このはな綺譚 | キャスト&原作者インタビュー『柚 役・大野柚布子さん』ー柚と一緒に走って、一緒に成長してきました
今回は、TVアニメ「このはな綺譚」の新人仲居・柚を演じる、声優の大野 柚布子さん(以下、大野)にインタビューをさせていただけることに。インタビュー中では、作中に出てきた“あのシーン”やアフレコ時の裏話をたくさんお聞かせ頂きました。すでに放送されている1~9話を振り返りつつ、これからの見どころについて伺います。Contents1 「このはな綺譚」とは?2 「 このはな綺譚 」柚役・大野柚布子さんインタビュー2.1 あっという間に“残り3話”2.2 大野さんの一番好きなシーンは?2.3 柚と一緒に走り、成長してきました。2.4 柚は『良いとこ探し』が上手な子2.5 大野さんの感情1,000%の「オーディオコメンタリー」2.6 「認めあって助け合っていく」が作品のキーポイント2.7 さいごに3 「このはな綺譚」を更に楽しむ3.1 「ラジオ 此花亭へようこそ」(音泉)3.2 「このはな綺譚」公式HP3.3 「このはな綺譚」BD,DVD情報「このはな綺譚」とは?©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会好評放送中のTVアニメ「このはな綺譚」。主人公・柚は、あの世とこの世の間に存在する温泉宿「此花亭(このはなてい)」へ奉公にやって来ます。本作は、此花亭での柚や、柚をはじめとした仲居たちの日常と、様々な人物との交流を通しての成長を描いた物語です。「 このはな綺譚 」柚役・大野柚布子さんインタビュー聞き手:編集部 ふくもと/大野柚布子さん:大野あっという間に“残り3話”―TVアニメ「このはな綺譚」もついに残すところあと3話ですね。いつの間にか最終回まで残り僅かとなってしまいましたが、今のお気持ちはいかがですか?大野:アフレコ自体も「もう10話なんだ~!」とあっという間に感じていたんですけど、放送は更にあっという間で、早いなって思います。―TVアニメも大人気のようですが、音泉で公開されている「ラジオ 此花亭へようこそ」も大野さんと秦 佐和子さん(皐役)の仲の良い雰囲気が伝わってきて好評ですよね!大野:佐和子さんに助けてもらいながら頑張ってます!(秦さんと)意外と趣味とか好きなものが似ていたりで、すごくまったり話せて楽しいです。―「聞いている人のお耳を癒やす」にふさわしいラジオになっていますね。大野さんの一番好きなシーンは?©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―さて、現在9話『泡沫の…』までが放送されているということで、9話までで大野さんが一番好きなシーンを教えていただけますか?大野:やっぱり第6話『此花亭怪談』の、柚が比丘尼様に拾われて、此花亭に奉公に来るまでを描いたシーンが大好きです。 此花亭では、みんなを受け入れる『おおらかな柚』が描かれているんですが、此花亭へ奉公に来る前の柚は与平さんのことを「この人は嫌いです」と言っていて、「柚って昔はそういう子だったんだ…!」と意外に感じました。―あの幼少期の柚を見た後だからこそ、此花亭での柚には成長を感じますよね!大野:そうです!だから、すごく印象に残ってる回なんです。―比丘尼様に拾われた直後の柚の声って、『言葉』というより『鳴き声』といった感じでしたよね。大野:見た目が本当に狐っぽい感じだったので、獣っぽい声にした方が良いのか…それとも可愛らしい声にした方が良いのか迷って、一番最初は可愛い声でやってみたんですけど「もっと獣感が欲しいです!」と言われて、すごい『動物の鳴き声』みたいな感じで獣感が出てましたね…(笑)―あの柚の鳴き声はとても可愛らしかったですね。 そんなTVアニメの完成版。初めてご覧になったときはいかがでした?大野:すごく感動しました!とても綺麗な背景と…可愛らしいキャラクターの絵と…それぞれのシーンにぴったりのBGM,声が全部合わさって「あぁ…完成したんだ…!」って感じで!―天乃咲哉先生が作られた、温かな作品の魅力が更に伝わる音と絵ですよね。柚と一緒に走り、成長してきました。©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―柚って感情が豊かなところが特徴ですよね。その分、「柚というキャラクターを掴む」のは難しかったのではないでしょうか?大野:最初は、どうやって演じたらいいのか全然分からなくて、とにかく原作を読んでみたんですけど、それでも何となく分からない場面があったりで……。日常で「柚だったらこういう時どうするんだろう…?」