the GazettE、REITAさん追悼公演を発表「メンバーが与えられる仲間としての愛の形」【コメント全文】
ロックバンド・the GazettEが25日、公式サイトを更新。16日に訃報が伝えられたベーシストのREITAさんの追悼公演『HERESY LIMITED 「SIX GUN’S」』を、5月27日に東京・豊洲PITで開催すると発表した。これに合わせ、メンバーが思いをつづった。【Xより】「何よりも愛した音楽とLIVEで送り出してあげたい」the GazettE・REITAさん追悼公演 開催報告全文 the GazettEは2002年3月に結成。都内を中心に精力的にライブ活動を続け、06年に初の日本武道館公演、アリーナ公演を経て2010年に東京ドーム公演を実施。11年以降は多ジャンル参加の大型フェスにも積極的に参加し、13年には自身初のワールドツアー行う。その後活動の規模を拡大し、世界13ヶ国22都市で人気を集めた。REITAさんは5月27日生まれ。 ホームページでは「4月15日に永眠いたしましたREITAの葬儀が執り行われましたことを、謹んでご報告いたします」と伝え、「REITAをthe GazettEとしてファンの皆様と共にどのように送り出すのが最善なのか、the GazettEメンバー・スタッフで協議を重ねた」とし、「REITAが何よりも愛した音楽とLIVEで送り出してあげたいという想い」から、5月27日の豊洲PIT公演を「追悼公演という形で行わせていただく事となりました」と報告した。追悼公演の詳細は後日発表される。 この発表を受け、メンバーもそれぞれコメントを寄せた。以下、全文。■RUKI(Vo)追悼公演に関して、メンバー全員で集まりそれぞれの胸中、本音をぶつけ合い話し合った末に5月27日追悼公演を行う運びになりました。自分自身も含めメンバーそれぞれ様々な感情が入り混じる中、このタイミングでライブを行う理由はたった1つです。純粋に今までREITAが1番嬉しそうに幸せそうに喜んでいた事とは何かと考えた時、それはいつだってライブでファンの声や、皆の楽しんでる姿を見ていた事、これが全員の同じ意見でした。REITAの言っていた「the GazettEは永遠であってほしいと願う」という意思と、ご親族の方々から「頑張っていってほしい」という言葉を聞けた事が、こうして自分達に慎重な決断をさせてくれました。全てを諦めて心が落ち着くのを待ち続けるよりも、REITAはいつだって永遠に自分達やファンの心の中にいると想い、このライブを毎年行う事こそが永遠にREITAを想い続ける本当の意味の追悼であり、バンドのメンバーが与えられる仲間としての愛の形でもあります。これがたった今生きている人間としての使命であると自分達は信じてこの願いを繋げていきたいです。なによりこれまで自分達のバンドが生きる糧だと言ってくれて、共に笑い、共に泣き、それでも支え続けてくれたファンの皆に寄り添いながら、これからもthe GazettEを続けていく事が出来たらきっとこの先the GazettEは誰よりも強いバンドになれると信じています。国内だけでなく海外からもREITAを想い、沢山の方々が追悼してくれた事を知りました。いつか全員でこの感謝を直接伝えに行かなければならないと思っています。だからこの先どんな困難があっても、今は自分達の道が正しいものであると信じて強く前を向こうと。このメンバーでステージに立ち、いつでも皆が帰って来れる場所を守り続けるから。心がまたライブに足を運べる気持ちになった時、笑顔で感謝を伝えさせてください。改めていつも温かい応援を心からありがとう。5月27日、全員で待ってます。■麗(Gt)ファンの皆と自分たちメンバーに、REITAが唯一残してくれた言葉、それは『the GazettEは永遠であってほしいと願う』その一言です。最後までファンとメンバーを想っていたREITAの気持ちに応えるにはどうすれば良いのか、今日まで考え抜いた結果この『HERESY LIMITED 「SIX GUN’S」』として追悼公演を5/27豊洲PITにて開催する事を皆にお知らせするに至りました。この決定に至るまでの決意や覚悟、全てを話し合った上でこの日ステージに立つ決心を残された4人のメンバーで固めてきました。彼が逝去してから僅かな時間しか流れていませんが、時が傷を癒してくれる事よりもREITAの記憶の色彩を少しでも色褪せる事なく、ファンの皆と鮮やかに彩っていける場所をこれからも作り続けて行く事に残された人生を捧げていきたいという想いです。REITAを想ってくれている全ての方々の心情を想うと「LIVE」というものに対してそれぞれの想いを推し量る事が出来るわけではありません。