TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第8話「呪いの盾」【感想コラム】
不穏なサブタイトルですが、序盤の名エピソードの一つでもあります。果たして、尚文に降りかかる“呪い”とは…このページの目次1 TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第8話「呪いの盾」のあらすじ2 今回の依頼は訳あり3 セルフカースバーニング■TVアニメ『 盾の勇者の成り上がり 』第8話「呪いの盾」のあらすじ東方の村が疫病に苦しでいるという話を聞き、薬の行商に行く尚文たち。話を聞いてみると疫病の原因は、1ヶ月前に退治されたというドラゴンの死骸が適切に処理されないまま腐敗してしまったことらしかった。死骸処理の依頼を受け、尚文たちは山を目指すことにする。■今回の依頼は訳あり画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会ラフタリアとフィーロが眠っている間に、2人のためのアクセサリーを作っている尚文。原作は彼の一人称で書かれているので、こうやって第三者視点から物語を見るとますますお父さんと化している気がします…原作ではフィーロ、フィロリアル・クイーンになってからは馬車の取っ手を翼でつかんで引っ張っている描写があるんですが、アニメだと首輪に綱をつないで引っ張ってますね。鳥なのに器用なフィーロも見てみたかったんですが、どっちにしろ可愛いから問題ないのです!温泉街で東方にある村が疫病で苦しんでいるという話を聞いたため、薬の行商に訪れた尚文たちですが…疲れきったような親子連れの話では、この先にあるという村は流行り病で滅びかけている様子。いったい何があったのかと考えながら村にたどり着き、薬の行商に来たと村人に告げたところ、フィーロを見て“神鳥の聖人”と気付かれて村の治療師のところへ案内されました。あまりに病人が多いため、治療師が作る薬だけでは数が足りないというのですから恐ろしいことです…薬の効果を上げるため、尚文が薬を飲ませて回りますが、村に作られた墓の数を見るに、既に亡くなった人も多いのでしょう。あくまでも自分の薬は応急処置にしかならない、と厳しい言葉を突き付ける尚文。根本的な原因を絶たなければならないことは村の看護師にさえ分かっている様子ですが、手の打ちようがないと言葉を荒げられました。治療師と彼女は魔物の住む山から吹く風が流行り病の原因だと考えているらしく、その理由を問うと、1ヶ月ほど前に剣の勇者である錬が山を根城にするドラゴンを退治し、その死骸の見物と素材の回収をするために多くの冒険者がこの村を訪れ、大いに賑わったのだとか。しかし、ひとりの冒険者が倒れたそうで、恐らくは死骸の肉が腐って何かの毒を発したのだろうというのです。尚文は、放っておけば肉が腐ることぐらい分かるだろうと内心で考えますが、ゲームと同じだと思っているならそんなことも分からないか、とも思うのでした。ドラゴンの死骸がある山は、元々冒険者でなければ立ち入ることも出来ないほど凶悪な魔物が多いうえに、毒のためわずか1ヶ月で山の生態系でさえ変化してしまったのだとか。もはや並の冒険者の手に負える状態ではないため、国に報告したものの勇者たちが来るのには時間がかかると返答が来たそうです。それを聞いた尚文は、自分達が行くと宣言。危険手当込みで銀貨500枚の報酬を要求すると、看護師から「聖人じゃなくただの守銭奴じゃない」と呟かれました。しかし、尚文は「自分で聖人と名乗った覚えはない」とその言葉を切り捨てます。一方的に勇者として召喚された挙句、身勝手な冤罪によって悪名を流され、良く効く薬を売ることで聖人と持ち上げられた尚文は、周囲が勝手につける評価にうんざりしているのかもしれません。布で口と鼻を覆い、色々な道具を乗せた馬車で山道を走る尚文たち。本来は軽装で行く予定だったのですが、フィーロが「この馬車には一生の思い出が詰まってるの!置いてくなんてイヤ!」と駄々をこねたので乗っていくことになったようです。彼女がまだ生後1ヶ月なのはツッコみどころ。しかし、前方の道に多くの魔物がいることに気付いた尚文は防御力を上げる魔法をフィーロにかけ、速度を上げてひき逃げで蹴散らしていくことにします。ドラゴンの死骸にたどり着きますが、あまりの空気の悪さに出会ったときに呼吸器系の病気にかかっていたラフタリアを気遣う尚文。食欲をなくすという話をするものの、フィーロはドラゴンの死骸を見てお腹が空いたと言ってバイオプラントの実をムシャムシャ食べています…魔物だから平気なんですかね?画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会解体するために近づくと、なんとドラゴンの死骸がドラゴンゾンビとなって襲い掛かってきました!いったん距離を取ろうとしますが、フィーロがフィロリアルの習性としてドラゴンに敵意を抱き攻撃を始めます。ドラゴンゾンビの毒のブレスは盾でも防ぎきれないため、盾の力で毒耐性の上がっている自分はともかくラフタリアを守り切れないと判断する尚文。それでも、ここでドラゴンゾンビを仕留めないと更に被害が増えることは目に見えています。一度撤退して態勢を立て直そうとする尚文でしたが、突っ込んで行っていたフィーロをドラゴンゾンビが食って飲み込んでしまいました!