とか、お店に入ったら「柚は何を頼むんだろう…?」とか、手探りながらも、いっぱい柚の事を考えました。―「柚といっしょに走ってきた」という感じでしょうか?大野:はい!分からないことはあっても、ちょっとでも柚のことを知りたくて、ちょっとでも柚と同じ気持ちになりたくて…今でもその思いは大切にしています。―まさに大野さんと柚は一緒に成長してきたんですね!大野:そうです!私も新人で経験がなくて、アフレコ現場では周りが先輩ばかりなので、最初はすごく不安だったんです。「あぁ…どうしよう…。」とか、「ちゃんと出来るかな…ちゃんとやらなきゃな…。」とか心配になったりもして。でも、現場では先輩方がアドバイスをくださったり、温かく見守ってくださったりで、優しくて…温かくて…。アフレコ終わりに「このセリフだけやり直したい」と、私だけ収録ブースに残ってやり直した時があったんですけど、その時も先輩方は収録が終わるのをブースの外で待ってくださっていて…私はみんなを引っ張っていくほどの力が無いんですけど、それでも皆さん温かく見守ってくださっていて、安心と同時に「柚もこんな感じなのかな…?」と思いました。―キャストさんたちの温かな関係は、まさに柚と仲居さんたちの様子そのものですね!大野さんの、感情豊かな柚を演じきる裏側には、そういったエピソードもあったんですね。 一つどうしてもお尋ねしたいことがあって、柚の持ち技というか…時々登場する「マーライオン」の裏話などお聞かせいただきたいのですが…大野:マーライオンは、最初、どうやればいいか本当に分からなかったんですよ!(笑)必殺技っぽく…とか、戦隊モノっぽく…とかいろいろ試してみたんですが、確か「必殺技パターン」が採用された気がします。だから「マーライオン」をやるときは、必殺技っぽくなってるんです!(笑)―貴重なマーライオン秘話、ありがとうございます。柚は『良いとこ探し』が上手な子©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―『ラジオ 此花亭へようこそ』第1回放送では、大野さんと秦さんそれぞれの、「相手の演じるキャラと、相手の共通点」が話題になりましたよね。では、大野さんがご自身の「柚と似ているな」と思うところってどこなのでしょうか?大野:思っていることが、言葉とか表情に出るところだと思います。「すぽんっ♪」って感じで(笑)感情がそのまま表に出ちゃうんですよね…。―第3話『恋待ち焦がれ』で、棗のことを思う蓮ちゃんに対して「なっちゃん(棗)が迷惑だなんて思うわけが…」と言ってしまった、あの感じですかね?(笑)大野:そうですね…!(笑)私もすごいって思ったら「すごい!」って言っちゃうし、きれいって思ったら「キレイ!」って言葉に出しちゃうので、そういうところが似てるところだと思います。―柚ちゃんも大野さんも、素直だからこそでしょうね。 続いて、柚の好きなところを教えていただけますか?大野:人をありのままに受け入れるところが素敵だなって思います。人には良いところも悪いところもあると思うんですけど、悪いところも含めて全部受け入れる…心の広さが素敵ですね。さらに『良いとこ探し』が上手な子なので、柚を見ていたら「私も柚のようになりたい」と思いますし、私自身、勉強になったこともたくさんあります。―どうやったら柚のような考え方になれるのか……比丘尼様に教えてもらいたいですね。「心の広さ」という点では、日常生活の中で、何かしら不愉快に思うことがあると思うんですが…例えば、走ってる人と肩がぶつかってしまった時『何なんだよ…』と不快に思うところを、柚なら『もしかしたらその方には、何か大切な用事があったのかもしれません…。』と言いそうだな…など考えてみると良いかもしれません。大野:(笑) 天乃先生も「いつも心の柚を入れておけば大丈夫!」とおっしゃってました!疲れたときとか、お仕事に追われているときはいつも心に『チビ柚』を飼って、チビ柚を喋らせておけば、どんな時にも癒やされます…!(笑)―チビ柚…可愛いですね。柚ちゃんの言葉にも癒やされますが、柚ちゃんは、所作だけでなく見た目もとても可愛らしいですよね。そんな可愛い柚ちゃんの「ココが特に可愛い!」という所があれば、教えてください。大野:自分では自分のことを可愛いと思っていないところが可愛いんだと思います!柚はきっと自分のことを可愛いとかは思ってないですし、ありのままに生きていますよね。そういう風に、自分が可愛いと思われてるなんて知らずに、無意識で可愛らしい表情や動きをするところが見ててすごく可愛いです。―なるほど。確かにそうですね!