TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第357話「ガラじゃない事をするとガラじゃない事が起こる」【感想コラム】
今まで仲間の屍を踏み越えて走り続けてきた高杉でしたが、それは他ならぬ鬼兵隊の面々が彼にそうあって欲しいと望んだことでもありました。どこまでも、高杉晋助の背中を追って走り続けるのが鬼兵隊なのだと。このページの目次1 『 銀魂 銀ノ魂篇 』第357話「ガラじゃない事をするとガラじゃない事が起こる」のあらすじ2 圓翔の止まれぬ理由3 未だ終わらぬ戦い4 高杉晋助という英雄の力■『 銀魂 銀ノ魂篇 』第357話「ガラじゃない事をするとガラじゃない事が起こる」のあらすじ火之迦具土神の制御装置まで高杉とまた子をたどりつかせるため、一人その場に残った万斉。思惑通り兵力を集中させたところで、腰に巻いた手榴弾を使い自分もろとも敵を一掃する。小型艇で体当たりしてエネルギー供給システムを破壊し、わずかな時間を稼ごうとする武市。身を投げ打って戦う鬼兵隊。一度も振り返ることなく走り続けた高杉の剣が、ついに制御装置を切り裂き大爆発を起こす。制御装置を破壊され、沈む運命となった天鳥船の指令部に、坂本・桂・喜々がたどりつく。もはや地球の破壊は叶わないと降伏を求める坂本に、復讐を誓う圓翔は船ごと地球に落とすと告げ――。■圓翔の止まれぬ理由圓翔が妻と交わした最後の会話で、彼女は「痛みと一緒に生きていきたい」と前夫の墓に花を供えて言います。元は兄の妻であった彼女を手に入れるために兄を謀殺までした圓翔にとって、彼女の強さは自分の弱さを思い知らされるものでした。彼女と向き合うことから逃げて戦場を渡り歩き、戦い続けている最中にアルタナの暴走が起きたことで、永遠にその機会は失われてしまったのです……■未だ終わらぬ戦い画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス天鳥船で起こった爆発はエネルギー供給システムの一部を破損させ、火之迦具土神の再稼働まで15分の時間を要する状況まで持ち込みました。通信網の混乱によって状況を把握するまでにわずかな時間がかかりましたが、モニターに映し出されたのは解放軍の兵士たちの屍。何が起こったのか混乱する指令部の壁を坂本率いる銃火器部隊が破壊、坂本の放った銃弾が圓翔の胸に撃ち込まれます。指令部に桂たちの部隊が到着するのとほぼ同時に、高杉の剣が火之迦具土神の制御装置に突き立てられ…装置を斬り裂きながら高杉は下方へ降下していき、ついに姿が見えなくなってしまいました。制御を失ったエネルギーの逆流で天鳥船の各所で誘爆が始まり、早急な対処がなければ轟沈する状態に。指令部に詰めていた兵士たちに坂本は降伏を勧告しますが、死んだかと思われた圓翔はペンダントに銃弾が当たったことによって意識を失っていただけでした。圓翔の一撃を陸奥が代わりに受け、坂本は何とか無事でしたが続く攻撃の激しさに犠牲者が出ます。桂とエリザベスの同時攻撃も防ぎ切り、桂を護ってエリザベスが倒れました。圓翔は火之迦具土神に供給していたエネルギーを未だ艦内に宿す天鳥船を地球に落とすと告げ、紫雀提督はこれだけの犠牲が出ても戦いを止めようとしない彼に戦いの後に残るものを問いますが、死んでいった者達の魂が浄化されるまで戦い続けると返し、そんな圓翔に桂と坂本が挑みます。愛する者も憎む者も失い、自らが燃え尽きるまで戦うしかないと圓翔は叫びますが、桂は自分達は何度でも人を愛し、そして憎むと全く違う価値観を言い放ちました。破壊された制御装置周辺の空間に落ちそうになっていたまた子を助けたのは、特攻で死んだかと思われた武市先輩でした。生きていてくれた仲間の姿に、彼女の目から涙が溢れます。脱出艇の格納庫に桂達三人の戦場は移り、そこに猩覚が率いる部隊と、高杉が現れました。■高杉晋助という英雄の力画像引用元:©空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス武市先輩が無事だったのは、彼らの小型船が天鳥船に激突する直前で猩覚の部隊が先にエネルギー供給システムを破壊したからだったのです。作戦を傍受したことで先回りできたのが理由でしたが、それと共に仲間の仇を討つため参謀の知略が必要であるからでした。制御装置の破壊を受け、解放軍が天鳥船を地球に落とすと読んだ武市先輩は残存戦力を全て格納庫に集めてぶつけることを提案。自分が戦力にならないのは承知しているので、単身でまた子の捜索をしていたのでしょう。その格納庫では、高杉が姿を現した瞬間に敵の気配が、味方の気配が、戦場の空気が変わります。圧倒的な存在感をもって立つ英雄の刀を振り下ろす仕草、それを合図に再び戦いの幕が開きました。攘夷四天王と呼ばれた四人のうち三人を相手にしながら一歩も退かぬ圓翔、しかし確実に限界は近づいており、それは高杉も同じでした。猩覚の部隊が高杉を発見したとき、既に彼は瀕死の重傷を負っていたのです。しかし、仲間の信じた英雄として立ち続けるために戦場へ赴き、戦い続けていました。英雄としての役目を終えた高杉の隣に立つために武市先輩とまた子が格納庫にたどり着き、仲間の姿に力を得た高杉の一太刀が桂によって隻腕となっていた圓翔のもう片方の腕を斬り飛ばします――!予告に出てきた巫女さん二人ですが、「この人達誰だっけ?」と思われる方も多いと思います。次回で説明されると思いますので、お待ちください。 タイトル銀魂 銀ノ魂篇原作空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)監修藤田陽一監督宮脇千鶴出演坂田 銀時・杉田智和志村 新八・阪口大助神楽・釘宮理恵その他の情報http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gintama/銀魂 銀ノ魂篇 週刊感想コラムのまとめ(あにぶ編集部/如月)
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