フィーロが生まれてからのことを思い、「また奪われるのか」と呟く尚文の内に溜りに溜まっていた憎しみと怒りによってとうとう“カースシリーズ”が発現、“憤怒の盾”として顕現してしまいます…■セルフカースバーニング画像引用元:(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会メルロマルク城でラフタリアの奴隷紋が解除されたとき、既に解放されていた“カースシリーズ”ですが、実際に顕現するのは今回が初めてです。通常のスキルツリーが反転して現れる“カースシリーズ”の中で、解放されたのは“憤怒の盾”。尚文の怒りと殺意によって、目の前にある全てを焼き尽くす。それが“憤怒の盾”の力。スキル名は“セルフカースバーニング”、近接攻撃に対するカウンターとして発動し、呪いの炎で焼き尽くすというものです。殺意に飲まれカースに侵食された尚文を、再びラフタリアが引き戻しますが彼女は“セルフカースバーニング”に巻き込まれひどい火傷を負っていました。即座に回復魔法を唱え、治療を施そうとする尚文ですがドラゴンゾンビはまだ攻撃してくるため先に倒さなければなりません。今の尚文がひとりで倒すためには、憤怒の盾の力を使うしかないのですが少しでも気を抜くと憎悪で意識を持っていかれてしまうギリギリの状態。判断を迷っていると、ドラゴンゾンビの腹が動いて急に倒れ、動かなくなりました。ラフタリアの意識が戻り、わずかに安心したところでドラゴンゾンビの腹が裂けてフィーロが転がり出てきます。「やっと外に出られた~」とのんきにピンピンしている様子に、食べられて血が出たと思っていたラフタリアは心配しますが、本人曰く「パックンされたときにご飯ゲーしちゃったの」ということで、バイオプラントの赤い実だったことが発覚。フィロリアル・クイーンってどんだけ頑丈なんだ!?丸飲みされたフィーロはドラゴンゾンビの体内を引き裂いて移動していたそうで、その途中に紫色の大きな水晶を見つけたんだとか。それをどうしたのかと尚文に聞かれたフィーロはゲップ、お腹が紫色に光ってますね…悪食にも限度というものがあるぞ。尚文は村に戻ってラフタリアの手当てをしようとしたものの、彼女は自分は薬を飲んで休んでいるからと先にドラゴンの死骸を処理するように言います。尚文はフィーロと共に急いで処理を終え、村の治療師に謝礼金でラフタリアの治療を頼みますが…彼女の負った火傷はかなり強力な呪詛であるため、この村で調達できる聖水では呪いを解けないと説明されました。大きな街の教会でなら強い力を持つ聖水が手に入るだろうと言われます。ラフタリアはカースの力が尚文をどこか遠くに連れて行ってしまうように感じたと告げ、「だから、ナオフミ様を止めることが出来たのなら、この程度安いものです」と健気に言います。フィーロは尚文にドラゴンの中にあった水晶のかけらを「ごしゅじんさまにお土産!」と渡しました、尚文のために取っておいたそう。盾に吸わせてみますが、レベルが足りず詳しいことは分かりません。それは“憤怒の盾”も同じで、ツリーには現れず詳しいことは何も分からないのです。しかし、あのまま力を使っていたならラフタリアもフィーロも殺してしまっていたと述懐する尚文。3人はそれぞれ自分と向き合い、昨日より今日、今日より明日はもっと強くなって次の戦いに生かしていくことを約束し、絆を深めました。尚文は1人夜空を見上げ、信じてくれる2人のために強くなること、必ず守り抜くことを改めて誓います…題名盾の勇者の成り上がり原作アネコユサギ(原作者)、弥南せいら(小説挿絵)監督阿保孝雄キャラクターデザイン総作画監督諏訪真弘シリーズ構成小柳啓伍出演岩谷尚文・石川界人ラフタリア・瀬戸麻沙美フィーロ・日高里菜公式サイトhttp://shieldhero-anime.jp/TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』キャラクター紹介【感想コラム番外】2019.03.02大好評の盾の勇者の成り上がりを見逃さないで!TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第1話「盾の勇者」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第2話「奴隷の少女」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第3話「災厄の波」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第4話「暁の子守唄」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第5話「フィーロ」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第6話「新しい仲間」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第7話「神鳥の聖人」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第8話「呪いの盾」TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』第9話「メルティ」TVアニメ『 ドメスティックな彼女 』第1話 「ここであたしと、してくんない?」【感想コラム】(あにぶ編集部/如月)
あにぶ