大野さんの感情1,000%の「オーディオコメンタリー」©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―12月22日(日)に発売される、本作のBlu-ray&DVD「このはな綺麗 第一巻 ~春~」には、オーディオコメンタリーが収録されているそうですね。少しだけラジオでも触れていましたが、収録はいかがでしたか?大野:ちゃんと出来ていると思います!(笑)オーディオコメンタリー自体、経験が少ない中ではあったのですが、柚の可愛らしさや感動,笑いなど、ある意味ファンの方と同じ気持ちで『すぽんっ♪』と感情や思ったことをストレートにコメントしての収録になったので、楽しくお聞きいただけると思います。Blu-ray&DVD第一巻のオーディオコメンタリーは私と佐和子さんが担当なんですけど、他の巻は違うキャストが担当していて、他の巻はまた違う雰囲気になっていると思いますので、私も楽しみなんです!―では、しっかり4巻コンプリートしたいですね!ちなみに、第一巻、第二巻の初回生産特典には「イベントチケット優先販売申込券」が封入されていますよね。イベントの意気込みを是非!大野:春夏秋冬、作中に登場するED主題歌のライブがあるので、これまでのイベントよりも成長した歌を聞いていただけるように頑張ります!―楽しみにしています!「認めあって助け合っていく」が作品のキーポイント©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―さて、最終回まであと2話とのことで、これから放送される回について少しだけご紹介いただけますか?大野:第10話「姉上襲来」は柚と皐ちゃんの距離がより縮まる回です。お互いを受け入れて、存在を認めあって、支え合うという、この作品のキーポイントにもなっている、とてもほっこりする回になっていると思いますので、楽しみにしていただきたいです!―放送が進むにつれて、柚の成長がより感じられるようになっていますよね。大野:そうですね!最初は強がっていた皐ちゃんの弱い部分がだんだんと見えてきたり、逆に柚は子供っぽい子だなって私は思っていたんですけど、実はすごく大人なんじゃないかって思える部分が、10話以降では更に見えてきたりするので、そこも注目していただきたいですね。―「ED主題歌」にも注目ですよね?大野:はい!柚と皐の『冬』エンディングは、二人のそのままの温かな関係が表れた歌詞になっていますし、この作品の中では一番しっとりした曲で、『冬』なんですけど温かく感じられる一曲になっています。『冬』はもちろん『夏,秋』も、そうした歌っているキャラクターたちの関係性に忠実な歌詞になっているので、そうしたところもぜひ楽しんでいただけたらなって思います。さいごに©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会―では最後に、ファンの方に一言お願いします。大野:TVアニメ「このはな綺譚」を既に見てくださっている方々、本当にありがとうございます。これから更にキャラクターの関係性も深まっていき、柚をはじめとした仲居さんたちの成長を感じていただけると思いますので、最後まで楽しみにしていてください!まだ見ていない方も、一話を見てくださったらきっと、普段忘れていることとか、見てくださった方それぞれの心に響く何かが感じられると思います。いろいろな見かたで楽しめますし、温泉に入ったみたいにほっこり出来るお話もたくさんありますので、ぜひぜひご覧ください。―ありがとうございました。●インタビューおわり(聞き手・文:編集部 ふくもと)このはな綺譚 | キャスト&原作者インタビュー『原作・天乃咲哉 先生』 ―ありのままで良いんだよ、を伝えたくて。2017.12.05「このはな綺譚」を更に楽しむ「ラジオ 此花亭へようこそ」(音泉)柚を演じる大野柚布子さんと、皐を演じる秦 佐和子さんのお二人が担当するラジオ。どこかほっこりする雰囲気のもと、「このはな綺譚」らしいコーナーや、アフレコ時…オーディション時のエピソードなど、裏話も聞くことができます。http://www.onsen.ag/program/konohanatei/「このはな綺譚」公式HP©天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会http://konohanatei.jp/「このはな綺譚」BD,DVD情報http://konohanatei.jp/item(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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