『不適切にもほどがある!』河合優実、純子役は「今までで一番の反響」 “昭和の価値観”に葛藤もあった

『不適切にもほどがある!』河合優実、純子役は「今までで一番の反響」 “昭和の価値観”に葛藤もあった

 俳優・阿部サダヲが主演を務める、TBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』(毎週金曜 後10:00)。第5話では、市郎(阿部)と純子(河合優実)に待ち受ける悲劇的な事実が明らかに…。終盤にかけて存在感を強めている純子役・河合優実に作品に対する話を聞いた。



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 宮藤官九郎氏が書き下ろす、意識低い系タイムスリップコメディー。1986年から2024年の現代へタイムスリップした“昭和のおじさん”小川市郎が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくストーリー。



 河合が演じる純子は、市郎の一人娘。高校2年生・17歳。父・市郎とは日々言い争いが絶えないが、本当は父親思いの優しい一面もある。第1話から“コンプラ違反”の過激なセリフでインパクトを残し、「聖子ちゃんカット似合う」「スケバン姿が馴染んでる」とビジュアル面でも話題を呼んでいる。



 周囲からの反響も大きいようで「地上波のドラマにここまでガッツリ出たことがなかったというのも大きいと思うんですけど、今までで一番の反響がありました。改めて注目度の高い作品なんだなと実感しています。いろいろな声をいただいていますね。『すごい思い切って演じてるね!』と褒めてもらったこともありました」と笑顔で話す。



 「元々、人を笑わせることが好き」という河合は、過激なセリフやオーバー気味な感情表現も「そこまで自分では違和感なく演じている」。一方で徐々に人間味が増していく純子というキャラクターに対し「そっち(コメディー)に振り切り過ぎてしまうと人間らしい一面が薄れてしまう。コメディーの中でも“一人の人間”として存在させなきゃいけないということで、最初の方は気を張って、身構えて演じていた」と苦労もあった。それでも「撮影を重ねて、どんどんスムーズに純子になれている気がします」という。



 改めて純子の人物像を問うと「昭和で自分の価値観や倫理観を育ててきた子」と答えた。さらに印象的なシーンについては「今では口にするのもはばかられるようなセリフもありましたし、演じて一番難しいなと感じたのは、キヨシが『前の中学でゲイの子もいたし』と話すシーンで純子はすごい嫌悪感を示してるんですよね。そこは今の自分の感覚と違いすぎて、いくら役とはいえど、マイノリティの人に対して、そんな拒否の仕方をしていいのかと。演じていてすごく苦しくもありました。でも作品の中ではそれが重要な役割でもあるので、自分なりに模索しながら演じています」と語り、演じる中での葛藤も明かした。



 物語も終盤に差し掛かる第6話(3月1日)。予告では「市郎と純子の運命を知った秋津(磯村勇斗)が、嫌がる市郎をある場所へ連れていき…!?」との意味ありげな一文も。河合は「未来が変わるのか…皆さん、気になっているかと思います。ただ純子は自分がいつ死ぬかを全く知らずに1986年を生きていて、その中で自分の人生の岐路、純子が自分で選んで得ていくものが描かれていきます。今まででお父さんや近い人とだけ接していた世界から、自分の人生、世界を広げていく姿を見守ってほしいです」と見どころを紹介した。
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