の背中には、たくましさも感じました。「成長」です。そして遂にラブライブ地区予選当日!そして遂にラブライブ地区予選当日。おそらく彼女たちがいたのは…名古屋。 「輝きたい!」という思いから始まり、半年間ここに向かって走り続けてきた彼女たち。 そんな彼女たちにもいよいよ本番が目前に。いろいろなことがありましたが…感慨深いものがあります。 (それにしても花丸は自分がいる地域によって驚き方が変わるのだろうか…。)そして、会場前ではむつ達と会い。 モブ「千歌―。」 千歌「あっ、いた。ここだよー。」 モブ「ごめんごめん、ちょっと道に迷っちゃって。」 曜 「他の子は?」 モブ「うん、それなんだけど…実は…。」 千歌「…そっか。」 曜 「しょうがないよ、夏休みなんだし。」しかし。モブ「私たち、何度も言ったんだよ。でも…どうしても全員で参加するって!」自分たちも学校の統廃合は阻止したい。そして、浦の星女学院を守るために一生懸命に頑張るAqoursを自分たちも応援したい。自分たちも、Aqoursみたいにキラキラと輝きたい。そんな思いで、沼津からはるばる、浦の星女学院の全校生徒が駆けつけました。そんな光景を見て、歓喜する千歌。 ですが…。梨子「ごめんなさい。 実は調べたら、歌えるのは事前にエントリーしたメンバーに限るって決まりがある の。」千歌の、「みんなで輝きたい!」という思いは残念ながら叶うことは出来ません。 それでも生徒たちは。モブ「じゃあ私たちは、客席から宇宙一の応援をしてみせるから!」 モブ「浦女魂、見せてあげるよ!」 モブ「だから、宇宙一の歌、聞かせてよね!」そして、いよいよ本番前、控室にて。ルビィ「実はまだ、信じられないんだ。」 花丸 「オラもずら。」 ルビィ「今、こうしてここにいられることが。」 花丸 「夢みたいずら。」 善子 「何いまさら言ってるの。今こそがリアル。リアルこそ正義…! (ルビィと花丸に抱きついて) ありがとね。さ、後はスクールアイドルになって、ステージで堕天するだけ!」 ルビィ「うん!」 花丸 「黄昏の支配者ずら。」 善子 「行くわよ! 堕天使ヨハネとリトルデーモン!ラブライブに…降臨!」最初は、「スクールアイドルが大好きだけど、人見知りだし、お姉ちゃんが…。」 「完璧田舎っ子な自分がスクールアイドルなんて…。」そんな思いでスクールアイドルになることをためらっていた二人。しかし、第4話「ふたりのキモチ」で遂にスクールアイドルを始めることを決意。確かにスクールアイドルになる前の二人からしてみたら…たくさんの人の前で、可愛く、そしてキラキラと輝くスクールアイドルになることは、いろいろな意味で「夢」だったのかもしれません。そんな二人への善子の言葉。「ありがとう。」この言葉に善子の気持ちが濃く詰まっているなと感じました。「堕天使でもいいんだよ。」この言葉に救われて、彼女はここまでAqoursの8人と歩んできたのですね。3人の涙が、とても印象的なシーンでした。客席では、果南 「高校3年になってから、こんなことになるなんてね。」 ダイヤ「まったくですわ。誰かさんがしつこいおかげですわね。」 果南 「だね。感謝してる…鞠莉。」 鞠莉 「感謝するのは私だよ。 果南とダイヤがいたからスクールアイドルになって、ずっと二人が待っててくれ たから、諦めずに来れたの。」 果南 「あの時置いてきたものをもう一度取り戻そう。」 ダイヤ「もちろんですわ。」2年前、鞠莉の留学で解散してしまった、(旧)Aqours。この3人の誰もが「スクールアイドルをもう一度やりたい。」、「またこの3人一緒に舞台に立ちたい、スクールアイドルになって思い出を再び築きたい。」と思っていたことでしょう。第9話「未熟DREAMER」にて遂にお互いの思いをぶつけあうことのできた果南と鞠莉。そして彼女たちもAqoursの一員となりました。鞠莉の「もう一度スクールアイドルを。」の誘いに最初は受け入れなかった果南、ダイヤ。しかし彼女たちは決して鞠莉を見捨てたわけではありませんでした。