ポプテピピック 第5話「イモ☆ヨバ」【感想コラム】

ポプテピピック 第5話「イモ☆ヨバ」【感想コラム】

2月に入って最初に放送された『ポプテピピック』第5話、みなさんもご覧になりましたか?本作は2018年冬アニメのなかでもいろいろな意味で異色のアニメとなっていますね。早いことにもう第5話ですよ。


今回は版権的に危険度MAXなネタがいくつもありましたね。また、ポプ子とピピ美のキャストの組み合わせも素晴らしかったですね。インターネット上でAパートは狂気、Bパートは加害者と言われていますが、まさにその通りだと思います。


それでは、アブナイ放送となった第5話を見てゆきましょう!


Contents

1 いきなり差し替え!聞き覚えのある音声と「Nice boat.」2 チャンネル間違えたかな?3 2度目の差し替え、「biimシステム」にBB素材とは…4 狂気と友情5 命知らずのデスゲーム6 『 ポプテピピック 』第5話「イモ☆ヨバ」の感想
■いきなり差し替え!聞き覚えのある音声と「Nice boat.」

第5話は開幕から映像の差し替えが行なわれていました。差し替えられた映像には広大な海と海に浮かぶ一艘の船が映っていましたね。いわゆる環境映像というやつですが、こういう感じの差し替えどこかで見たことあるような気が…


ともあれ、あのやりたい放題の『ポプテピピック』で差し替えだなんて、一体何をやらかしたのでしょうか?その答えは環境映像の後ろに流れる音声にありました。どことなく聞き覚えのあるその音声からは口笛、舵を切る音、汽笛っぽい音がします。


あっ…(察し)


このパロディはダメですね。ちょっと相手が悪いです。これはいけない。差し替えに「Nice boat.」と言いたいですね。


■チャンネル間違えたかな?

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード


いつも通りOPを見終えると、『ポプテピピック』『イモ☆ヨバ』がはじまりました。『ポプテピピック』を見ていたはずが、いつの間にか『イモ☆ヨバ』なる少女マンガチックなアニメを見ていました。


急にはじまる少女マンガに困惑しましたが、ヒロインがかわいかったので良しとしましょう。あと、サッカー部のキャプテンで成績優秀で生徒会長でイケメンの北条先輩を演じていたのが内田雄馬さんだったことに笑ってしまいました。


ただ、かわいいだけの少女マンガで終わることはありませんでした。奴らは少女マンガ風の作画を無視して登場しました。奴らによって貧困家庭のステレオタイプが描かれていましたね。両親がパチンコ狂いで子どもの面倒を見ないというワケアリ家庭を描写していましたね。サブリミナルパチンコに爆笑してしまいました。


■2度目の差し替え、「biimシステム」にBB素材とは…

ポプテピピック 第5話「イモ☆ヨバ」【感想コラム】画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード


今回もゲームパロディーパート健在でした。ただ、ここも差し替えがされていたうえ、モザイク処理までされていましたね。差し替え前の映像はどんなものだったのでしょうか?


差し替え前の映像についてはわかるひとはわかると思います。版権のあれこれがあるので明言はしませんが、「Yahoo!きっずゲーム」の野球ゲームが元ネタですね。子ども向けゲームにもかかわらず難易度が異常に高いことでおなじみのFlashゲームです。


こちらのゲームですが、今でもプレイできますので興味のある方はプレイしてみてくださいね。リンクの掲載は控えますが、探せばすぐに出てきますよ。


また、画面構成にも見覚えがありましたね。各種動画投稿サイトにたくさん投稿されているRTA(リアルタイムアタック)動画によく使われているレイアウトです。このレイアウトは周知されるきっかけとなった動画制作者の名前から「biimシステム」と呼ばれています。


そして、ゲーム画面後に表れたブルーバック画面と饅頭みたいな顔。まさかの『ポプテピピック』公式からのBB素材配布に開いた口がふさがりませんでした。でも、いいBB素材でしたね。いろいろな用途がありそうです。


■狂気と友情

ポプテピピック 第5話「イモ☆ヨバ」【感想コラム】画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード


