『刀剣乱舞』話題沸騰中のブラウザゲーム「とうらぶ」とは?
アニメの続編も決定している大人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』が3周年を迎え、提督はのべ300万人にのぼり現在も盛り上がりを見せている。「艦これ」登録者数は今年に入って大きく伸び、先月下旬に290万人を突破、このままの情勢ですと今月中に【300万人】に到達する見込みです。応援して頂いた提督の皆さん、本当にありがとうございました!既存サーバ群の整備/増強と、新規サーバ群の設営を急ぎます。 #艦これ— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) 2015, 4月 6そんな、艦隊これくしょんを提供している『DMMオンラインゲーム』で今、話題のブラウザーゲームがあります。それこそが、DMMゲームズとニトロプラスがタッグを組んだ刀剣男士育成シミュレーションゲーム『 刀剣乱舞 』通称『とうらぶ』です。名刀や名槍といった名高き武器が戦士の姿となった刀剣男士。歴史上の戦場を駆けながらさまざまな刀剣男士を集め、自分だけの白刃隊を結成・育成することが可能。プレイヤーは物に眠る想いや心を目覚めさせ力を引き出す能力を持つ「審神者(さにわ)」として、刀剣男士を各時代へと送り込み、戦いを繰り広げるのです。2015年1月からのゲーム公開が始まる前から、既に事前登録者でサーバーは満杯となる盛況っぷり。順次、新たなサーバーを構築してはいるが未だにプレイしたくてもできない『難民』が発生している状態だ。■ゲーム意外でも盛り上がりをみせる刀剣乱舞のブーム女性審神者を中心に、ゲーム以外でも激しい盛り上がりを見せているとうらぶ。関連グッズの発売日には長蛇の列が形成され、オンリーイベントが開催されれば全国各地の審神者が殺到。今年の夏のコミックマーケットではすでに1ジャンルを築けるほどのサークル数だ。コラボカフェが開かれれば抽選で当選しないとお店に入れないという人気っぷりで、さらには美術館で日本刀の展示会があると、刀剣男士のモデルになった刀を一目みようと人が集まっているのだ。もちろん公式のイベントというわけではない、それでも問い合わせが殺到して特別に日本刀を公開する美術館まであるほどだ。全国各地で公開されている美術館に巡礼している人も少なくなく、書店では日本刀の関連書籍が売れていて特設コーナーを設けるお店もあるという。少し前には歴史や武将にハマる『歴女』が話題となりましたが、今では『カタナ女子』や『日本刀女子』なる言葉まで誕生しメディアも熱い注目を送っています。こうしたゲームをきっかけに、日本の伝統ある歴史や文化に注目を集まることは喜ばしいことだという声もあり、美術館や博物館の人たちは日本刀ブームを支える若者たちを歓迎ムードで迎えています。■提督には馴染み深いゲームUI刀剣乱舞のブームの要因として、人気男性声優さんたちのキャスティング、イケメンキャラからショタっこまでそろえるキャラの属性の豊富さなどももちろんあるだろうが、刀剣乱舞の魅力は決してキャラゲーだけではないところだろう。まずはゲームシステムやUIが『艦これ』と非常に似ているため、元々提督業をしていた人たちにはかなりとっつきやすいシステムになっているところ。ゲーム内でも三日月宗近が「提督が鎮守府に…」や艦これを匂わすパロディ的発言をしているほどで、提督と審神者を兼務しているプレイヤーも多く、女性プレイヤーだけでなく男性プレイヤーも意外と多かったりするのがとうらぶの特徴だろう。ちなみに艦これと刀剣乱舞はDMMがゲームプラットフォームとして提供しているところは同じだが、開発運営元はまったくの別なのでそこは悪しからず。■史実とSFの絡み合う世界観設定そして刀剣乱舞の世界観監修やシナリオを担当しているのは『芝村裕吏』さん。アニメ化もした『ガンパレード・マーチ』や『ガンパレード・オーケストラ』などをはじめとした多くのヒットゲームを手掛けたゲームデザイナーで、複雑で凝った裏設定や『無名世界観』と呼ばれる圧倒的な独自の世界観設定に定評がある。そんな芝村氏がニトロプラスと手をくんだとあらば、とうらぶの世界観設定に裏設定があるのでははいかと注目してしまうもの。刀剣乱舞の世界観は西暦2205年。歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃、それを阻止するためプレイヤーは審神者として各時代へと刀剣男士送り出す…というかなりSFな設定があり、「歴史修正主義者」の目的や黒幕なんかもいるのではないかと考察する人までいる。もうひとつ刀剣乱舞の大きな特徴に「回想」というものが存在する。特定の刀剣男子たちを彼らにまつわる戦場に連れて行くと、会話が発生するというシステムだ。例えば、史実だと新選組の土方歳三の愛刀だった和泉守兼定と堀川国広を特定の戦場に出陣させることで会話が発生するのだ。この回想システムがなかなかに奥深く、史実をしるとより一層思い入れがゲームやキャラへの思い入れが深まるのだ。こうしたSF設定と史実に基づいた両面が絡み合う世界観設定もゲームやキャラ人気を支える要因と言えるのではないだろうか。少しでも興味を持った方は、是非審神者として刀剣男士と共に戦場をかけぬけてはいかがだろう。 (あにぶ編集部/Uemt)
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