「自分たちも学校の廃校を阻止したい。」その思いは、3人のどの心にも存在していたのです。そして「力を合わせて、希望の海を泳いでいく」ことを決意したのでした。 一度は3人でスクールアイドルをやっていた三年生の3人。彼女たちの間の絆は、まったく色あせることなく、とても強いものだったように映りました。舞台裏では、梨子「不思議だなぁ。内浦に引っ越してきた時は、こんな未来が待っているなんて、 思ってもみなかった。」 曜 「千歌ちゃんがいたからだね。」 千歌「それだけじゃないよ。 ラブライブがあったから、μ’sがいたから、スクールアイドルがいたから。 曜ちゃんと梨子ちゃんがいたから!」 千歌「これからも、いろんなことがあると思う。 嬉しいことばかりじゃなくて、辛くて、大変なことだっていっぱいあると思う。 でも私、それを楽しみたい。 全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい! それがきっと、輝くってことだと思う!」 ずっと千歌の言ってきた、「輝きたい。」 遂に彼女たちは、「輝く」時が来たのです。そしてステージに立ったAqours。新曲か…!?それとも青空JumpingHeartがここで来るのか…!?その答えは、想像もし得なかったものでした。なんと、お芝居調で、「内浦を、Aqoursを、そして『今』を」説明し始めたではありませんか。そして彼女たちは宣言します。果南 「私たちは考えました。」 鞠莉 「どうしたら前に進めるか。」 ダイヤ「どうしたら0を1に出来るのか。」 千歌 「そして、決めました。」 曜 「私たちは、」 梨子 「この町と」 花丸 「この学校と」 ルビィ「この仲間と一緒に」 善子 「私たちだけの道を歩こう、と。」 果南 「起きること全てを受け止めて」 ダイヤ「全てを楽しもう、と。」 鞠莉 「それが、『輝く』ことだから!」 千歌「『輝く』って、楽しむこと。 あの日、0だったものを1にするために。」 ■ラブライブ!サンシャイン!! 第13話 挿入歌 「MIRAI TICKET」光になろう 未来を照らしたい 輝きは心からあふれ出すよ 夢が生まれ 夢のために泣いてきたときでも「諦めないこと」で繋がった みんなみんな悩みながら「ここ」へ辿りついたね これからだよ 今はもう迷わない 憧れ抱きしめて次へ進むんだ 僕たちだけの新世界がきっとある 見せヨーソロー 船がいくよ 未来へ旅立とう 青い空笑ってる 光になろう 未来を照らしたい 輝きは心からあふれ出してもっと先の景色望むんだ 船が行くよ 未来へ旅立とう 青い空笑ってる 光になろう 未来を照らしたい 輝きは心からあふれ出してもっと先の景色望むんだ あぁやっと手にした「MIRAI TICKET」かざして千歌「私たちが0から作り上げたものって何だろう。 形のないものを追いかけて、迷って、怖くて、泣いて。 そんな0から逃げ出したい、って。 でも、なにもないはずなのに、いつも心にともる光。 この9人でしかできないことが、必ずあるって信じさせてくれる光。 私たちAqoursは、そこから生まれたんだ。 叶えてみせるよ、私たちの物語を。この輝きで!」【引用】 千歌「君の心は」 Aqours「輝いてるかい?」 ■ラブライブ!サンシャイン!! 第13話 「サンシャイン!!」 感想「私たちも、スクールアイドルになれたりするのかな…?学校を救うために。」 東京のスクールアイドルイベントでは、得票「0」。そして、浦の星女学院入学説明会の参加者も「0」。「そんなに魅力ないかな…。」と落胆する千歌。しかしそこに現れたむつ達。そしてその後のむつ達の言葉で、千歌の心は大きく動きます。彼女たちの、「スクールアイドルやりたい」には多くの視聴者が、「えっ!?」と驚いたことでしょう。しかし、このシーンの、彼女たちのこの言葉。「スクールアイドルやりたい」という思いを抱かせたのは、 「学校を廃校にしたくない。素敵な町にある、このかけがえのない『浦の星女学院』を廃校にはしたくない。」という強い思いです。