「彼とは2回デートをしたのですが、２回目のデート以降、彼の言動が少しずつ変わってきている気がします。彼はもともと人の目を見て話をする人なのですが、わたしを見ている時間や回数が増えたと感じます。ただの自意識過剰でしょうか？　今までつきあった人が少ないもので、彼のこういった反応がLOVEなのかLIKEなのか、どちらなのかまったくわかりません。彼は基本的に誰にでも優しく、困っている人がいると手を差し伸べる優しい人なので、私に対しての言動もそれと同じなのかなと感じてしまいます」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

 

■「彼の気持ちがわからない」は「じぶんでじぶんの気持ちがわからない」ってこと

これは相談の文面に答えが出ていますよね。「彼は困っている人がいると手を差し伸べる優しい人」なわけですよね? 彼はあなたが困っているから、あなたに手を差し伸べているのです。

つまり、あなたが彼のことが大好きで、でも大好きという気持ちをどう伝えたらいいのかわからない、彼とつきあいたいけどどんなアクションを起こすとつきあえるのかわからない……そういう困っているあなたに彼は、「好きだよ」と手を差し伸べている、つまりLOVEです。

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要約すると「彼の気持ちがわからない」という相談が非常に多く見受けられます。彼の気持ちがわからないというのは、ようするにじぶんの気持ちがわからないということです。

彼の気持ちがどうであれ、彼のことがLOVEであれば、そして寝ても覚めてもLOVEなのであれば、ふつう人はじぶんからなんらかのアクションを起こしますよね？　恥ずかしい？　そんなの関係なしに、得も言われぬパッションが湧いてきて、告白するなり、彼の部屋に泊まりに行くなり、なんらかの行動を起こすはずです。

だから、彼の気持ちがわからないのではなくて、あなたはじぶんでじぶんの気持ちがわかっていないということでは？

 

■遊びが足りていないってこと

じぶんでじぶんの気持ちがよくわからない人にありがちな特徴として「素直じゃない」というものがあるように見受けられます。

食べたいものを「食べたい」と素直に言えないとか、進学したい学校があっても素直に「進学したい」と言えなくて、結局、ひそかに狙っていた指定校推薦をほかの女子に奪われてしまったとか、とにかく自主規制がうまい女子、イコール、じぶんでじぶんの気持ちがイマイチよくわかっていない女子。

つまりじぶんの気持ちにウソをつかない、というクセをつけることで、じぶんの気持ちがわかり、引いては気になる男子が発しているLOVEとLIKEのちがいが見えてくるのでは？　ということです。

さらに言えば、じぶんを識る（しる）ことで、「どういう心の状態が、じぶんの気持ちにウソをついていないことなのか」が見えてきますが、じぶんを識るというのは、他人を知ることです。

つまりたくさんの人と触れあうことです。ということは、素直じゃない人って、遊びが足りていないとも言えるように思うのです。（ひとみしょう／文筆家）

（愛カツ編集部）