ただ純粋にメンバー皆と話している時はいつもくだらない事で最高に盛り上がっていたし、ステージの上では狂った様にBASSを掻き鳴らしファンの皆を魅了し、何よりREITA本人が「生きている実感がする」と言い続けてきたのがthe GazettEとして今まで22年間立ち続けてきたステージそのものでもあるのです。全てを受け入れてライブに参加して欲しいとは言えません、それぞれの受け止め方は違います。どれだけ時間が掛かったとしてもいずれ受け入れて前を向ける様になった時に、いつでも誰でも戻って来れる場所を守り続けて行く事が残された4人のメンバーに今できる唯一の事であり使命でもあると思っています。この日、猶予のない時間軸で奇跡的に豊洲PITが押さえられたのも、神様がREITAに最後の挨拶を許してくれたからなんじゃないかと思ってしまう程です。REITAの魂は必ず5/27豊洲PITに降りて来て、皆にありがとうを伝えに来てくれると信じています。その時皆で思いの丈と感謝の気持ちを直接伝えてあげられたら、きっとこれからもまた安心してステージまで降りて来てくれると信じています。■葵(Gt)こうして皆宛に文章を綴るのはずいぶん久しぶりに感じるね。あれから俺たちは本当に毎日たくさんの事を話した。一からバンドの在り方、メンバーの想いなんかを本音でぶつけ合ってさ、純粋な友として本当にたくさんの時間を語らいにあてた。たくさんREITAとの思い出や、REITAってこうだったよねって話してさ。やっぱりREITAとの思い出って笑ってる事が多かったなって。いつでも明るく照らしてくれていた存在なんだなって。俺はいろんなところで「アイツはthe GazettEの良心だから」って言って、それくらい優しいやつなんだ。だからREITAの愛したthe GazettEのライブで送ってやるのが俺たちの流儀だろうって話したんだ。今はまだ、REITAを偲ぶときかもしれない。そこにはきっと色んな意見や感情があって、いくらなんでも早すぎるよって。でも5月27日が悲しい涙で溢れてしまったらアイツは悲しむから。俺たちは5月27日をREITAに「ありがとう」と伝える日にしたいと考えた。きっとアイツもその方が喜ぶって思えたし、俺たちはそう信じています。REITAが残した「the GazettEは永遠であってほしい」って言葉をすごく考えた。単純にバンドを存続させるって意味も当然あるだろうけど、きっと優しいアイツの事だから「バンドを、スタッフを、そして何よりファンを守ってほしい」って託したのかなって思う。あれから世界中のファンが涙に暮れてさ、きっとその姿にREITAも泣いてるんだろうって。REITAの言葉を大切にしてくれて、新宿にも行ってくれてさ。REITAはそれを見て「泣かせちゃってごめん。でも来てくれてありがとう」って言ってるんだろうなってずっと考えてた。そんなファンをいつまでも一人で泣かしておくのはREITAも気が休まらないだろうって、そんなファンの帰って来れる場所、支えられる場所を準備しておこうって話してさ。すぐには足が向かなくても、少しの勇気が生まれた瞬間にthe GazettEが止まっていたらその腕を掴めないって。だから、皆それぞれのペースで、ゆっくりで良い。俺たちはその瞬間、そこに立ってるから。■戒(Dr)今回5月27日にライブをすることを、メンバー同士それぞれの想いを話し合い、決めました。ずっと一緒にREITAと過ごしてきて、あいつが一番輝いている姿はあのステージに立っているREITAだとそう自分達の中では確信しているし、ファンの皆もそう思ってくれていると信じています。あれからすごく沢山のファンの想いを今日まで色んなところで目にしてきました。自分達はその想いを形にし、いままでもこれからも変わらないthe GazettEをREITAと皆にみせていくことが今まで支えてくれた全ての方々への感謝の形だと思っています。そしてこれからもステージの上から伝え続けていきたい、そう思います。今回のライブ、ファンのみんなの中にも沢山の意見があると思います。でも無理に立ち上がらなくていい、無理に気持ちの整理なんかつけなくてもいい。どれだけ時間をかけたとしてもかまわない。変わらない気持ちで、変わらない場所でずっと待っています。それがREITAの言葉にあったthe GazettEは永遠、そこに繋がるものだと信じているし、言葉にならない想いを埋めてくれる場所はここにしかないと、そう確信しているから。5月27日よろしくお願いします。
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