そして彼女たちのこの突飛な言葉に千歌は気付き、夜、二人で話していたシーンではこのように言っています。「だって、ここにいる人は皆、ここが大好きなんだよ。町も学校も人も大好きなんだよ。それって、ここが『素敵な場所』ってことだよね。」 「ここが素敵な場所ってことをきちんと伝えたい。そして、0を1にしたい!」確かに、私自身も、これらのシーンは見ていて驚き(というより焦り…?)の連発でした。しかし、よく考えてみてください。このシーンは、後のライブ前のパフォーマンス(何故か「ミュージカル」とも呼ばれていますが(笑))に大きな影響を与えています。 「ラブライブがどうでもいいってわけじゃないけど、ここが素敵な場所ってことをきちんと伝えたい。そして、0を1にしたい!」 むつ達の言葉が無ければ、この言葉、13話において『核』といっても過言ではないこの言葉は生まれなかったのではないでしょうか。そうだとするのなら、このシーンは、ファンの間でも意見の割れていたこのシーンは、第13話においてとても重要なシーン…欠かせないシーンでであったのではないかと、私は思います。みんなの「普通」の日常を変えた。スクールアイドル。ライブ前、各学年で話をしていたシーン。 とても最終回らしいシーンでしたね。第1話「輝きたい!」を思い返してみますと、最初の千歌のセリフは「普通な私の日常に訪れた『奇跡』。」でした。この「奇跡」は梨子が転校してきたことに対して、と取れますが、このシーンで考えてみますと、Aqours全員にとって、「彼女たちがスクールアイドル」と出会ったことすらも「奇跡」である。と取れないでしょうか。第1話で、千歌たちが花丸とルビィを見、声をかけていなかったら、最終回は生まれなかったかもしれない。そもそも梨子が浦の星に転校してこなかったら、ダイヤが生まれかけのスクールアイドルグループ(未だ2年生3人しかメンバーのいなかったAqours)に可能性を見出してなかったら、鞠莉が再び内浦に戻ってこなければ、最終回は…そもそもこの物語は生まれていなかったでしょう。と考えると、やはり、スクールアイドルAqoursは本当に「奇跡」で生まれたんだなぁと、千歌ちゃんがよく言っていた「奇跡だよ!」はまさにAqoursにふさわしい言葉であるように感じます。また、各学年で話しているシーンは、最終回でないと表現できない、「美しさ」のようなものを魅せられました。「0」 を「1」にするために画像引用元:youtube.comライブ前に描かれていた、パフォーマンス。このパフォーマンスは、どのような経緯で行うことになったのでしょうか。 これを辿ってみますと、先ほども書いたとおり、やはり内浦という素晴らしい町を、「素晴らしい」と伝えたい、知ってほしい。「『とにかく今は』0を1に。」その思いでAqoursは地区予選のステージに立ちました。しかし、0を1にするにはどうすればいいか、アニメでは描かれてはいなかったものの、おそらく彼女たちは悩んだでしょう。まだ未熟(DREAMER)な彼女たちが考え抜いた結果があのパフォーマンスなのではないでしょうか。「あのシーンは要らなかった。」―本当にそうでしょうか…? むしろ私には、あのシーンが無ければこの第13話は成り立たなかったであろうとさえ思われます。今回の第13話は、Aqoursが、今までは自分たちの問題を解決してきたけれど、今度は、自分たちが、生み出した「輝き」を広めて聞いている人に広げていく、繋げていく。そして「0を1に」する。そこがゴールの回であると私は思います。であるのならば、Aqoursがどうやって「0を1にしたのか」。この描写は不可欠であるはずです。あの地区予選で初めてAqoursを見た人たちは彼女たちをどう思うでしょうか。滑稽に思うでしょうか。 嘲笑する対象に思うでしょうか。そうではないはずです。ただ「私たちの学校を救いたいです。」だけ言っても、思いは伝わらない、それなら…とあのパフォーマンスは生まれた。多くの人の前で、あのパフォーマンスをするには、とても勇気が必要だと思います。