『ポプテピピック』毎回ポプ子とピピ美の声優が変わることで話題となっています。インターネット上では、次の声優は誰かを予想する人まで出ていますね。ポプ子とピピ美の声優への注目度の高さが伺えます。


第5話の声優はこれまでに起用されていた方々とは少し趣向が違っていたように思います。Aパートではポプ子役を金田朋子さん、ピピ美役を小林ゆうさんが演じていましたね。この2人は第1話の三ツ矢雄二さん・日高のり子さんのような作品コンビではありません。また、第2話の悠木碧さん・竹達彩奈さんのようにユニットを組んでいるわけでもありません。


金田さんと小林さんの2人はどちらもエキセントリックな言動が良く知られている2人ですね。金田さんはその独特の言語センスから「金朋地獄」と称されることもあります。小林さんは丁寧な物腰から飛び出す狂気(本人は至って真剣)がすさまじい方です。


単独でもかなりアレな方なので、「混ぜるな危険」と言われることも多いにもかかわらず、『ポプテピピック』はこの2人を起用しました。これまでに起用されたキャストのなかでは群を抜いて狂気度が高かったように思いま


震えるほどの狂気を浴びたあとのBパートではポプ子役を中村悠一さん、ピピ美役を杉田智和さんが演じていましたね。インターネット上でも多くの人に予想されていたコンビが第5話で実現しました。


こちらの2人は共演作も多いですが、それよりも仲が良いことで有名な2人ですね。ラジオでの発言やTwitterでのやり取りからその仲の良さが伺えます。中村さんと杉田さんの仲の良さを見たい方は、AT-Xで放送されている『東京エンカウント』あるいは『東京エンカウント弐』をご覧ください。


中村さんと杉田さんの2人が出演されたBパートはアドリブのオンパレードでしたね。特に演技をやめて勝手にしゃべり始めたところには驚きましたね。もうアドリブの域を超えた雑談でした。あまりに自然な会話だったので、見ているうちに杉田さんのラジオ「アニゲラ!ディドゥーーン!!!」を聞いているような感覚に陥りました。


■命知らずのデスゲーム

ポプテピピック 第5話「イモ☆ヨバ」【感想コラム】画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード


そんな第5話の声優さんたち、特にポプ子を演じた金田さんと中村さんがやった危険なモノマネを覚えていますか?あんなの忘れられるわけないですよね。例のネズミのモノマネです。


日本では株式会社オリエンタルランドが運営しているテーマパークの看板キャラクターとして知られているネズミです。作中ではピー音でキャラクター名が伏せられていましたが、文字にすると伏字にしてもダメそうなので、書くのは控えておきます。


さて、危険と隣り合わせのモノマネを披露されたわけですが、特に中村さんがやったモノマネの危険度が高かったですね。まず、やたらクオリティが高かったです。あの独特の高い声と「プル」という発言。


たぶんあれですよ。ネズミのキャラクターが犬と戯れているところのモノマネをしたんでしょうね。犬については聞かないでください。


■『 ポプテピピック 』第5話「イモ☆ヨバ」の感想

第5話はこれまでに放送された回のなかで、ずば抜けてアブナイ回でしたね。ちらつく「D」に戦々恐々とさせられました。1回のパロディでもヤバいのに何度もやるなんて、本当に命知らずですね。


今回は危険なパロディが多かったですが、ほかにもツッコミどころがたくさんありましたね。インディーズゲーム『Undertale』のネタや「人類滅亡シリーズ」のネタなど、ちょっと懐かしいネットのネタが多かったです。


なんとなくですが、第5話は全体的にインターネット(特にニコニコ動画)発信のネタが多く盛り込まれていたのではないかと思います。ネタを知らない人が多くなるのも無理ないですね。


とはいえ、ネタがわかる方にとっては最高に面白い回だったと思います。筆者もネタがわかる側だったので、楽しむことができました。と同時に、少しノスタルジーも感じました。


第5話は危険と狂気をはらんだ回でしたね。『ポプテピピック』は今回の放送で目を付けられてしまったことでしょう。


来週の放送ではどんなことが起きるのでしょうか?震えて待ちましょう。


ポプテピピック 週刊感想コラムのまとめ





(あにぶ編集部/タングステン)
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