『戦隊大失格』矢野優美華、小林裕介に「わーん、お兄ちゃん優しい!」 2人の関係性に梶田大嗣「うらやましい!」【連載1弾】

『戦隊大失格』矢野優美華、小林裕介に「わーん、お兄ちゃん優しい!」 2人の関係性に梶田大嗣「うらやましい!」【連載1弾】

 テレビアニメ『戦隊大失格』が、TBS系全国28局ネットにて4月7日から毎週日曜午後4時30分より放送される。これを記念して出演キャスト・梶田大嗣、矢野優美華、小林裕介のオフィシャルインタビューの一部を紹介する。



【動画】戦隊VS悪の戦闘員がバトル!公開された『戦隊大失格』最新映像



 同作は、2021年2月に週刊少年マガジンで連載がスタートした同名漫画が原作で、地上侵攻を繰り返し敗れ散る怪人たちの下っ端戦闘員として戦う名もなき戦闘員D(ディー)が主人公。



 そして、その怪人たちの侵攻を食い止め、全人類から羨望の眼差しを向けられる竜神戦隊ドラゴンキーパーであったが、この戦い実は怪人側が必ず負ける事を義務付けられた茶番劇だった。怪人たちにやりたい放題の、とんでもスーパー戦隊を潰すため、名もなき戦闘員Dが立ち上がるというストーリー。



■共演前から接点あった?梶田大嗣×矢野優美華×小林裕介の関係性



矢野 私は小林裕介さんと同じ事務所で、事務所に入った時からずっと裕介さんの背中を追ってきたんです。うちの事務所はみんな仲がいいので、お兄さんみたいな存在です。



小林 でも僕の第一印象は怖かったんでしょ?



矢野 初めてお会いした日、裕介さんがあまり体調がよくない様子でしたが、集中してお仕事をされていて、その中でも「もう一回お願いします!」っておっしゃっている様子がすごい気迫で。小林さんって怖い人なのかもしれない…って思ったのが第一印象ではありました(笑)。



小林 確かにうちの事務所は、先輩後輩関係はあるけれど、みんなで気楽に食事に行ったりできる関係性もあるよね。矢野さんとレギュラーで一緒に仕事するのはこれが初めてだけど、僕としては「ようやく来てくれたか」と思えて嬉しかったよ。



矢野 わーん、お兄ちゃん優しい!



小林 今日やりづらいなぁ(笑)。



梶田 その関係性、うらやましいです! 僕も小林さんとご一緒するのは今回が初めてですが、小林さんの出演作品をずっと見てきたのですごくうれしくて。初めてお話ししたときは、なんて優しい方なんだろうと思いました。



小林 僕が演じる戦闘員Dは一応、悪役なんだけどね(笑)。梶田くんは最初からリスペクトオーラ全開で来てくれて。僕は人見知りするタイプなんですけど、梶田くんは積極的に話しかけてくれて助かりました。それに戦闘員Dと桜間日々輝は一蓮托生みたいな役なので、梶田くんのほうから意見を交わしに来てくれるのは僕としてはすごくありがたいなと思っています。



梶田 収録が終わった後、「ちょっとお話できませんか」ってお願いして、ご飯に行かせていただいたりもしましたね。何もかも頼るのは良くないなと思いつつ、何かあった時はやっぱり相談させてほしいです。いい距離感を作っておきたいんです。



小林 桜間日々輝を体現したような優等生ぶり(笑)。二人は、この作品の前からすでに面識があったんだって?



梶田 実はそうなんです。僕が最初に入った養成所で同期生でした。



矢野 同じクラスで一緒に2年間学んでいたんです。



梶田 (養成所で)舞台をやったんですが、僕と矢野さんでダブル主演みたいな形だったんですよ。しょっちゅうケンカしたよね(笑)。だから『戦隊大失格』で再会したときは驚きました。知り合いだと知ってホッとした部分と、成長したところを見せないといけないなという思いが湧きました。



矢野 私は二人とも知ってる人だったので、よかったという思いが一番でした。オーディションで錫切夢子役に選んでいただいたんですが、その決定を聞いた時に初めて、日々輝役は梶田くんだと知りました。原作を読んでいたとき、日々輝って誰になるんだろうってずっと考えていたんですが、梶田くんだと知った瞬間に日々輝の声がすぐに想像できたんです。「日々輝はここにいたんだ!」って思いました。



■戦闘員Dと日々輝の異なる正義観



矢野 悪役であるはずの怪人が大戦隊に立ち向かう『戦隊大失格』ですが、裕介さんはこの作品のテーマについてどう思いますか?