その勇気を持って、懸命にステージの上で輝くAqoursの光は、きっと来場者を照らし、惹きつけたでしょう。あのパフォーマンスは、第13話の「真に迫っていた」重要なシーンではないでしょうか。サンシャイン自分ひとりじゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝く。 普通のみんなが集まって、一人じゃとても作れない大きな輝きを作り、学校や、聞いている人に広がっていく、繋がっていく。 それが、千歌がスクールアイドルの中に見つけた「輝き」。これは、第11話「友情ヨーソロー」にて曜と梨子たちによって語られた、千歌にとっての「輝き」です。そしてライブ前の千歌の言葉、これからも、いろんなことがあると思う。 嬉しいことばかりじゃなくて、辛くて、大変ことだっていっぱいあると思う。 でも私、それを楽しみたい。全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい! それがきっと、「輝く」ってことだと思う!ライブ中の千歌の言葉、「輝く」って、楽しむこと。私は1話を見て、千歌は「普通怪獣」な「自分」が輝きたいと思っているのだろうと愚かな勘違いをしていました。千歌にとって、「輝く」とは、そしてこのアニメのタイトル「サンシャイン」は、「みんなで輝く」という意味が込められていたのですね。ラブライブ!が「みんなで叶える物語」だったすると、ラブライブ!サンシャイン!!は「みんなで輝く物語」とでも言いましょうか。私の心に深く浸みた言葉、それは「嬉しいことばかりじゃなくて、辛くて、大変なことだっていっぱいあると思う。でも私、それを楽しみたい。全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい!それがきっと、「輝く」ってことだと思う!」でした。我々も、人生の中で絶対ある辛いことや大変なこと。 時には逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし、その大変なことに向かって一生懸命に頑張ることが「輝く」ってこと。そう彼女は言っているのです。「頑張る姿は、『輝く』」とても素晴らしい言葉であると思います。ところで、私はラブライブ!サンシャイン!!が放送開始される前に、この記事でところで、今、メンバーが女の子のものだけではなく、多くの「アイドルアニメ」が注目されていますが、何故、ここまでアイドルアニメが注目されるようになったのでしょう?と書きました。その答えは、まさに「頑張る姿は、(人々の心で)『輝く』」から。その輝きに惹かれた人たちが、スクールアイドルに魅力を感じ、今のようにたくさんのファンが生まれた要因になったのではないでしょうか。ラブライブ!に続くシリーズ。ラブライブ!「サンシャイン!!」サンシャイン!!というタイトルの所以は…まさにここにあったのですね。 ■MIRAIに向かって(第13話,最終回感想総括)さて、半年で多くのことを経験し、成長し、地区予選で精一杯輝いた「Aqours」。その結果、遂に入学説明会参加者数は0から、1へ。夢が生まれ、夢のために泣いてきたけれど、「諦めないこと」で繋がり、その途中には、彼女たちの中に、「迷い」も生じました。しかし、彼女たちは、彼女たち「だけ」の新しい世界を信じて、これからを、「歩み始めました」。―MIRAI TICKET 彼女たちが生み出した未来へのチケット。いつかはこのMIRAI TICKETが、最高に彼女たちを輝かせるTICKETになることを信じて。【この行文字ポイント最大】 また、最後になりましたが私事により、一部回の感想記事が欠けましたことをお詫び申し上げます。【ラブライブ!サンシャイン!! 第9話「未熟Dreamer」感想】今夏一番美しい花火でした。(あにぶ編集部/竹取の翁)
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