シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2018年編] 記録的大豊作の年
2019年もあと少しとなり、来年は遂に2020年です。この2010年代が終わろうとするタイミングで、色々なアニメが生まれたこの10年間を振り返ってみようという企画です。各年の有名・話題アニメから、筆者のお気に入りのアニメまで独断と偏見で代表的な作品をご紹介したいと思います。今回は、2018年度の作品です。このページの目次1 2018年の主な出来事2 宇宙よりも遠い場所3 ヒナまつり4 リズと青い鳥5 はたらく細胞6 ゆるキャン△7 記録的大豊作の2018年■2018年の主な出来事2月 将棋・羽生善治さんと囲碁・井山裕太さん 国民栄誉賞受賞9月 テニス・大坂なおみ選手 全米オープン優勝 日本人初の四大大会制覇 歌手の安室奈美恵さん アーティスト活動引退12月 4K・8Kテレビ放送が開始2018年の新語・流行語大賞 「そだねー」(平昌オリンピックカーリング女子日本代表)■宇宙よりも遠い場所「ノーゲーム・ノーライフ」などを手掛けた、いしづかあつこ監督のオリジナルアニメ。同年ニューヨーク・タイムズで、「2018年の最も優れたテレビ番組」の海外番組部門に選出されました。何かに一歩踏み出したいけどできないキマリ、母が南極で行方不明になった報瀬(しらせ)、高校を中退してアルバイトをしている日向、芸能活動ばかりで友達がいない結月。日本に住む4人の女の子たちが、それぞれの思いを胸に、はるか遠く南極まで旅をする、南極青春グラフィティ作品です。日本から南極への遠い道のりと、その過程で深まっていく4人の絆は、涙なしでは見られません。「 宇宙よりも遠い場所 」を100倍楽しめる!知っておきたい南極豆知識!2018.12.19世界が認めた名作!「 宇宙よりも遠い場所 」の魅力とは?2018.12.12公式サイト:http://yorimoi.com/©YORIMOI PARTNERS■ヒナまつりインテリヤクザの新田のもとに、突如現れた超能力者のヒナ。新田はヒナに脅される形で、半ば強引に共同生活を送ることに。二人を中心とした、不思議な日常を描きます。一方でヒナを追ってきた組織の超能力者・アンズは、装置の故障で組織に戻れなくなり、ホームレス状態に。同じホームレスの方に助けられて、人の心の温かさを感じ、成長していく姿は感動的です。全体的に笑いと感動のバランスがよく、人情味溢れる作品になっています。またアンズ役・村川梨衣さんの爽やかなOPと、新田役・中島ヨシキさんが歌う心に染みるEDも良曲です。『 ヒナまつり 』― あなたならどの超能力少女との暮らしを望む?2019.07.16公式サイト:http://hina-matsuri.net/©2018 大武政夫・KADOKAWA刊/ヒナまつり製作委員会■リズと青い鳥2015年から放送された「響け! ユーフォニアム」のスピンオフ作品。主人公が所属する吹奏楽部の先輩・みぞれと希美。二人の女の子の、繊細で濃密な人間関係を表現しています。物静かなみぞれは、自分を部に誘ってくれた希美に、友達以上の強い思いを抱いています。一方の希美も優れた演奏技術をもつみぞれに、複雑な感情をもっていて・・・。二人の関係性の変化に、音楽が重ね合っていく演出も見事です。また作中の重要な役どころ、童話「リズと青い鳥」の登場人物・リズと少女の二役を、女優・本田望結さんが演じています。本田さんのお芝居にも注目ですね。二人の少女の関係を儚く描いた最高の青春映画「 リズと青い鳥 」2018.05.13公式サイト:http://liz-bluebird.com/©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会■はたらく細胞赤血球や血小板など、理科の授業で習ったことがある細胞たちを擬人化するという、オリジナリティー溢れる作品です。また聴くたび元気がもらえる、OPテーマにも注目です。人体を守るためにいつも必死で頑張るキャラクターたちに、元気や勇気をもらえます。また知っているようで知らない体の仕組みを、楽しみながら勉強できる、一石二鳥の作品です。すでに2期の制作も発表済みで、舞台やアプリゲームなど様々な展開が行われています。続報を期待して待ちましょう。『はたらく細胞』体内で活躍する細胞たちの名言2019.06.18公式サイト:https://hataraku-saibou.com/©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction■ゆるキャン△キャンプが趣味の女の子たちの日常を描く、アウトドア系青春作品です。この作品がきっかけで、特に一人でキャンプをする「ソロキャンプ」が話題になりました。主人公・リンやなでしこたちが、ソロやみんなで楽しくキャンプをする様子をゆったりと描いています。美しい景色や癒される音楽、そしておいしそうなキャンプ飯にも注目です。また亜咲花さんによるOPテーマ「SHINY DAYS」もヒットし、話題になりました。ゆるキャン△ 週刊感想コラムのまとめ2018.02.21公式サイト:https://yurucamp.jp/©あfろ・芳文社/野外活動サークル■記録的大豊作の2018年2018年に放送されたアニメは評価の高い作品が多く、個人的に大豊作の年だと思います。「はたらく細胞」や「ゆるキャン△」はすでに続編や様々なコラボも決まっていますし、2020年以降もますます展開が楽しみですね。他のシリーズ・2010年代のアニメを振り返るコラムをお見逃しなく!シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2010年編] 10年代アニメのはじまりシリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2011年編] 大震災を超えてシリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2012年編] アニメが私たちの世界を変える!シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2013年編] アニメが社会現象に!シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2014年編] バラエティー豊かな作品続々シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2015年編] 6つ子ニートが旋風を巻き起こす!シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2016年編] 劇場版作品が次々話題にシリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2017年編] フレンズたちが大騒ぎ!!(あにぶ編集部/ふきのとう)
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