小林 主観をどこに置くかによって見え方がガラッと変わる作品だけど、さとう監督の「戦闘員Dを主人公にすると、これはリベンジものなんだよ」という言葉を、僕はすごく意識しています。日々輝や夢子など戦隊員たちと触れ合って、心が揺れることもあるけれど、「お前らを倒して世界征服する」という気持ちを忘れない。「アニメでは、原作とは感情の描き方が変わるかもしれない」とも言っていたので、あくまでもリベンジものなんだということを大事にしています。だから大戦隊と共闘していても、モノローグでは「こいつ使えないな」ってあっさり切り捨てたりもする。僕はあくまでも戦闘員Dの主観を大切にしたいと思っているけど、二人はどう思ってる?



矢野 戦闘員Dってこう見えても13歳の男の子なので、人間で考えるといわゆる思春期。価値観もどんどん揺れ動く時期だと思うんですよ。それまで小さなコミュニティにしかいなかった人が、外に出ていろんな人たちと出会い、固まっていた価値観が変わっていく。それまでの自分を否定することにもなるから、葛藤が芽生える。実際、戦闘員Dって言っていることはめちゃくちゃだし、言動にも一貫性がなかったりする。でも誰よりも人間くさいキャラなんですよね。そんな戦闘員Dがこれからどんな成長をしていくのか、私はすごく楽しみなんです。アニメを観てくださるみなさんも、自分が13歳ぐらいの頃と重ねて観ると面白いんじゃないかなと思っています。



梶田 日々輝は正義観を幼少期は両親やドラゴンキーパーに委ねていて一見ブレているけれど、それってリアルだと思うんです。子供の頃は両親が正しいと思っていたけれど、戦闘員Dに出会ってからは、「これからは僕の信じる正義を信じます」と言えるようになる。アニメで初めて『戦隊大失格』をご覧になる方々は、何が正義で何が悪か、最初は混乱するかもしれません。だけど観ていく中で、それぞれの考え方を見つけられる作品になったらいいなと期待しています。



梶田 裕介さんにとってヒーローというとどんな存在が思い浮かびますか?



小林 僕は戦隊のレッドが大好きでした。子供の頃の夢は「レッドになりたい」だったしね。ずっと「アニメで主人公をやりたい」と言い続けてきたのは、主人公ってレッドのような存在だと思っていたから。具体的に誰というよりも、その立ち位置に憧れてきたんだよね。戦闘員Dは、見た目は黒だけどもしかしたら別の色に染まる可能性もある。レッドキーパーと再び相まみえることもあるのかな。そのときにどんな景色が見えるのか楽しみです。



梶田 僕にとってのヒーローはキャプテンアメリカと、父ですね。警察官としてヘリコプターのパイロットをしていて、休日も家族の買い物に付き合ったり、田舎で田植えをしたりと、とにかくパワフルで。実は、「警察24時」的な番組に父が出たことがあるんですが、災害時にヘリコプターで被災地に向かっている父の姿を見て、かっこいいなと思いました。



矢野 かっこいいお父さんだね。私はヒーローになりたいというよりもプリンセスに憧れながら育ってきた人間なんですけど、ヒーローもののアニメを観るとき悪役に感情移入することが多かったかも。悪役にもこの人だって頑張ってるんだよな、と思える人間くささがありますよね。悪役がいるからヒーローがいると考えると、私は悪役のキャラクターに親近感を感じます。



■キャスト情報

戦闘員D(青年D):小林裕介

桜間日々輝:梶田大嗣

錫切夢子:矢野優美華



レッドキーパー:中村悠一

ブルーキーパー:井上剛

イエローキーパー:小野賢章

グリーンキーパー:鳥海浩輔

ピンクキーパー:M・A・O



朱鷺田隼:吉野裕行

藍染小町:長江里加

翡翠かのん:和氣あず未

撫子益荒男:立木文彦



獅音海:小野友樹

浦部永玄:山下誠一郎

雪野アンジェリカ:鬼頭明里

石川宗次郎:濱野大輝

明林恋蓮:黒沢ともよ



薄久保天使:三上枝織

来栖大和:逢坂良太

七宝司:清水優譲

小熊蘭丸:野津山幸宏

戦闘員XX:羊宮妃那

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