田中泯×新田真剣佑「本当の親子のようでした」 『フクロウと呼ばれた男』で正反対の親子を熱演

田中泯×新田真剣佑「本当の親子のようでした」 『フクロウと呼ばれた男』で正反対の親子を熱演

 ダンサー・舞踊家にして、俳優としても活躍する田中泯と、海外でも精力的に活動する新田真剣佑が出演する日本発「スター」オリジナルドラマシリーズ『フクロウと呼ばれた男』(全10話)が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で4月24日より独占配信される。政治的な事柄を扱ったオリジナル脚本の本作で、田中と新田は「道筋を正す」ため暗躍する父と、真っ向から「世を正したい」息子という正反対の親子を演じている。



【画像】4人の子と孫も勢ぞろいした大神家の家族写真



 本作の脚本は、日本とアジア諸国発信のコンテンツ制作と配給を手がけるアイコニック・ピクチャーズのデビッド・シン(『時をかける愛』)が担当。彼は、エグゼクティブ・プロデューサーも務めている。



 物語は、次期総理候補の息子が謎の死を遂げたことから始まり、金、名声、女、権力…あらゆる欲がうごめく人間たちが複雑に交差して、次から次へと問題が勃発する。



■大神龍太郎と大神龍は、どのように生まれたのか?



 田中と新田が演じる龍太郎と龍、それぞれのキャラクターは、エグゼクティブ・プロデューサー&脚本のデビッド・シンが日本で働き、生活している間に出会った多くの方々にインスパイアされた人物だという。デビッド・シンは「ビジネスマンとしてこの国で働いていた際に理解できなかったことや多くの取引の裏に隠された力を感じることがありました。外国人だけでなく、多くの日本人にとっても、謎に包まれていると感じているのではと思ったので権力と影響力をふるう謎めいた人物に興味を持ちました」と、キャラクターの着想を得た背景を明かしている。



■大神龍太郎と大神龍は、どんな人物なのか?



 主人公の大神龍太郎(田中)は“フクロウ”と呼ばれるフィクサー。裏社会の世界で人脈を築き、裕福で上流社会へのアクセスもできる家柄出身の妻・杏子(萬田久子)と出会い、フィクサーとしての権力と富を手に入れることになる。その後、4人の子に恵まれ、70歳という人生の大きな節目に立ち会う。



 一方、大神龍(新田)は、父に反して、対極な生き方で「正義」を掲げる人物。“龍“という名前は、こどもたちの中で最も彼を大切にしている父・龍太郎の名前から付けられた。理想主義者で、とても頭が良く、人をひきつける天性の才能があり、社会的な不公正や、激動する世界情勢に高い関心を持っている。きょうだいの中で、富と権力に最も強い憤りを感じており、そのため、自分が嫌うものすべてを象徴する父とは距離を置こうとしている。



■田中泯×新田真剣佑「本当の親子のようでした」



 田中は龍太郎について「家族をほとんどかえりみず走ってきた男は気がつけば、世界の矛盾が自分に最も近い環境に迫っている」と、ある事件をもみ消す中、自らの家族について思いを馳せるようになる龍太郎の心境を代弁する。



 一方、新田は「僕が演じた大神龍という役は権力を嫌い正義を貫こうとする人間です。撮影中は作品のテーマとなる“正義”とは何かを考えながら演じました」と話している。



 本作のメイン演出を担当した森義隆監督は2人の撮影現場を振り返り、「すべてのシーンに100パーセント肉体を投げ出す、泯さんにしか出来ない演技に日々心を震わされました」と言い、「真剣佑さんは“どのくらい深みに近づくか”という、余計な加飾や計算を削いで、高い集中力と内に秘めた圧倒的な繊細さでシーンに入り込んでいく。その揺らぎの連続で、父の血ゆえに龍という青年が抱える、マグマのような怒りと孤独の深みに一歩一歩近づいていく。それはものすごく大胆で果敢なアプローチです。すごい俳優です」とコメント。2人の共演シーンはまさに”真剣勝負”だったと明かし、「少ない言葉で互いの興奮を伝え合う2人が、また本当の親子のようでした」と、初共演ながら絶妙な距離感の親子を演じ切った2人を称えている。



■配信スケジュール

4月24日:1話〜5話

5月1日:6話〜7話

5月8日:8話〜10話(最終話)
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